「イセキアヤコさんのジュエリーのお店」
スペシャルコンテンツ

漫画家・二ノ宮知子先生と
宝石のお話を。
『のだめカンタービレ』でも
おなじみの二ノ宮知子先生は、
常に第一線で活躍されている漫画家です。
雑誌「Kiss」にて、質屋と宝石にまつわる連載
『七つ屋 志のぶの宝石匣』が
はじまって以降、イセキアヤコさんは
いつか二ノ宮先生に宝石のお話をうかがってみたい!
と、ずっと考えていたそうです。
そんなイセキさんの思いを二ノ宮先生にお伝えしたところ、
イセキさんの連載を読んで、
 シンパシーを感じました」とおっしゃって、
なんとお時間をいただけることになったんです。
そこでロンドン在住のイセキさんに代わって、
ほぼ日乗組員がお話をうかがってきましたよ。
実際にお会いした二ノ宮先生は
とっても素敵な方で、
イセキさんからも預かってきた質問にも、
丁寧にこたえてくださったんです。

二ノ宮 知子 にのみや ともこ 先生について

埼玉県秩父郡皆野町出身の漫画家。
1989年のデビュー以降、『トレンドの女王ミホ』
『天才ファミリー・カンパニー』『87CLOCKERS』など多数のヒット作を生み出す。
『のだめカンタービレ』で第28回講談社漫画賞を受賞。

ほぼ日
今日はお忙しい中、ありがとうございます。
イセキさんはもちろん、
私たちも先生の漫画を愛読しているので、
お会いできてうれしいです。
こちらこそ。
あまりしゃべるのが得意じゃないんだけど、
よろしくお願いします。
イセキさんの記事、読みましたよ。
ほぼ日
わぁ、ありがとうございます。
どういう感想を持たれましたか。
こういうジュエリーを
売っているお店があるということが、
もっと世に知られるといいなと思いました。
私も一時期、ネットですごく探していたんですけど、
なかなかいいものが見つからなくて。
このジュエリーサイトがはじまったのは
いつからですか。
ほぼ日
ほぼ日で販売をはじめたのは2013年ですが、
イセキさんご自身のオンラインショップは
2005年からオープンなさっています。
じゃ、ちょうど私が探してたころだ。
こういうお店があると当時から知ってたらなぁ。
イセキさんはアンティークの復刻品も
出してらっしゃいますよね。
それって、すごくいいことだと思うんです。
昔のジュエリーを見ていると
「こういう凝ったデザイン、今はないんだよな」
「こんなかわいいものが、もう少ししかない」
と思うことが多くて残念に思っていたので、
イセキさんはいいことしてらっしゃるなと。
ほぼ日
そうおっしゃっていただけると
イセキさんも喜ぶと思います。
だって、復刻をするのも
大変なんじゃないですか。
ほぼ日
そうですね。
イセキさんも相当な苦労をなさっていて、
ロンドンの職人さんと
日々、戦いの連続だそうですよ。
えー?
ほぼ日
日本人が求める完成度を意識して
「ピンの部分をもっと細密にしてほしい」
というような細かい要求を言い続けて、
職人さんが怒ってしまった、
というエピソードを聞きました。
でも、向こうの職人さんたちも
プライドと技術を持っているので、
最終的には忍耐強く応えてくださるそうです。
ああ、大変。
いろいろご苦労がありながらも、
イギリスで作ることに
やっぱり意味があるんでしょうね。
ほぼ日
はい。
イセキさんのジュエリーは、
ロンドンのハットン・ガーデンという
とても歴史のある宝石街で作っているんですけど、
そこには昔ながらの技術と最新の技術との両方が
あるのだそうです。
そうなんですね。
ほぼ日
二ノ宮先生は、
宝石にもともとご興味があったんですか?
ジュエリーそのものは、
普通に好きというレベルですけど、
もともと化石掘りとか鉱物に興味があって、
デアゴスティーニ社が出していた
「地球の鉱物」を全種類集めたこともあったんです。
いつかネタになるかもしれない、くらいの気持ちで。

▲『七つ屋 志のぶの宝石匣』第3巻のあとがきより。

ほぼ日
すごいですね。
『七つ屋 志のぶの宝石匣』のあとがきに、
2001年頃、先生が次に書く漫画を
「音大」の漫画にするか
「質屋」の話にするか悩んだ、と書いてありました。
そして最初に選んだ音大の話が、
大ヒット作『のだめカンタービレ』になったそうですね。
その当時からずっと
質屋の話を描きたかったんでしょうか。

