2013年5月31日のニュース<br />
6月2日、16時15分。
NHK総合「ラジオ」という
テレビドラマをUstreamでの解説つきで一緒にみませんか?


こんにちは。「ほぼ日」の西本です。
昨年、「ほぼ日」でも大きな話題となった
「NHK_PRさんがユルくなかった4日間の話。」
でもおなじみツイッターアカウント
NHK広報局こと@NHK_PRさんから連絡がありました。

「ちょっと本業でご相談があるんですけど」
いつになく真剣な顔で現れたPRさん。
NHK_PRさんの本業とは
「ツイッターでNHKの宣伝を面白おかしくする」ことだけでなく
NHKの番組の宣伝を考えたり、
ポスターやCMなどを作ったりすることなのです。
その相談ごととは、
「『ほぼ日』でも、何か協力させてください」
と、逆にお願いしたくなるような内容でした。
ぼくのほうから、あれこれお伝えするよりも
本人からお話してもらいましょう。
NHK_PRさん、よろしくおねがいします。

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どうもみなさん、
ごぶさたしておりますNHK_PRです。
こんにちは。
今回「ほぼ日」に私が登場したのには
ちょっとしたわけがあります。
実は、どうしても
みなさんに見ていただきたいドラマがあって、
そのドラマのことを
お知らせするためなんです。

「ラジオ」というドラマです。
タイトルは「ラジオ」ですが、
ラジオドラマではなくテレビドラマです。
テレビドラマ「ラジオ」です。



宮城県女川町に
「女川さいがいFM(おながわさいがいエフエム)」という
小さなラジオ局があります。
あの震災が起きた後、女川町の出身者が、被害にあった人たちに
何とか正確な情報を届けたいという想いから、
東京と女川町で人を募って立ち上げた
臨時災害放送局という特殊なラジオ局です。

(ちなみに震災半年の日に私が書いたものがこれ

放送関係者が少しお手伝いはしているものの、
基本的には素人ばかりが集まって立ち上げたラジオ局です。
スタッフはなんというか…その…女川町の中でも
ちょっと癖のある人が揃っていて…。
いやまあ、すごく素敵な人たちなんですけどね。
町を復興させるために奮闘する
若手経営者がいるかと思えば、
「電機や機械に詳しいから」
というだけの理由で連れて来られた人、
さらにその友人。
何となく焚き火にあたっていて声をかけられた人。
避難所で暮らす高校生とその後輩。
それに、何だかよくわからない人…。
ほんとうに寄せ集めです。
でも、誰もが何かを伝えたいと思っていました。
伝えることが必要だと信じていました。
そうしてこの小さなラジオ局の放送は始まりました。
(このラジオ局が立ち上がるまでの話は、
 いつかちゃんとまとめたいと思っています)

あれから2年が経ちました。
現地のスタッフは
今もまだ大きな悲しみを抱えています。
中には続けることが出来なくなってしまったスタッフもいます。
新しい生活を始めるために
町を去っていった人もいます。
東北や女川町に対する心ない言葉に
胸が潰れるような思いをしたこともあります。
意外な人が応援してくれて、
心が弾むような思いをしたこともあります。
今もわずかなスタッフで、
ほとんど毎日休むことなく放送を続けています。
何かを伝えるためにマイクの前に座ります。
誰かの想いを聞くためにマイクを持って街に出ます。
そんな2年が経ちました。

始まりは、1人の高校生アナウンサーが書いたブログでした。
このブログを目にした脚本家の一一色伸幸さんが、
ドラマをつくりたいとお声をかけてくださったのです。
詳しいことは一色さんが書かれているので省きますけれど、
こちらの「番組情報」で)
とにかくブログを書いた高校生、
"某ちゃん"を中心にした大切な物語が生まれました。
あの町のみんなが2年間体験してきたことが、
ずっとずっと言いたかったことが
たくさん詰まった物語が生まれました。

それがこのドラマ「ラジオ」です。
放送は3月26日でした。あれ?もう終わってる。
そうなんです。放送は終わりました。
しかもその日は、ちょうどサッカーの
何とか最終予選(サッカーのことはよく知らないので…)があって、
みんなたぶんサッカーを見ていたんですよ…(>Д< ;)。

でも、どうしてもこのドラマは見て欲しい。
そんな思いが消えませんでした。
そして、どうしてもこのドラマをもう一度見たい。
みんなに見せたい。
そう言ってくださる人たちがいました。
そうした思いがたくさん集まって、
ついに再放送することになりました。
6月2日の日曜日。16:15からです。
ありがとうございますヽ(*´∀`)ノ

せっかくの再放送です。
このドラマを初めて見る人にも、
もう一度見てくださる人にも
もっともっと何かが伝わるように、
この日「ほぼ日」のスタジオをお借りして
「ほぼ女川さいがいFM(ほぼおな)」というラジオ的なものを
ドラマ放送の前後にお届けすることにしました。
脚本の一色伸幸さんや制作スタッフ、
そして何と某ちゃん(本物)が、
このドラマについてたっぷりとお話しします。
再放送中はTwitterで、ドラマの解説をする予定です。
みなさんからの感想もぜひお寄せください。
再放送の後に、某ちゃん(本物)による、
みなさんからの感想の読み上げなんかも
やっちゃったりしようかな、なんてことも考えています。

6月2日の日曜日。
ぜひこの「ほぼ日」の「ほぼ女」に集まって、
いっしょに再放送を見てください<(_ _)>

(おまけ情報)
実はその日、女川町では復興イベントが行われていて、
現地ラジオ局のメンバー(チーム女川)は
みんなその中継などの対応で、
かなり忙しい状況です。
女川さいがいFMのTwitter
きっとドラマのことよりイベントのことを
たくさんツイートすると思います。
それはそうなんです。
だって、地元の人による地元のためのラジオ局なんですから。

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ということで、
6月2日16時15分からの
ドラマ「ラジオ」の再放送にあわせて
前後に「ほぼ日」のスタジオから
女川さいがいFM(チーム東京)による
ドラマ「ラジオ」の前説後説的番組
「ほぼ女川さいがいFM(ほぼおな)」をお届けします。
前説的番組は15時30分くらいから。
後説的番組は放送終了直後から。
ドラマが放送中はツイッターをつかって
「ほぼ日」のスタジオから製作にかかわった
みなさんにより解説をいれていきます。
こちらの「ツイートサーチストリーム」
ハッシュタグ「#hobo_radio」を入れると
リアルタイムで解説やみんなの感想を
一緒にお楽しみいただけます。
(表示速度がすごく速いんですよ)

それでは6月2日はUstreamでお会いしましょう!

<おしまい>

 

2013-05-31-FRI