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『どうぶつの森』 遊んだ人と作った人。

まだ、『どうぶつの森』の連載が定期的に
更新されていたときのお話です。
糸井重里から乗組員たちにメールが届きました。
「任天堂の岩田聡社長と『どうぶつの森』を作った人たちが
 『ほぼ日』に来てくれるって。
 せっかくだからみんなでいろいろ話を聞こうよ」
乗組員のみんなは大感激。
だっていま熱中しているゲームにまつわるいろいろな話を、
作った方々から生で聞けるんですもの。
そんなわけで、『どうぶつの森』をやっている乗組員も
やっていない乗組員もみなさんの話に耳を傾けたのでした。

でも、糸井重里にはもうひとつの思惑があったのです。
「俺の『にこにこり村』を、岩田さんたちに披露するぜ!」
岩田社長と開発者の方々の目に「にこにこり村」は
どんなふうに映ったのでしょうか。

あ、そうそう、このコンテンツは2部構成になっていて、
前半は岩田さんたちとのお話、後半は
『みんなで街へおいでよ どうぶつの森』に参加していた
乗組員たちによる座談会が掲載されております。
そちらもあわせてお楽しみください。

第9回 『どうぶつの森』と『MOTHER3』

糸井 自分のクローンまで
作ってみてわかったんですが、
多分、僕はここに自分の作品を
作ってるんじゃないかなって思うんです。
岩田 ほぉ、『どうぶつの森』の中に?
糸井 うん、やっぱりそうとしか思えない。
プレイすることを
自分の作品にしちゃったわけですし。
岩田 (笑)昔『MOTHER2』を作っているとき、
みんなが必死に忙しくしている最中に
「俺は『MOTHER3』の
 すごくいいアイデアを思いついた」って
言ったの覚えていらっしゃいます?
糸井 うん(笑)。
岩田 なんでその話をしたかというと、
あのとき糸井さんがひらめいた『MOTHER3』の
アイデアと、この『どうぶつの森』には
たくさんの共通点があると思うんです。
糸井 そう言われてみるとそうかもね。
『MOTHER2』を作っているころまでの
ロールプレイングゲームっていうのは
いわばロードムービーなんですね。
主人公が旅をしていて、町から町へと移動する。
それをどんどん螺旋状に重ねることで
構造がスゴロクの形みたいになっていくわけです。
岩田 はい。
糸井 ただ、スゴロクのまま順番にひとマスずつ
進んでいく、ロードムービーの構造では
限界があるなとも思いました。
それこそ「ここまで来ちゃったけど、
まえの街の人たちはどうなっただろう?」みたいな。
岩田 えぇ。
糸井 それで、ある町に長いこと滞在している
ロールプレイングゲームというものを
思いついたんです。
自分が探偵で、夫が浮気しているかどうかの尾行とか
それこそ万引きをつかまえてくれよとか、
その程度のことをやりながら
ボロボロのスーパーマーケットの2階に住んでいる。
設定もそのくらいまで考えました。
毎日うろうろしていると情報が変わっていって、
その情報を元に小さな事件を解決して
練習しているうちに大きい事件に巻き込まれる。
大きい事件を解決するための情報が出たら、
次の町に行って仕事ができるようになる。
強くなって強い敵を倒すんじゃなくて、
同じところをグルグルと回っていることで
できることが増えていく。
そこには人間関係があって、その人たちの生活があって
とにかくいろいろなことが全部できる。
このあいだ洗濯物を干していた人が、
その翌日にはそれを着てたりとか、
そういう、人と馴染みになっていくような
ロールプレイングゲームが作りたかったんです。
岩田 うんうん。
糸井 じつはのちに形になった『MOTHER3』で、
タツマイリっていう村に長くいる形を取ってるんですが、
それはこのときの思いからきてるものなんです。
ほかにも、ロードムービーじゃない形での
反映のしかたはちょっとは入れたつもりなんですが、
本当はもっとやりたいことがあったんだよな
って思ってました。
岩田 糸井さんの意識の底に
その思いはずっと残ってたんですね。
糸井 うん、そうかも。
岩田 その思いを実現した『どうぶつの森』で
新たに「にこにこり村」という
作品作りをすることができたわけです。
糸井 もう、本望ですね(笑)。
岩田 さて、そろそろお時間ですが、
江口さん、野上さんは『どうぶつの森』で
かわいい世界、オシャレな世界は
これまでにたくさん見てきたと思いますが、
今日はどうでしたか?
江口 すごいしゃぶりつくされている感じで、
「ここまでするのか」という
気持ちでいっぱいです(笑)。
野上 ずっと糸井さんやみなさんの日記を見てたんですが、
あれは本当にやってもらっているのか
少し信じられなかったんです。
でも今日、確信しました。
いい刺激になりました。
ありがとうございます。
糸井 こちらこそ、ありがとうございました。
(おわり)

「僕らも「どうぶつの森」について話したい!」



今回、お話をする乗組員
永田、ぐっさん、やまかわ、なんこ、アロハ


みっちゃんの部屋、学校なんだよね。
最初木下さんが「黒板いらないからもらってー」って
くれたのが始まりだったんですよ。
そうなんだ。
「すごくおっきくて、もううちに置けないから」って
言われたからもらったんです。
でも、半分しかなかった。
半分黒板(笑)。
無理矢理(笑)。
ヒドイ(笑)。
でも、捨てられないし、どうしようと
思っているうちにいろいろと集まりだしちゃって。
すごい集まったよね。
あんまりうれしくて、木下さんと
ずっと高飛びばかりやったりとか。






02/22 13:00
おーさか村のがっこう。

きのう、つねきちの店に行ったら
「バスケットボールのゴール」を発見!