▲『七つ屋 志のぶの宝石匣』は、東京下町の老舗質屋が舞台です。

ええ。
でも、そのころの構想は、
今とはちょっと違いました。
今描いているのは老舗の質屋さんですが、
当時はもう少し軽い買取業者を
イメージしていたんです。
いざ漫画を描くことになって
宝石のことを調べはじめたら、けっこう大変で。
それで、宝石のことをもっと知ろうと思って
GIAという宝石学の学校にも行きました。
ほぼ日
なんと、学校にまで。
そう。
でも、1日中顕微鏡でダイヤモンドを見るという
授業があって、すごく疲れちゃったんです。
老眼もあるから見えないし、
「これはもう、資格取るまではできない」と思って、
8日間のセミナーを受けるだけで諦めました(笑)。
ほぼ日
でも、学校に行こうと思う情熱と行動力がすごいです。
では、イセキさんからの質問を預かってますので、
なんだか不思議な感じなんですけど、
代役として、読み上げていきますね。
はい、どうぞ。
私、ちゃんと答えられるかな(笑)。

イセキさんからの質問

漫画では、主人公の志のぶがジュエリーを見て、
その品が本当に持ち主にとって必要かどうか、
よい「気」を持っているかどうかを見定めていますね。
古いものを扱う仕事をしている人間にとって、
この一見怪しげに見える技(?)は、
少なからず共感する部分だと思いました。
たとえば、アンティーク・ジュエリーを見ると
その細工や色形から、いろんな背景が分かりますし
持ち主の悲しみや喜びが感じられる品も確かにあります。
二ノ宮さんご自身、
これまでに誰かの持ち物だったジュエリーを見て、
志のぶに近い体験をされたことはありますか。

うーん、人のジュエリーを見て
そう思ったことはないですね。
ただ、いつも気にするのは、
「私にとってどういう石か」ということです。
そこだけは真剣に見ます。
そんなに気に入ってないのに
「この服に合うものが必要だから」
というような気持ちで無理やり買うと、
後でほとんどつけなかったり、なくしたりするんですよ。
縁がない、ということかもしれないですね。
私が今日つけているものは
一目惚れして買ったモルガナイトの指輪ですけど、
気に入っているのでよくつけてます。
ほぼ日
(見せていただいて)
うわぁ、ピンク色でかわいい。
すごくお似合いです。
インクルージョン(ひびや曇り)があるんですけど、
そこも含めて気に入ってます。
学校ではダイヤモンドをけっこう見ましたけど、
インクルージョンがあると価値が下がるんです。
でも、私はきれいすぎるものより
こういうほうが好きだし、
買うときはやっぱり、
自分にとって本当に欲しいかどうか、
心惹かれるかどうかが大事だと思っています。
ほぼ日
市場における価値じゃなくて、
自分がその宝石を好きかどうか、
ご縁があるかどうか、ってことですね。
そうそう。
本当に自分が好きなものがあると、
「おっ!」となりますから。
ほぼ日
では次の質問にまいります。

イセキさんからの質問

単行本の第2巻で
トルマリンについての話を描かれていましたね。
私はトルマリンの原石が大好きで
いつか自分が作るジュエリーにも
ぜひ使いたいと考えています。
でも、奥深い石なのでなかなか一筋縄には
いかないだろうなと思っています。
二ノ宮先生は、今後ぜひ描いてみたいけれど、
なかなかハードルが高いなと
感じていらっしゃる宝石はありますか。

▲トルマリンのエピソードの1コマ。

うーん、どれもこれも描いてみたいですね。
宝石で何かを作る人は
いろいろなハードルがあるんでしょうけど、
描く分にはそれほどハードルはないです。
描いても壊れないし(笑)。
あれも描きたい、これも描きたいみたいものばっかりです。
ほぼ日
それは本当にお好きってことですよね、やっぱり。
そうですね。
詳しいわけではないですが、けっこう調べてますね。
あと、通っていた学校の卒業生で、
質屋さんになっている方がたくさんいて、
私がLINEで
「これどう思いますか」と質問したら、
ワーッと返ってくるんです。
すごいですよ。
昔はすべて取材に行ってましたけど、
今は机にいながらLINEでも取材できちゃう(笑)。
ほぼ日
いいですね。
では次の質問です。

