横尾香央留さん、トークイベントのご案内。

こんにちは、山下です。

先日の土曜日、12月15日のこと。
東京・吉祥寺の「百年」というブックショップで開かれた、
トークイベントに行ってきました。

イベントのタイトルは「百年とお直しと写真とか」。
出演は、横尾香央留さんとホンマタカシさんです。

横尾香央留さんが、トークイベントに‥‥。
熱心な読者の方ならおわかりでしょう、
「ほぼ日」で「お直し とか」を連載してくださっている
横尾香央留さんは、たいへんシャイな女性です。

ご自分の作品に「わぁ」という反応があった途端、
その場から本気で逃げようとしたかたです。
「やさしいタオル」に刺しゅうをする動画を見て、
「わたしの顔が映る時間を‥‥もっと短く‥‥できれば無しで‥‥」
と真剣におっしゃったかたです。
(相談のうえ、この長さになりました)

そんな横尾さんが「人前」で「トーク」をする‥‥。

担当の山下と山川は、
人ごとではない緊張感を抱えながらそのイベントに行きました。

▲こんなブックショップ、「百年」さんでの催しでした。

果たして、横尾さんは大丈夫だったのか‥‥?


大丈夫どころか。

それは、とてもたのしくゆたかな時間でした。

書籍『お直し とか』のお話はもちろん、
ふだんの暮らしやお仕事のお話などを、
横尾さんは照れくさそうにしながらも
ていねいに言葉を選びながら聞かせてくれました。


トークのお相手は、写真家のホンマタカシさん。
「お直し とか」で写真を手がけられた
ホンマさんとの会話は独特で、不思議で、引きこまれます。
「間」がたっぷりとあるやりとりなんです。
たたみかけるような会話ではありません。
投げられたボールをさりげなく受け取り、たいせつに投げ返す。
そんなキャッチボールが1時間半。
あっという間に感じました。

▲来場者の質問にこたえる時間もたっぷりありました。

横尾香央留さんのトークライブが、年内にあと2回開かれます。
今週の土曜日と、来週の土曜日。

「お直し とか」をお読みくださっているみなさん、
タイミングが合えばぜひお出かけください。

============================
12/22 SAT

横尾香央留×中村至男
『お直しとか』発売記念トーク
お直しとか、デザインとか。

場所/下北沢「本屋B&B」
   世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
時間/17:00~19:00 (16:30開場)
料金/1000yen + 1 drink order

ご予約はこちらからどうぞ。

12/29 SAT

「横尾香央留/新刊とか」
(対談:木内昇・司会:ホンマタカシ)

場所/武蔵小山「ハイマットカフェ」
   ‪目黒区目黒本町3-5-6‬
時間/17:30~18:30 (17:15開場)
料金/¥1,000 (1ドリンク付き)

ご予約とイベントの詳細はこちら

============================

これらのトークイベントは、
書籍『お直し とか』の刊行を記念して開催されるものです。

マガジンハウス/1470円 (税込)

Amazonでのご購入はこちら

「ニュース」のページでお伝えするのは
すこし場違いなのかもしれませんが‥‥
この本のことを、あらためて伝えさせてください。

横尾さんが自分の連載ページでひそやかに、
ご自身の本の出版について書かれているのとは別に、
およばずながら、「ほぼ日」の担当者ふたりからも
「他薦」をさせていただきます。


文章の、お直し。
           ───「ほぼ日」・山下より

横尾香央留さんは、
自分のためにお直しをすることがほとんどないとか。
洋服のお直しは誰かのためにするもの、なのですね。
そんな横尾さんですが、
「自分の文章」は直します。
けっこう、たびたび、お直しをご希望されます。
「ごめんなさい!
 さっき送った原稿をこれに差しかえてください」
「す、すみません…加筆しました」
メールの受信箱を見にいったら、
横尾さんからのそんなおたよりがいくつか見つかりました。

文章の場合は、自分のもお直し。

横尾さんが書籍『お直し とか』をつくっている期間に、
ハラマキの打ち合わせでお会いする機会がありました。
朝、待ち合わせの喫茶店にあらわれた彼女は、
いつもよりも白いお顔で、なんだかふらふらしてる様子。
聞けば、さっきまで徹夜で校正をしていたとか。
「読み返すたびに文章を直したくなっちゃって」と横尾さん。
ああ‥‥と思いました。
何度も何度も、お直ししているんだろうなぁ‥‥。

「ほぼ日」に置かれていた彼女のことばたちは、
「本」というたたずまいに移されるときに、
またすこし異なった装いを求めてくるのでしょう。
いま、目の前にある書籍の文章の列に、
横尾さんの「手もと」を感じます。
くり返しくり返し、練られ、整えられた、手仕事たち。
文字がきれいに、ここちよく並んで見えます。

「ほぼ日」の連載で読んでくださった読者さんにも、
手にとっていただきたい一冊です。
ぜひ読みくらべて、その違いを感じてください。
どっちも、いいんです。
本の場合はとりわけ、手触りがいいんだなぁと思いました。
手の中に「物」として、横尾さんの仕事があるといううれしさ‥‥。
この点について、ウェブは本にとてもかないません。
すみずみまで気持ちのいい、一冊。
どうぞあなたの手の中にも届きますように。

 

期待と予感に満ちている。
           ───「ほぼ日」・山川より

横尾さんは、いいのか、わるいのか、
好きなのか、嫌いなのか、とてもはっきりしています。
自分の作品がどうやって、
世にでていくのかというところに
すごく責任をもっていて、
作品たちのその後の処遇を
とっても冷静にみているんだなあ、という印象なのです。

そんな横尾さんの本はどのページも、ぜんぶ違うレイアウト。
この本の第1編めはなんと表紙から文章がはじまる。
写真も、たまに階段みたいなかたちにトリミングされてたりする。
文章から、写真から、すみからすみまで精査されて
大事につくられた、横尾さんの世界。

「ほぼ日」で掲載させていただいた「お直し とか」以外にも
いままでメディアに掲載された文章をまとめて、
いまの横尾さんの集大成になっています。

ぱらぱらと写真をみてもたのしいし、
ぱらりと立ち止まって、文章を読むのも、
どこからでも自由。
つかずはなれず、ながく本棚にあって、
たまにふと読み返して、きゅっとひきこまれて、
気分転換して、また日常にもどれる、
そんな一冊なのではないかとおもいます。

あんまり、かっこよくて素敵な本だったから、
ついつい横尾さんに会うたびに聞いてしまいます。

「横尾さん、次は何をするつもりなの?」

この次が気になるという気持ちになる。
でも、こちらの予想なんか、かるく飛び越えたところに
きっと行ってしまうのだろう。
そんな期待と、予感に満ちた、横尾さんの本。
ぜひ一度手にとってみてください。

 

2012-12-20 THU