いつもくちびるに、季節の風とラブソングを。
こんにちは、恋歌くちずさみ委員会です。

あまずっぱい企画は、とっても好評!
たーくさんの、おたよりがとどいています。
みなさんの、
たいせつなたいせつな思い出の「恋歌」、
どんどん紹介していきますね。
なのでどしどし、おたより(メール)くださーい!

たえまなくふりそそぐあの雪のように
あなたを愛せばよかった

(投稿者・いろは)


『サボテンの花』
 歌/チューリップ
 
1975年(昭和50年)

My恋歌ポイント

 たえまなくふりそそぐ この雪のように
 君を愛せば よかった

かけがえのない愛する旦那様を
35歳でなくしてから、
彼の好きなチューリップ
「サボテンの花」を聞くたび、
癒されながらも心に棘がささるような、
そんな思いで子供が帰ってくる前に
カセットで聞きながら、
キッチンで心を振り絞るように泣きました。
ああもすればよかった、
もっと愛せばよかった、
甘えてた、などなど後悔と自責の嵐。
でも泣きながらも、
「生きていこう、この冬が終わるまで」
と自分にいいきかせ、
一日一日を生きたあの日は忘れません。

投稿、なんどもなんども読みました。
きのきいたコメントが書けなくって
ごめんなさい。
だいじな思い出のエピソード、
送ってくださり、ありがとうございました。

この委員会のおかげで
チューリップのファンになった菅野です。
いい歌が多いなぁ、チューリップ。
別れの歌なのに、ほんわりした
あたたかみとすがすがしさを感じます。
いろはさん。旦那さんの思い出、
聞かせてくださって
ほんとうにありがとうございます。

そう、この歌って、
切なさよりも、はっきりとした
「悲しさ」があるんですよね。
そういう歌ってじつは少ない。
もう、ふたりの物語が、
とりかえしがつかないくらい
「終わっている」感じがある。
というところを一度感じると、
冒頭の「ほんの‥‥」という
歌い出しだけで胸にくる。

うん。
そして、「ほんの‥‥」からはじまる
この歌には、
たっぷりの「やさしさ」も感じますよね。
財津和夫さんの甘い歌声も、包み込むようで。

いろはさん、
何度もこの歌に包み込まれたのでしょうね。

ちなみに、最初の2行のタイトル

「たえまなくふりそそぐあの雪のように
 あなたを愛せばよかった」

というのは、いろはさんの
記憶のなかの「サボテンの花」の歌詞です。
オリジナルは「この雪」「君」なのですが、
亡くなられた旦那さまへの思いが、
そんなふうに、思い出の中で、
歌詞を熟成させたんだなあと思いました。

2011-05-20-FRI
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