イセキさんからの質問

ダイヤモンドは、硬度も煌きも
宝石の中ではトップに君臨していて
やっぱり宝石の王様というイメージです。
一方で、良質のダイヤモンドは
高価なだけに安物を高く売るための技術が発達し
気の抜けない石でもあります。
漫画の中で、研究所で検査しないと判別できない
最新の合成ダイヤモンドの話が出てきましたが、
そういったリアリティのある
情報収集はいつもどのようになさってるのでしょうか。
ダイヤモンドの合成方法は学校で教わりました。
「顕微鏡で見ただけじゃ
 看破できないものがあります」
なんていう説明も受けたので、
それこそ漫画で描いてみよう、と思ったんです。
あと日本人って、テレビでよくある
「お宝鑑定団」みたいな番組が好きじゃないですか。
私も専門家の先生が言う、
この作家はこの釉薬しか使わない、みたいな
マニアックな話を聞くのが好きで、
宝石でもそういう部分を
掘り下げて描いてみたいと思っているんです。
ほぼ日
私も全く宝石のことを知らなかったんですけど、
漫画を読ませていただいたら、
「へぇ」と思うことばっかりで、おもしろいです。
中に輝きがあるかないかとか、
そういう視点で宝石のことを考えたことがなかったので。
そうですよね。
みんなあまり中身までは気にしないんですよね。
パッと見て「きれい」というのもいいですけど、
石の中にいろんなロマンがあって、
「これは何億年前のものだろう」と想像すると、
もっと楽しいですよ。
ほぼ日
次の質問は、これは漫画を描くときの質問ですね。

イセキさんからの質問

宝石は「色」がすごく重要だと思いますが、
カラーページ、モノクロのページにかかわらず、
文章でカバーする以外に色の表現で
工夫をされている点はありますか。
そう、漫画はモノクロなんで大変なんです(笑)。
スクリーントーンを
貼るくらいでしか違いを出せないから、
単行本の折り返しには
絶対カラーで写真を載せようと決めたんです。

▲単行本の折り返しには、
 宝石のイメージ写真が入っています。

これを見ながら読んでいただけたら、
具体的に想像してもらえるかなと思います。
ほぼ日
イメージできますよね。
そうそう。
すべてここに頼ろうと思っていまして、
私の命綱ともいえます。
ただ、この写真を集める編集の方が、
かなり苦労されているそうです(笑)。

(同席なさっている
 「Kiss」編集長が深くうなずく)
ほぼ日
では、イセキさんからの質問を続けますね。

イセキさんからの質問

宝石のことを学んだ影響で、
ご自分で持っていらっしゃる
ジュエリーに対する見方が
変わったということはありましたか。
やっぱり学校に通ったのが大きかったです。
ダイヤモンドを見る方法を習ったので、
早速、昔買ったダイヤをルーペで見たら
黒い点が見つかりました。
そんなのないと思ってたのに、しっかりありました。
見ないほうがいいこともあるなぁと(笑)。
ほぼ日
知らなければ(笑)。
そうそうそう。
でも、そういうことを知ることができるのも
楽しいですけどね。
それに、今は黒い部分を
レーザーで消すこともできますけど、
あえてそれをやらないことがいい、
という考え方もありますし。
ほぼ日
最初のお話にも戻りますけど、
どっちが好きかってことですね。
では、次の質問です。

イセキさんからの質問

私は生まれて初めて買ってもらったジュエリーは
パールのブローチでした。
二ノ宮先生は、人生初のジュエリーは何でしたか。
差し支えなければ、
それについての思い出を教えてください。
買ってもらったという覚えがないなぁ‥‥。
あ、でも子どものころ、
母と一緒に飛行機に乗るときに、
母の宝石を私につけてくれました。
事故がないように、というおまじないらしいです。
「本物をつけるといいのよ」って。
本当かどうか知らないですけど。
たしかルビーか何かのイヤリングをつけてもらって、
すごく嬉しかったのを覚えてます。
ほぼ日
素敵なお母さまですね。
「え、本物なんだ」と思って
ワクワク、ドキドキしました。
でも、飛行機に乗ってる間だけなんです(笑)。
降りたら、速攻で‥‥
ほぼ日
回収(笑)。
そうそう(笑)。
「なくされたら困る!」って。
ほぼ日
お母さまも宝石がお好きなんですか。
そうなんですよ。
このあいだもどっさり修繕に出していて、
その代金を私が払わされました。
もうね、買ってもらうどころか!(笑)。
ほぼ日
(笑)
次は、イセキさんから最後の質問になります。

イセキさんからの質問

二ノ宮先生が一生物のジュエリーを
今オーダーメイドで作るとしたら、
どの石を一番使ってみたいですか。
これは難しいですね。
そうだなあ‥‥そのときの出会いですかね。
何事も私は相性を大事にするから、
出会った瞬間にときめきがあれば、
石は何でもいいんですよ。
たとえば今日は私、黒っぽい服を着ていますけど、
そのときの気分でカラフルな服を着ることもあるし、
いつも似たような服を着ないんです。
ジュエリーも同じで、気分で変えています。
ほぼ日
漫画描いてるときに登場した石で、
何か作りたくなりますか?
うーん、それはあまりないですね。
描いてるときって、登場人物の気持ちとか、
この人物だったこうするってことに集中してるので、
自分がこうしたい、とかあまり出てこないんです。
人の人生ばかり考えてます(笑)。
ほぼ日
ああ、すごい。
漫画家さんってそうなんですね。
その主人公の人生を
もう一度生きているような感じですね。
そう。だから資料集めも必死です。
「この子は今どきの子だからこういうの着るはず」とか、
「ああ、ティーンズ雑誌買ってこなきゃ」とか、
そんな毎日です。
ほぼ日
キャラ設定を徹底されてるんですね。
二ノ宮先生の描く主人公の女性たちって、
天才肌の方が多い印象があります。
のだめさんもそうだし、志のぶちゃんもそうだし。
何かにすごく夢中になってる人を
描くのが好きなんです。
それを天才というのかどうかはわからないけど、
夢中になってやってる姿を描いてると、
天才っぽく見えるんでしょうね、きっと。

