本になりました! 世界を見に行く。to see the world 石川直樹  すべてのページが「ポストカード」になる 写真家・石川直樹の「ベスト盤」的一冊。

こんにちは、ほぼ日刊イトイ新聞の奥野です。

2010年11月から約1年にわたり
「ほぼ日」で連載してきた
石川直樹さんの『世界を見に行く。』が
1冊の本になりました。

厚手のしっかりした紙に
たいせつに「額装」するようにして刷られた
石川さんの作品を
「手元の距離感」でゆっくりながめるのは、
静かな「うれしさ」があります。
本を手にしたときの
適度な「重量感」も、うん、良い感じ。

全ページが「ポストカード」として使えたり、
カバーを広げると大きな古地図が出てきたり。

「じっくりながめる本」というだけでなく、
「いろいろ遊べる本」にもなったので
その楽しみかた、詳しくお伝えいたしますね!

書籍版『世界を見に行く。』の楽しみかた
1)石川直樹さんの「ベスト盤」的な一冊です。

  特定の国やテーマにしぼらず、
  ここまで「世界中の」国や地域をランダムに収蔵した
  石川直樹作品は、はじめて。
  その意味で「ベスト盤」であり、
  かつ「石川直樹入門の一冊」であるとも言えそうです。
  エベレスト、北極圏、アフリカ、NY、富士山。
  石川さんの足跡を「ランダムに」お楽しみください。
2)物語が読める写真集、です。

  この本が、他の写真集とちょっとちがうところ。
  それは全写真に「本文」が添えられている点。
  人が行かない場所へと分け入り、
  ときに命がけで撮ってくる石川さんの写真には
  語り出したらきりがないほどの「物語」が
  閉じ込められています。
  それらの一端をインタビューによって取り出し、
  300字前後の文章として掲載しました。
  (掲載文は、ウェブ連載時の本文テキストに
   若干の加筆・修正を加えたものです)
3)すべてのページが「ポストカード」になります。

  純粋に作品集として楽しめるだけでなく、
  すべてのページが「ポストカード」として使えます。
  すなわち、全52回の写真に
  表紙・裏表紙を加えた
  合計54枚のポストカード・ブック。
  ポストカードの大きさは「140mm × 105mm」、
  切手は「50円」でオッケーです。
4)数カ国を書籍用に差し替えています。 

  ウェブ版の「世界を見に行く。」そのままでなく、
  数カ国、写真を差し替えました。
  写真を別のカットに変更した国もあれば、
  まったく新しい国に差し変えてしまった回もあります。
  ひとつには「国の重複」を避けるため、
  もうひとつには「ポストカードになる」ことを踏まえ、
  「よりベストな54枚」を選んだ結果です。

  第25回 宝島    →写真を変更
  第31回 南極半島  →写真を変更
  第32回 宮古島   →写真を変更
  第36回 パキスタン →国を「ライアテア島」に変更
  第38回 パキスタン →国を「オーストラリア」に変更
  第43回 ブータン  →写真を変更
  第44回 アメリカ  →国を「日本(富士山)」に変更

書籍化にあたって新しく収蔵された「富士山」のページ
5)カバーを外して広げると   石川さんの足跡を刻んだ「世界地図」に。 

  ふるい世界地図を畳んで「本のカバー」にしました。
  ぜひ、広げて眺めてください。
  地図に赤地でスタンプされている数字は
  この本に出てくる52の国と地域に対応しています。
  つまり、その古地図は
  石川さんの足跡を刻んだ地図でもあるのです。

6)カバーの裏側には「おまけの読み物」が満載。

  世界地図を裏返すと、本文では紹介しきれなかった
  旅の思い出、逸話、すべらない話‥‥がたっぷりと。
  ベースは連載時に掲載していたものですが、
  数本の書き下ろしを含め、かなり改訂を加えました。
7)その国の言葉で記した「郵便はがき」と   本物の「出入国スタンプ」。

  ポストカードの裏側にも、すこしのお楽しみが。
  まず「郵便はがき」の表示を
  「その国・地域の言語」で表示しています。
  また、約半数のポストカードに
  「その国の出入国スタンプ」が押されています。
  これらは、石川さんの手元に残っている
  パスポートから取り出した「本物(!)」です。

8)ポストカードを使い切ると   手元に「世界地図」と「小さな本」が残ります。

  表紙・裏表紙もポストカードになるため、
  54枚すべてを使い切ると
  手元に「世界地図」と「小さな本」が残ります。
  だからどうだというわけでもないのですが‥‥
  地図はついつい眺めちゃうし、
  小さな本も、手のひらサイズでかわいいんです。
  なお「小さな本」には、
  「本文」および「その国のアザーカット」、
  そして
  「ポストカードを
   いつ、誰に、どこから出したかを書き留める
   メモ欄」が残ります。

9)石川直樹さんの「届かなかった手紙」、   糸井重里の「石川直樹という旅人。」を収録。

  本のあとがきのような、新たな出発の挨拶のような。
  ぜいたくな書き下ろし、どちらも、すごくいいです。

石川直樹さん、リトルモアの編集者・田中祥子さん、
ブックデザイナーの大島依提亜さん、
そして
ぼくら「ほぼ日」がチームを組んで、つくりました。

全国の書店、ネット書店で発売がはじまっています。
(ほぼ日刊イトイ新聞、
 ほぼ日ストアでは取り扱っておりません)

すっごく、すてきな本になったんじゃないかなと
思っていますので
宜しければ、ぜひ、お手にとってみてくださいね。

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2012-01-21-SAT

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