2015年4月25日のニュース なんだかすごーく、気持ちがいいぞ。アルプス空中散歩ドキュメンタリー
こんにちは、ほぼ日の奥野です。

さっそく本題ですが
先日「観ていて、すごーく気持ちのいい映画」に
出会ったので、紹介させてください。

いま、シネスイッチ銀座で上映中の
『アルプス 天空の交響曲』
というドキュメンタリー映画が、それです。

シネフレックスという、
もともと軍事偵察用に開発されたという
すごい性能のカメラを積んだヘリコプターで
モンブランやマッターホルン、アイガー北壁など
アルプスの名峰をはじめ、
美しい湖畔リゾートや古城、鉄の採掘現場、
「え、そこ滑るんですか!」という
岩だらけの急坂(?)を滑走するスキーヤー、
「どうやって建てたの?」という
激しい崖っぷちに経つ建物や十字架‥‥などを
徹底的に「空撮」した作品です。











カメラの性能がすごいためか
眼下の風景がまったく「ブレていない」こと、
そして一部を除いて
ヘリのプロペラ音がカットされていることで、
自分が
音もなく大空を滑空する鳥になったみたいで
とにかく気持ちがいいんです。





実際、カメラは「超高性能」だそうで
高速飛行中のヘリから
500メートル離れた岩山で翼を休めるタカを
撮影していたりとかします。

そのシーンが圧巻で
ヘリコプターが高速で旋回しているために
ピントはタカに合ってるんだけど
背景のアルプスの山が
すごいスピードで右から左へ流れていて、
たぶん、言ってることが
あんまり伝わらないかもしれませんが
ごらんになったら
「あ、こういう映像は
 あんまり、見たことなかったかも」と
思われるのではないでしょうか。











毎年、何人もが命を落とすという山の斜面を
今まさによじ登らんとしている人が
一瞬カメラに写ったり、
山の上から、1500メートルも転がり落ちて
樹々をなぎ倒し、
ふもとのりんご園の真ん中で
やっと止まった巨岩に「はあ〜」となったり。











個人的に「うわ、すごい!」と思ったのが
鉄の採掘現場で、
何十人もの労働者たちを運搬していた
「世界最大級のダンプトラック」。

黄色い怪獣みたいにめちゃくちゃデカくて、
100トンくらい運べるらしくて、
タイヤなんかも
ギャートルズの石のお金みたいなサイズ感で
(もっとか?)
荷台に乗っている、
おそらく「屈強な」男たちが、豆粒のよう。

で、その車体に「KOMATSU」とあるのが
一瞬チラッと見えたんですよ。

日本の小松製作所がつくったんですかね?
すごいぞ、日本のダンプ!











ともあれ、話が逸れましたが
ほんと空中を散歩しているみたいな映画です。

小林聡美さんのナレーションも、
ハキハキしていて元気が良くて、
リズミカルだけど、どこか、耳に心地よい。

いろいろ気持ちよくって
寝たくないのに眠くなる映画、かもしれない!?

GW中も上映しているようなので、
気になるかたは、ぜひ足を運んでみてください。

映画公開情報



アルプス 天空の交響曲
監督&製作:ペーター・バーデーレ
共同監督:セバスチャン・リンデマン
日本語版ナレーション:小林聡美

現在、シネスイッチ銀座で上映中。

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