▲マニアックなまでに宝石を愛する主人公、「志のぶ」。

ほぼ日
読んでいて引き込まれちゃいます。
一般的じゃないテーマでも、
すごく深いところまで調べられてますよね。
音楽とか、宝石とか、
あと、パソコンのオーバークロックを扱った漫画
87CLOCKERS』にもビックリしました。
かなりマニアックな内容ですよね。
ちょっとマニアックが過ぎましたね。
「二ノ宮どうした」って言われました(笑)。
ほぼ日
すごいなあと思いました。
徹底的に調べ切らないと書けない内容ですよね。
あれも、本当にやってる人たちを取材したんです。
「こんなことに夢中になってる人たちって、
 すごいな。変わってるな」って。
そこなんです。
ほぼ日
人に対する好奇心から来てるんですね。
イセキさんからの質問はこれで終わりなのですが、
何か二ノ宮先生からメッセージがありましたら。
やっぱり一番は気軽に楽しく宝石を
身につけてほしいということですね。
ほぼ日
たしかに。
イセキさんもよく、
宝石はしまっておくものじゃなくて、
身につけてこそですよとおっしゃってます。
貴重なアンティークのものであっても、
気軽に身につけてください、と。
しまい込んでたら、
せっかくの宝石の輝きがもったいないですもんね。
そうそう。
気軽に身につけて、興味をもってほしいです。
お家にあるおばあちゃんとかお母さんの
宝石とかも、あらためて眺めると楽しいですよ。
譲り受けたとき、デザインがもし古いなと思ったら、
リフォームをするのもいいですし。
どんどん売っちゃう人がいますけど、
「それは待って」と思いますね。
ほぼ日
漫画の中で志のぶちゃんもよく
「売らずに持っていたほうが‥‥」
って言ってますもんね。
うん。今、中古のダイヤや金を
外国人が大量に買っていて、
日本から宝石が外に出て行ってるんです。
でも日本人って中古が嫌いな人が多いみたい。
前の人の念が残っている、
みたいな気持ちになるのかもしれないけど。
ほぼ日
ああ、それはあるかもしれないです。
でも、それとは別に、
昔の宝石には素敵な思い出とかも
入っていると思うんですけどね。
そうなんですよね。
今後はそういう中古の石に対する思いも
描いていきたいなと思っています。
それと、最近の若い子があまり宝石買わなくなった、と
宝石のお店の人たちが残念そうに言ってました。
高級なものは縁がない、と最初から
拒否しちゃってる子も多いそうです。
小さな安い石でも、かわいいものがあるので、
身近なアクセサリーとして
気軽にトライしてほしいです。
宝石というより、
まず「石」として見るのもたのしいですよ。
ほぼ日
もともとは自然に存在していたものだと思うと
楽しいですね。
そうなんです。
男の人たちも、積極的に彼女に買ってあげてほしい。
給料の何ヶ月分とかいう縛りは捨てて、
普通に「かわいいな」と思えるものを。
でも、まぁ女って、大抵
男が買ってきたものは気に入らないんです。
「なんで私に選ばせないの!」って怒る(笑)。
なので、男の人へのメッセージは、
最初に予算を決めておいて、
「宝石をプレゼントするときは
 一緒に行って買うこと」ですね。
ほぼ日
具体的なアドバイスをありがとうございます。
イセキさんがいつか
二ノ宮先生をイギリスにご案内したいなあと
おっしゃっていました。
アンティーク・ジュエリーの骨董市や
宝石商をご案内したい、と。
わぁ、行きたいです。
ほぼ日
ぜひぜひ取材旅行にいかがでしょう。
イセキさんもイギリスで
宝石の学校に行ってたので知識が豊富ですし、
一見さんお断りの宝石商などにも
出入りしているそうですよ。
イセキさんがお店の人と交渉している、
そのやりとりを見ているだけでもおもしろいです。
いいなぁ、行きたいなぁ。
(チラッと隣の編集長を見る)
編集長
行きますか?
やった!
もし行くとなれば気合いを入れて行きたいです。
まずは、漫画のなかで
イギリスをどうやって出そうかな(笑)。
ほぼ日
漫画の続きも楽しみにしています。
今日はどうもありがとうございました!


(終わります)
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