いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

我がクラスより、
となりのクラスを応援してました。
(投稿者・TATA)

『鳥の詩』
 歌/
 杉田かおる
 
1981年(昭和56年)

My恋歌ポイント

 私の心が空ならば
 必ず真白な鳥が舞う

ドラマ『池中玄太80キロ』を
思い出すのはもちろんのことですが、
中学の合唱コンクールで
となりのクラスが歌ったのがこの歌でした。

片想いだった男の子が、
一歩前に出てソロを歌った
(確か「恋歌ポイント」の部分だった)
のが印象的。

我がクラスより、
となりのクラスを応援してました。
その甲斐あって、
となりのクラスが優勝でした。

パソコン、iPodなんて
想像もしてなかったあの時代。
CDやビデオでさえ、
まだ一般化してなかったですよね。

テレビにカセットレコーダーを近づけて、
録音していたのが懐かしいです。

歌番組でも歌詞のテロップは
流れてませんでしたよね。
それなのに、こんなにくちずさめるのは、
なぜなんでしょう。

電話の音や救急車のサイレンが
一緒に録音されてしまった、
あの頃のテープが聴きたいなー。

『池中玄太80キロ』、大好きでした。
ぼくのテレビドラマは
ここで終わっているともいえます。

先日、長門裕之さんが亡くなったときは、
「ナンコウさんが!」と
つい、置き換えてしまったものです。

そんな『池中玄太』ファンにとって
忘れられない挿入歌が、
杉田かおるさんの歌う、この曲。

いま調べてみて知ったのですが、
作詞は阿久悠さん。

阿久悠さんなの! 知らなかった。
はじめて聴いたときは
すごく不思議な挿入歌だなと思ったけど、
すぐにくちずさめた気がします。
次の週の学校で、クラスみんなが
「鳥よ、鳥よ」と歌ってた覚えがある。

『池中玄太80キロ』は、たしか
土曜の夜にやってましたよね。
ドリフを観たあとに、
観ていた気がするなぁ。
それはGメンだったのかな、
ちがったかなぁ?

あれは高校3年生のころ。
『池中玄太80キロ』は
ぼくの高校でも人気のドラマでした。
放送日のあとクラスで盛り上がるんですよ、
男子校なんですけどね。

「いやぁ、今週も泣げだなぁ」
「やこちゃんが、けなげでよぉ」
「せつねえんだ」
「せつねえんだけんちょも、
 笑えるドラマでもあるべした!」
「んなんだ、そこがいいんだ!」

福島弁です。
西田敏行さんの出身地、福島の方言です。

西田敏行さんが役づくりの中で
ときおり出される福島弁は、
すばらしいです、うつくしいです!

山下さん、山下さん、
高校時代の思い出もいいけど、
ほら、ぼちぼち、『鳥の詩』と
投稿に触れなさいよ。

んだからぁ、それはぁ‥‥

いまやろうど思っだのに、
言うんだものなあああああーーー、もう!!

↑上の山下の絶叫を解説すると、
これは西田敏行さんの名ゼリフ。

当時流れていた洗剤のCMで、
西田さんが半ギレ&涙目で
こう叫ぶ様子が話題になり、
ドラマのなかでもお遊びとして
使われていました。

ちなみにぼくは
CMの方は憶えておらず、
ドラマのなかのセリフとしてだけ
記憶してました。

先日、このメールをきっかけに
『池中玄太』の話を
熱く交わしていたところ、
山下さんから
「それはもともと洗剤のCMで
 西田さんが叫んでたんだ」と
指摘された次第です。

え? そんなことはいいから、
恋歌の話をしろ?

いまやろうど思っだのに、
言うんだものなあああああーーー、もう!!

‥‥というわけで、
いまやろうと思っていたことをやります。

軌道修正です。

合唱コンクール。
ぼくもこの行事が大好きでした。
朝早く集まって、
みんなで練習したなぁ‥‥。
ちなみにそれは中学のころの記憶です。
中学は共学で、女子もいました。
だから、その、あれです、
ちょっと好きな子もいたわけで。
やっぱり思い出の風景というものには、
恋の香りがふくまれているものですね。

‥‥って、軌道修正になっだがなぁ!
なってねぇがなあ、あんまし!
誰か、なんとかしてけろ!!

