(番外)みやこまちの『古墳フォーラム』

こんにちは。
九州の旅が続いています。

なぜ九州ばっかり?

それはみやこ町の『古墳フォーラム』に
招待されたことがきっかけでした。

今回はいよいよ『古墳フォーラム』に出演? 出席? します。










 
北九州空港アゲイン
はじめて空港の建物を撮りました。

この前は振り返ることなく
あわててバスに乗ったのです。

今日は飛行機の到着が遅れ
朽網(くさみ)駅行きバスは
発車していました。

それで
苅田(かんだ)駅行きに乗ります。
どちらでも大丈夫。

もっと九州
 
こんにちは、みこちゃんです。
みこちゃんは基本、
スソさんのカバンの中に入っているの。
なので、みこちゃんもいっしょに、
ずーっと九州。

「九州のレポートばっかりしてて
 大丈夫なのかなー」
とスソさんがつぶやきました。

なんにも問題は無いと、
みこちゃんは思いました。
もっと九州の古墳を、
思う存分たのしんでくださいスソさん!






 
苅田駅
ホームできょろきょろしていたら
松山城のあったらしき山が見えました!

(前旅の復習ー苅田町歴史資料館にて)

お城がそのまま残っていたら
かなり目立っていたでしょうね。

あ、赤い電車が来ました。

割れ物注意
 
あ、電車だ。
みこちゃんは割れ物なので、
乗り物の揺れには十分気をつけるの。
スソさんもたぶん、
気をつけてくれているはず。
‥‥余談をすみません。


 
会場
行橋駅で
スーツ姿の辛島さんがお出迎え。
車で会場の「サングレートみやこ」へ
運んでいただきます。

辛島さんは古墳専門の学芸員のかたなので
つい質問ばかりしてしまい
あっという間に到着。












 
絵画展展示中
会場のホールに絵が貼り出されています。

みやこ町の過去・現在・未来を
子ども達が描いたそうです。

楽しい絵がたくさん! すばらしいー!

すてき!
 
この展示は、
ほんとうにすばらしかったのー。
いちばん下の絵は、
「2100年のみやこ町」よ!
エスカレーターでのぼるのね。
未来と太古が融合しているわ!


 
いよいよ始まります
控え室で、お弁当を食べながら
みやこ町の町長さんと出演者の
顔合わせがありました。

当たり前ですが
私以外はみなさん専門家の方達で、
なんだか場違いな感じが‥‥

ともかく自分の出番まで
公演を聴くことにします。

緊張
 
スソさんの緊張が
カバンの中のみこちゃんにも
伝わってきたわ‥‥。




 
後藤和雄さんのお話
後藤さんは写真考古学者。

朝日新聞社の写真部に在籍されていた頃
時代資料となるような古い写真を集め、
紙面で紹介するお仕事をされていたそうです。






 
すごい外国人!
そのきっかけから
明治時代におかかえ外国人として
大阪の造幣局で技師として働いていた
ウイリアム・ガウランドのことを
知ったそうです。

ガウランドは、休日に
日本の古墳をまわって
写真を撮り、
実測して出土物まで集めていました。

写真といっても、
まだフィルムがない時代。
ガラス乾板(かんぱん)といって、
ガラスに焼き付ける技法で
とても高価なものでした。

シンパシー
 
休日に古墳をまわって写真を撮る‥‥。
スソさんはこの外国人さんに
つよいシンパシーを感じていたと思うの。




 
大英博物館に
16年の滞在中に、
日本各地406カ所も調査して
イギリスに帰国し、
日本の古墳についての論文を発表しました。
しかし英文だったためか、
明治時代の日本の学会には
伝わりませんでした。

のちに彼のコレクションは
大英博物館に保管されました。

後藤さんは大英博物館で
長い時間をかけ
そのコレクションを複写されたそうです。

また、
ガウランドの写真をたよりに古墳を訪れ、
現在の様子を写真に撮られています。

情熱!
 
