任天堂カンファレンス2008.秋レポート
ゲーム好き乗組員、ヤエが行く! 第3回

こんにちは、「ほぼ日」の針生です。
前回、前々回とほぼ日きってのゲーマー乗組員、ヤエによる
「任天堂カンファレンス2008.秋」のレポートを
お届けしてきましたが、いよいよ今回で最終回となります。
まだ1回目、2回目を読んでいないよという方は
こちらこちらをどうぞ。
3回目をお届けするまえに、
もう一度彼女の紹介をしておきますね。


おもに「ベア1号」や「やさしいタオル」に
携わっている彼女は生粋のゲーム好き。
ある乗組員から「テレビが壊れた」という話を聞けば、
「テレビ番組が観られなくなる」という心配ではなく
まず「ゲームできないじゃん」という心配をするほどです。


そんな彼女にレポートを好きなように書いてもらいました。
のびのび書いてもらったのびのびレポートです。
ところどころで僕が突っ込みや合いの手を
いれさせてもらいますね。

それではヤエさん、今回もお願いします!

これから発売される新作ゲームをプレイしてみましたー。

「任天堂カンファレンス2008.秋」のレポートを
任されました、ほぼ日乗組員のヤエです。
最終回となる今回もよろしくお願いします!


岩田さんの基調講演とDSiの体験コーナーを見終えたあと、
これから発売される
新作ゲームの体験コーナーに行くことになりました。
「ヤエさんの好きなゲームをやってください」と針生さん。
「ほんとですか? 
 ほんとうに好きなゲームやっていいんですか?」と
あまりのうれしさに、念押しをしてしまいました。
わーい。

▲Wii版の「どうぶつの森」を発見!
 これで遊びます! 針生さん、これで遊びます!

会場では、どこにどのゲームソフトが設置されているかが
記されている地図が配布されていました。
DSiの体験コーナーは行列ができており、
その列に並んでいたのですが、
ヤエさんは終始この地図とにらめっこ状態。
どのゲームで遊ぼうかジックリと考えていました。
なんて効率的な待ち時間の使いかたなんでしょう。

待ちに待った、Wiiで「どうぶつの森」の新作が! 「街へいこうよ どうぶつの森」

Wiiが世に出たときから、ずーっと待っていた
Wiiの「どうぶつの森」シリーズ、
「街へいこうよ どうぶつの森」
ついに11月20日発売で登場します。やったー!

「どうぶつの森」は、村でどうぶつたちや、
家族や友だちといっしょに遊んだり、おしゃべりしながら、
のんびり暮らすゲームです。
一昨年、登場したDS版「おいでよ どうぶつの森」は、
ほぼ日乗組員のあいだでも大ブレイク。
「樹の上の秘密基地」でも、
「みんなでおいでよ どうぶつの森日記」として
1ヵ月以上にわたる長期連載で盛り上がりました。


この「街へいこうよ どうぶつの森」は、
自分の村からバスに乗って街に遊びに行けるようになり、
街にはブランドショップ、オークションハウス、劇場、
今まで謎だった「ハッピールーム」の本部もあるとか。

▲説明してくれるお姉さんの説明を聞きつつも、
 早くプレイしたくて、うずうず。

Wiiリモコンとヌンチャクを渡されるとすぐに、
村の中を走り回りました。
街行きのバス停まで案内しようと思っていたお姉さんは、
バス停とは真逆の方にダッシュを始めた私に、
あっけにとられておいででした。
「はじめてなのに、おじょうずですね」と、
ほめてもらっちゃいました。
恐縮です。ありがとうございます。

第一印象は、村が広い! 家が大きい! 木が大きい!
当たり前ですが、ゲーム画面がDSから
テレビモニターの大きさになると、
なにもかも大きく感じて、
村の端から端まで移動するのに、
いっしょうけんめい走らないといけない気分でした。
家や木の存在感がぐっと増して、
なじみのある村の風景も新鮮。
なんだか走ってるだけで楽しいです。

