ついにスタートを切った、
わたしたちの「虫歯ゼロ宣言」プロジェクト。

これから、（財）ライオン歯科衛生研究所　
目黒駅前歯科診療所さんといっしょに
ぜんぶで「３５本」の虫歯を
１本づつ、退治していくわけである。

そこでまずは、我が社の「健康」を厳しく管理する
「健革連」メンバーであり、
泣く子も黙る「虫歯四天王」でもある（なんでやねん！）
ハリー・おっくん・コイケ・トリイが、
他の乗組員に「手本」を示すべく、
率先して目黒のライオン歯科に向かったのだ。

心なしかライオン歯科の上空も風雲急を告げているかのよう。

いわゆる「初診」にあたるこの日は、
あらためて、お口の状況チェック＆カウンセリング。
治すべき虫歯を確認したうえで
実際の治療の開始は、次回からとあいなった。

レントゲンなども使って虫歯を徹底的に洗い出し、ロックオン。

それぞれ約１時間にわたる診察の結果、
虫歯四天王は
やっぱりいろんな問題を抱えていることが
確認された。

今日は、彼らのお口の「こまった状況」を
反省の意味も込め、詳しくレポートしてもらおう。

おもての顔は「ほぼ日」乗組員の健康を守る
「健革連」の委員長。しかしてその実態は‥‥。
虫歯四天王のなかでも、治療内容のバラエティはダントツ、
人呼んで「虫歯のデパート」とは、わいのことや。
どんなデパートや言うたらやね‥‥

	かぶせた金がとれた左右の奥歯を放置して十数年、 根っこまでダメになっていて、抜歯の必要あり。
	歯ぐきが下がり、歯の根元の部分が削られている。 そのため根元が細くなって ぽっきり折れるかもしれない。
	その他、ちいさな虫歯が、ちょこちょこある。

うははははは、どないや、びっくりしたやろ？
と、いばってられへん状況ちゅうことは、
ハイ、ようわかってます。

検診前は「たいしたこと、ないんとちゃうん？」
そう思てたんやけどね。
まさか、こんな格好することになろうとは、
思いもよらんかったですわ。
見てくださいよ、ぼくのこの衣装、
上半身ハダカですよ？　かなんなあ。

けど、こうなってしまった以上は、
四天王のひとりとして、思いっきり、
とことん治療させてもらいまっせ。

まずは、このまま放っておくと
健康な歯にまで、悪い影響を及ぼすらしい、
左右の奥歯を抜くことからですわ。

え、抜いたあとどうするか？
どうするんやろね？
まさか、歯ヌケのままっちゅうことは‥‥。

１０年くらい前のことです。
左下の奥歯が虫歯になってしまい、治療しました。
削り、型をとり、仮の詰め物を入れ、
次回、本物の詰め物をしますというタイミングで‥‥
引っ越しがありました。
自然、その歯医者さんからは、足が遠のきました。

数年が経ち、また、例の奥歯がうずき出しました。
そこで、前とは別の歯医者さんで
再び削り、型を取り、金属の「被せ物」をするため
金属の「支柱」を立てました。
そして次回、肝心の「被せ物」をするという段階で‥‥
また、引っ越しがあったんです。

そのまま、現在にいたります。

なんだか引っ越しのせいにばかりしてますが、
結局は自分の怠慢で、１０年間も
治療途中の歯を放ったらかしにしてしまった‥‥。

その上、その大きな「代償」として、
下の歯が「支柱」しかないために
上の歯が伸びてきちゃってるらしいのです！

そのため、このあたり一帯を
正常な状態に戻すには、
まず古い支柱を取り除き、新しい支柱を立てなおし、
金属の「被せ物」をするとともに、
伸びた上の歯も、短く削らなければならない‥‥。

かなりの「大工事」が要るそうです‥‥。

ものごとには、かならず「優先順位」って、
ございますよね、みなさま。

学生時代は、学校・部活・アルバイトがまず優先。
社会人になってからは、仕事が優先‥‥。
そんな言いわけを自分に繰り返しながら、
歯のことは、ながらく放っておいてしまいました。

その結果として、四天王。女子で一人の、四天王‥‥。
過去の自分に「ばちーん！」と
キツい平手打ちを喰らわしたい気分でございます。

さて今回、わたしのいちばんの問題は
「奥の歯が２本連続で抜けている」ことでした。

もちろん、自分では、前から知っておりました。
知ってはいたんですけれど、
「なんとかなるわ」的に、甘く見ていたのです。

ライオン歯科さんで、
これを処置するための方法をうかがうと‥‥
「部分入れ歯か、インプラントか」ですって！

なんでしょう、まだこの年齢で
「部分」とはいえ「入れ歯」はきびしいですし、
とはいえ「インプラント」って‥‥
いったいなんでございますの
そのプランターの親戚みたいなものは！？

「はい、インプラントは人工歯根と言いましてね‥‥
　ともかく、処置には
　別の大きな病院をご紹介することになりますので、
　くわしくは、そちらで」

ええっ！？　別の大きな病院‥‥でございますか！？

以前から、親知らずが虫歯になってるのには
うすうす気づいてたんですよね。

今回、ライオンさんで詳しく調べてもらったら、
案の定、３本残っている親知らずが
ぜんぶ虫歯になってて、
「要抜歯」との診断が下されました。

そのことを健革連のハリー委員長に報告したら、
「わはは、トリプル親知らずやん！
　えらいごっついなあキミ〜。
　しかもあと１本あったら、クワトロ親知らずやで。
　ピザかよ！　わはは。惜しいわ〜‥‥」
と、笑いものにされました。
自分だって「歯ヌケのハリー」のくせに‥‥。

ともかく、これを１本づつ抜いていくという
長い戦いがはじまります。
まず、上の親知らずは抜きやすいらしいので
ライオンさんで抜いてもらいます。

ただ、下の２本の親知らずは、
ややこしい生えかたをしているそうなので、
大学病院でないと抜けないとか。
そうです、あの「口腔外科」というやつ‥‥。

早くも初日で「大学病院送り」が決定しました。

こうして
わたしたちの「虫歯ゼロ宣言」への道のりには
のっけから、分厚い暗雲が垂れこめた。

ハリーの歯ヌケは、どうなるのか？
おっくんの「大工事」は、大変すぎないか？
究極の選択を迫られたコイケは？
トリイのアゴは、腫れっぱなしなのか‥‥？

そのようすは、今後の治療レポートで
詳しくお伝えしていくつもりだ。

さて、次回更新は８月４日（水）の予定。
こんどは「歯石大王」が登場する！