おーさか村のみっちゃんの家は
「がっこう」仕様なので
そこの「体育館」に良さそうだと思い
お届けに行きました。

訪問するとから
「セーラー服、どうぞ」と言われまして。
わー。着るの、17年ぶりだー!

でも、わたしの髪
金髪なんですよねー。
いいっすか?この髪色で入学しても?


「わー。どこから、注意したらいいのか。
 そんな子は、職員室や!」

2階の職員室に呼ばれると、なんや
机の上にコーヒーメーカーとかあるわ。
「ええなぁ、先生は、すきなときに
お茶飲んだりできて。」
などと、モヒカンのカツラに着替え、
慣れない不良として、ぼやいていたら

「そんな子は、きたえてやるぞ!」と。

地下の体育館で、棒高跳びを
なんども、なんども。
これ、陸上部??

身軽なセンパイに比べると
運動神経に自信がなかった私は
「おひめさま」のカツラに替えて
『ス、スカートの裾が~』などと
むだに気にしつつ
無事に体育の授業を終えました。

センパイ、ありがとう。
次は、髪の毛を黒に染め直してから
登校します。あと、部活もがんばります。

ん? これは「高飛びのバーを飛ぶ」っていう
特別な動きなの?
いや、これはふつうに
「ベッドに寝る」動きですね。
おもしろくて何回もやっちゃうんです。
あ、そうか。
この高飛びのマットがベッドと同じ扱いで、
ふつうにベッドに寝るときと
同じ動きでバーを超えているように見せてるのか。
そうですそうです。
こういうところは、
開発チームのセンスのよさを感じるよね。
バリエーションのひとつとして楽しいもんね。
あとは、
「よくぞ写真を撮る機能をつけてくれた」と言いたい。
うんうん、それで写真が苦手な私が
どれだけ救われたか。






12/10 12:38
専門的なことですが。

あのね、思うんですけどね、
今回の『どうぶつの森』日記は、
前作のDS版の日記よりも、
格段に読みやすいと思いませんか?
とくに写真! 画面写真!
だって見てくださいよ、左の2枚の写真を。
これは弊社きってのピンぼけカメラマン、
アロハトミタがDS版の日記で掲載したもの。
正直、これ、掲載レベルじゃないでしょう。
ところがWii版ではみんなの写真がキレイ。
じつは、これ、画面写真を
ソフトの中で撮影して、
SDカードに記録できるからなんです!
ゲーム雑誌風にいうと、
そのやりかたはいたってカンタン。
プレイ中に「1ボタン」で撮影!
続いて「2ボタン」を押すと
SDカードへの記録画面になるので
そこへサクッと保存すればオーケー!
ちなみに3枚目は、その記録画面。
いやー、すごい時代になったなー。
むかしはねぇ、スーファミのころとかねぇ、
画面写真撮るのに超苦労したんですよ!
だって、やって、その瞬間を、
ビデオプリンターで撮るしかないからね。
そこまで進めなきゃいけないし、
逃したらやり直しだし、対戦格闘とかも
ひとりで撮らなきゃならないから
深夜に2コンをおしりの下に置いて、
「ケツでガード」しながら撮ったりとか、
画面に「PAUSE」って出るとダサいから
撮影ボタン百万連打するんだけど
その瞬間だけ撮れてなかったり‥‥。
‥‥あ、すいません。
少々、専門的な話が過ぎました。
とにかく便利です、撮影機能。
ブログとか書いてる人も大助かりでしょ?

とみさんはね(笑)。
この機能がなかったらもう
ヒドイ有様だったでしょうね。
この撮影の機能って、
投稿型の記事とすごく相性がよかったなぁ。
みんなの写真見るのも楽しみだったからね。
そういうふうにいろいろなことを便利にする一方で、
プレイヤーがジレンマを感じるようなことを
あえて残しているようなところもあるよね。
ジレンマですか?
たとえば‥‥「まいごちゃん」。
一同 !!!!
まいごちゃん、なんとかしてほしい!
ほっとけないんですよ。
でも、相手の村が開いてないこと多いし。
ね。
まぁ、そういう部分も含めて
いろいろ楽しんだわけですよ。
楽しんだ!
すごい楽しんだ!
めいっぱい楽しんだ!
思う存分楽しんだ!
ま、俺はゲーム中では
寝てばかりだったんだけどね。
(おわり)
2009-04-22-WED
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もくじ
第1回 映像を浴びるように遊ぶ
2009-04-10-FRI
第2回 「にこにこり村」の成り立ち
2009-04-13-MON
第3回 恐怖「にこにこり村」
2009-04-14-TUE
第4回 クローン「しげちゃん」
2009-04-15-WED
第5回 絵はそのままにしろ
2009-04-16-THU
第6回 雑談からアイデア
2009-04-17-FRI
第7回 笑えるMTG
2009-04-20-MON
第8回 俺たち、かわいいな。2頭身はいいな。
2009-04-21-TUE
第9回 『どうぶつの森』と『MOTHER3』
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