▲村の中にバス停がありました。

バスに乗って、街にも行って来ました。
街はちょっと背伸びして行く雰囲気とでもいいましょうか。
ただ街に行くというより、「おでかけ」ですね。
街に行く日のおしゃれ服を用意したくなるほどです。
街ではブランドショップをのぞかせてもらったのですが、
村の「たぬきち商店」では見たことのなかったような
ゴージャスな服や、シックなデザインの家具があって、
家のインテリアに凝っていた私は、
それだけでもウキウキです。
街ではキャラクターを
Miiに変身させることもできるそうですよ。

ところで、「街へいこうよ どうぶつの森」では、
「Wiiスピーク」という新しいツールが使えます。
これがすごいんです。
「Wiiスピーク」は、いわゆるインターネット電話の
役割をするもので、遠くに住んでいる友だちと
おしゃべりしながら「どうぶつの森」ができるのです。
いままで、友だちが村に遊びに来たら、
せっせと文字入力をして意思疎通をしていたのですが、
これからはおしゃべりすればよいので、らくちんです。
お金もかからないし、電話みたいで、
かなりいいなあと思いました。

▲センサーバーの上に乗っているのが「Wiiスピーク」。
 「Wiiスピーク」は別売もされますが、「街へいこうよ どうぶつの森」と
 セットになった「Wiiスピーク付き」のほうがお得です。

そうそう、DS版の「おいでよ どうぶつの森」を
やっていた方は、
この「街へいこうよ どうぶつの森」に
お引っ越しできるそうです。
私は、DS版をやりこんでいて
自分のキャラにかなり愛着があるので
ぜひお引越ししたいと思ってます。
しばらくやっていなかったので、
「街へいこうよ どうぶつの森」が出るまでは、
草むしりとゴキ退治をしようと思います。

このカンファレンスのあと、
ヤエさん、カメラマンを務めた鳥井さん、僕の3人で
食事をしたのですが、「どうぶつの森」をプレイしていない
鳥井さんに対して
「なんでやらないんですか?」
「おもしろいからやりましょうよ」
「絶対おもしろいですって」
「村に遊びに行かせてくださいよ」
「Wii版から始めましょうよ」と
かなり強いラブコールを送っていました。

「Wii Sports Resort」でチャンバラに挑戦しました。

「Wii Sports Resort」は、Wiiでゴルフやテニス、
ボウリングなどが楽しめる「Wii Sports」の新作です。
2009年春に発売予定だそうです。
海辺のリゾートのスポーツがセレクトされていて、
今回挑戦するチャンバラは、
時代劇ではなく、水上チャンバラでした。

▲チャンバラの対戦相手に針生さんを
 ひっぱりこんじゃいました。いざ勝負!

私はゲームも好きですが、チャンバラも大好きです。
好きなものがふたつ合体してるとは、これはおいしいー!
というわけで、さっそくやってみることにしました。

▲Wiiリモコンを竹刀に見立ててブンブン振ります。


海の上の舞台でチャンバラして、
相手を海に落としたら勝ちというゲームです。
これが、かなり、リアル。
ゲームなんだから本気になってはいけないと思いつつ、
ついムキになってしまうのがWiiのすごいところで、
2回戦目に入ったら、竹刀の振りすぎで
腹筋が、腹筋がいたいっ。
‥‥ギブアップしてもいいですか?
私、小さな頃に
ちょっぴり剣道をかじったことがありまして、
竹刀の振り方には覚えがあるのですが、
昔は軽々振っていたのに‥‥と、
自分の運動不足と鍛錬のなさを痛感いたしました。
これを続けたら、腹筋が鍛えられるに違いない。
ウエストも細くなるかもしれない、と淡い期待です。


ところで、この「Wii Sports Resort」のリモコンには
「Wii Motion Plus」という
周辺機器がついてました。
なんでも、リモコンの動きを
いままでよりもきめ細かく察知してくれるそうです。
いままででも別に困ったことはなかったのですが、
さらによくなるのであれば、うれしいことです。

▲Wiiリモコンが若干長くなっているのがわかります?
 Wiiリモコンの下についているのが「Wii Motion Plus」なんです。

最初のうちは意気揚々と
Wiiリモコンを振っていたヤエさん。
あっという間に疲れてました。
あっという間という言葉とはこういうことなんだな、
というくらいあっという間でした。