その外国のかたもすごいけれど、
後藤さんの情熱も、ものすごいわ!
「好奇心」って‥‥すばらしい。
こんなに夢中に、過去を調べてくれるなんて‥‥。
ハニワ的にも、感動です。


 
すばらしい!!
そして‥‥
なんと、ガウランドはこのみやこ町にも
来ていたのです。

綾塚古墳の実測をしていますが、
そのきっかけは、
景行天皇にゆかりの速姫(はやひめ)の
伝承を知ったからだとか。

古墳、特に天皇陵に興味を持ち
神話も訳して読んで研究していたのです!

すごい人ですね!

しかも仕事の余暇に‥‥。

綾塚古墳
 
綾塚古墳(あやつかこふん)には、
スソさんも行きましたよ!
「みやこ町編」の、
その4その5を見てね!






 
イギリスへ持ってっちゃった!
しかし‥‥

こんなものも、あんなものも!

今は、宮内庁が立ち入り禁止にしている
天皇陵へも入っていたのです。
本当にすごいことです!

そして、あちこちの古墳の貴重な出土品を
持ち帰ってしまいました。

大英博物館にはガウランドが持ち帰ったものが
未公開のまま保管されているそうです。

やられたーー!

後藤さんの公演に会場の誰よりも大興奮!

イギリスに‥‥
 
あっ、ハニワ!
あの子は‥‥あの子は、
イギリスにいっちゃったの‥‥?!
みこちゃんはすこし切なくなりました。












 
わたしの出番?
そんなすばらしい後藤さんの公演とは
うって変わって‥‥

わたしは、自分の自己紹介と
ひとり古墳部って何か、
ということなどを説明して、
みやこ町の古墳ツアーが楽しかったことや
古墳も良かったけど、
特に野菜がとても美味しそうだったことなどを
間が抜けたイラストとともに話しました。

真骨頂
 
いいえスソさん、
それこそが「ひとり古墳部」らしさ
というものです!
「たのしかった」や「美味しかった」も、
りっぱな研究だとみこちゃんは思います。










 
フォーラムは続く
九州大学で建築史学を研究されている
藤原惠洋さんの司会進行で、
後藤和雄さん、町長の井上幸春さん、
町の再生を企画プロデュースする吹上剛一さん、
そして私が、
みやこ町をどうアピールし
生かしていったらよいかについて
話をしました。

わたしは、
みやこ町の農産品を自分で調理して泊まれる
簡単な施設があったらいいのに、
という提案をしてみました。

古墳も含め、町の空気や景色の良さ、
食べ物の美味しさを、
のんびりゆったり味わえたらいいのになあー
と思ったのです。








 
無事にフォーラム終了
遠方から来てくださった方達といっしょに
マイクロバスで行橋駅に送ってもらいました。

いろんなかたが、
「わかりやすくてよかったですよ」
とおっしゃってくださって
ちょっとほっとしました。

博多駅行きの特急電車に乗り、
打ち上げです! 乾杯!

さて、これから
博多で二泊する予定。
九州でのひとり古墳部が続きますー。

つづきますー
 
スソさん、お疲れさまでしたー。
かんぱーい。
みこちゃんは飲めないけど、かんぱーい。
おっと‥‥電車が揺れます。
割れないように気をつけながら、
次回につづきまーーーす。


 
みこちゃんからのおしらせ。
ことしも11月24日(土)に、
みやこ町で「古墳フォーラム」が開催されます!

そして11月4日(日)には、
フォーラムを記念してのイベント、
「古代のモノづくり体験教室」が開催!

資料をよく見てーーー。
なんと「スソアキコ賞」があるのよ!

お近くの方、ご興味のある方は、
ぜひぜひ参加しにきてくださいね。

お申し込み、お問い合わせは、
「みやこ町歴史民族博物館」まで。
電話/0930-33-4666
住所/福岡県京都郡みやこ町豊津1122-13
※お申し込み締切/10月26日(金)

 
2012-09-16-SUN
 
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