福島弁で半ギレっぽく叫ぶと
内容はどうあれ、
西田敏行さんっぽくなるなぁ‥‥。

つまり、寛大に解釈すると、
学校行事と恋は
切っても切り離せないものだと。
たしかに、たしかに。

自分のこととして考えると、
合唱コンクールは
わりと「本気のクラス」に
いつも属していたので
恋どころじゃなかったなあ。

最初は照れたり
ふざけたりしてるクラスメートが
練習を重ねるうちに
本気になっていくのが
おもしろいんだよね。

さ、そんなわけで、
ようやく話が恋歌方面に
戻ってきましたよー。

なんだなんだ、きみら、
ぼくが出かけてる隙に
どんどん話進めちゃってるじゃないか。

なになに? 池中玄太の話だよね?
次女はミクで三女はヤコだよね。
半ペラは井上純一だよね。
丘みつ子や松尾和子出てたよね。
藤谷美和子も?
でも肝心の杉田かおるの役名が
どうしても思い出せないんだよね。

って、なんの話してたんだっけ?
あ、杉田かおるの『鳥の詩』!
真っ白を「ましろ」って歌うんだよね。
この歌ってそのずいぶんあとの
杉田かおるのバラエティ的ブレイクでさ、
あの清純な思い出が‥‥ね〜。
チー坊がねえ。
あ、チー坊! 池中チー坊?
違う気がするよ?

ああ、もう、せっかく話が
恋歌に戻ってきたのに、
また『池中玄太』に!

いや、もう、いいか!
みんなで語ろう、『池中玄太』を!

気になったので調べてみましたよ。
杉田かおるの役名は「えり」でした。

そして衝撃の事実!
なんと池中玄太80キロは、
第3シーズンまであり、
われわれが語っている、
『もしもピアノが弾けたなら』が主題歌で
挿入歌が『鳥の詩』なのは
第2シーズンだったのです!
そしてタイトルの80キロとは
西田敏行の当時の体重だったんだって!
どっひゃーっ!

あれ? 衝撃でもない? そっか。

でも、ふと思ったんだけれど、
ひとつのドラマから2曲も
これだけの超ヒット曲が出る、
っていうのはすごいです。
「ムー」とかも、挿入歌がすごかったし
(お化けのロックとか、
 林檎殺人事件とか)
天地真理も浅田美代子も岸本加世子も
みーんなドラマの挿入歌、劇中歌が
ヒットしたんだよねー。
CMソングも軒並みヒットしていたけれど
ドラマの主題歌や挿入歌って
そのドラマのストーリーとあいまって
歌の記憶がとても鮮明です。

そうかそうか、そういわれてみると、
たしかに、あのころの
「ドラマから生まれたヒット曲」って
「劇中歌」とか、
「主演の人が歌ってるテーマ曲」
ばっかりでしたよね。

その点からいうと、
いまもドラマのテーマ曲は
たくさんヒットしているけど、
「ドラマの世界観とは
 直接につながらないテーマ曲」が
ほとんどなんですよね。

おもしろい。
けど‥‥また話が‥‥
恋歌から離れていく‥‥。

あ‥‥しまった‥‥
えーっとね、それはともかく!
(TATA)さん、
ぼくもやりましたよ、
テープレコーダーをテレビにくっつけて録音!
当時ぼくのラジカセはモノラルで
マイクが取り外しできるようになってました。
コードレスじゃなくて、コードで。
そのひらひらしたなさけないコードの
たよりなさもよく覚えてます。
で、うちの場合は電話や救急車ではなく
父の酔っぱらったでかい声がかぶってて
そのせいでともだちに貸せなかったです。

あんれまぁ、
ひとがちょっと席をはずしてるまに
恋とも思い出ともようわからん方向に
話が行ってんだもんなぁ、
もう収拾つかねぇべよ!
みんな池中玄太が好きすぎべよぅ!

てなわけで、みなさんまた来週の火曜に。
恋歌、くちずさみつつ
投稿をお待ちしているんだもんなぁ〜〜。

2011-06-24-FRI
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