あ、そうそう、ヤエさんは
やけに「突き」にこだわっていたことも付け加えておきます。

自分の生活リズムを見直せる。「歩いてわかる 生活リズムDS」

当日発表になったソフトの中で
「おっ、これは!」と思ったのが、
「歩いてわかる 生活リズムDS」です。

「生活リズム計」を持ち歩いて、
「DS」に取り込むと
1分ごとの歩数データがわかるそうです。
そのデータをもとに曜日ごとや週ごと、
月ごとなど、いろいろな視点から
歩数を確認して生活を振り返ることができるとか。
ようは身体や脳が一番元気に働けるリズムを
見つけ出す手助けをしてくれるソフトと言えます。

▲Wiiでおなじみの自分の分身MiiがDSソフトで初登場!

私の生活リズムは、
平日は明け方に寝て、5〜6時間睡眠。
休日は10時間以上寝だめして
14時すぎに起きるというボロボロぶり。
「ほぼ日の睡眠論。」で睡眠研究の井上昌次郎先生が
生活パターンをくずさないことの大切さについて
語っておられたのですが、
睡眠時間の長さよりも、リズムをくずさないことのほうが
より大事なんだそうです。
とはいえ、生活リズムを自分で記録しようと
こまめにメモするのは、慣れないうちはわずらわしいし、
3日坊主になりそうです。


そんなわけで、
「生活リズム計」を持っているだけで、
1分ごとの歩数を計測してくれるなら、ラクだし、
自分の生活を見直すきっかけになると思ったのでした。
私事ですが、我が家には自宅療養中の母がおりまして、
坂や階段がしんどいらしく、
おっくうがって歩かないのです。
長生きするには、足腰の強さは
大事だと思うんだけどなあ。
まえに歩数計をプレゼントしたときは
長続きしませんでした。
一日にたくさん歩けるわけではないので、
日々の達成感はないし、
歩数のデイリーグラフがなかったため、
右肩上がりのよろこびもなく、
続けるモチベーションがあがらなかったようです。
でも、この「歩いてわかる 生活リズムDS」は、
メインの目的が歩数ではなく「リズム」ですし、
「(歩行)13分、がんばった」とか、
いろいろはげましてくれるようだし、
なにより、デイリーの結果が記録されていくので、
ちょっとずつよくしていこうとか、
昨日より今日はがんばってみようって
楽しみながらできそうです。
不規則な生活の人や
体力が弱ってきた人にはよいのではーと、
真剣にチェックしたソフトでした。


もっと詳しく知りたい、という方はこちらをどうぞ。

基調講演で発表され、取材に行った全員が
「あ、これ話題になる!」と思ったソフトがこれでした。
会場ではビデオ上映と
お姉さんによる説明だけだったので残念。
折しもDSiと同じ発売日だし、
セットで買いたいソフトのひとつです。

▲お姉さんの説明に聞き入るヤエさん。
 「試してみたかったなぁ」と背中が語っています。

さて、このほかにも、体験会場で気になったソフトは、
Wii版「モンスターハンター3」(2009年発売予定)、
「Wiiであそぶ ピクミン」(12月25日発売)、
「Wiiであそぶ ドンキーコングジャングルビート」
(12月11日発売)など。
「Wiiであそぶ」シリーズは
ゲームキューブのソフトの中で、
Wiiの操作と相性がいいものをWii向けに全面改定した作品で、
今後もシリーズとしてリリースしていくとか。
なかでも個人的に推したいのは「ピクミン」ですね。
「ピクミン」をおやりになったことのない方が
もしいらっしゃったら、
この機会にぜひプレイしてみてください。
心からおすすめできる名作ですよ。

DSi体験ブースの行列に並んでいるときに、
ヤエさんが「これは絶対に遊びたい」と言った中の1本が
この「Wiiであそぶ ピクミン」でした。
ゲームキューブのソフトはWiiで遊べるのですが、
Wiiリモコンでは遊べなかったり、
ゲームの途中の状態を保存しておくメモリーカードが
必要だったりと、少々特殊なんです。
そもそも、「遊びたいのに売っていない」という
状況でもあります。
これは過去の名作に触れるいいチャンスですよ。

▲画面がちゃんと横長テレビ対応(16:9の比率)
 になっている点にも注目ですよ。

2008-10-31-FRI
(おわり)