Kami-Robo
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これほどオリジナリティに溢れたものは、あまりない……
アートディレクターの青木克憲さんが惹かれた立体、
「カミロボ」の不思議な魅力を、動く姿でおとどけします。
ひとり遊びの妄想の生みだした「カミロボ」が暴れまくる?

安居智博さんの指先の動きが、とにかくおもしろいんです。
気持ちが入りすぎ、指にケガしちゃうような熱戦の数々は、
見るほどにクセになるんです。ぜひ、おたのしみください。
以前の連載「オリジナリティってなんだろう?」で好評の、
造型作家・安居智博さんが作った、もうひとつの現実世界!

 
マジンジュニアと剣山は、実はかつて同じ団体に所属していた。
すでにトップファイターだったマジンジュニアは
デビューしたての剣山など、まったく相手にしてなかった。
その頃の遺恨があるのか、剣山はマイクパフォーマンスでマジンジュニアを挑発する。
前の2試合とも負けてしまったストリート軍団最後の砦、マジンジュニア。
自分だけでもきっちり勝っておかないと、こいつらをのさばらせてしまう。
興奮を抑えきれずに、リングに入るとゴングを待たずに、先制攻撃をしかける。。


何発もの打撃を剣山にくらわし、ボディスラムで鉄板に叩きつける。
さらにもう一度剣山に殴りかかりボディスラム。
腕をグルグルと回すマジンジュニア、
剣山が立ち上がったところをロープに飛んでラリアット!
再び剣山が立ち上がったところをまたもロープに飛んでラリアット!
カウント、ワン、ツーで跳ね返す剣山。
 
ここから反撃に出る剣山、打撃の攻防からマジンジュニアを抱え上げ、
走りながら勢いを付けてのボディスラム!
カウント、ワン、ツーでかえすが、まだ横たわっているマジンジュニア。
剣山はコーナーポストに登る。
それをマジンジュニアは追いかけて登り、
ポストの上から雪崩式のブレンバスター!
二人とも大きなダメージを負い、
マジンジュニアがはいつくばって押さえ込む。
カウント、ワン、ツー
なんとかギリギリでかえした剣山。そのまま転がって場外に逃れる。
そして、手にテープカッターを持ってリングイン。
それを観客に誇示しながら腕にはめる。

この時、会場はブーイングと悲鳴の嵐。でも、剣山はそれが快感なんです。

腕に取り付けた凶器で殴りかかる。
いきなりの凶器攻撃に倒れるマジンジュニア。カウント、ワンで跳ね返す。
 
グランドでもみ合いながら、凶器で刺そうとする剣山と守ろうとするマジンジュニア。
続けてスタンディングでの打撃の攻防へと一瞬も目の離せない戦いを繰り広げる二人。
そして、マジンジュニアがブレンバスター! 押さえ込んでカウント、ワン、ツー、…
とその時、マジンジュニアの実の父親であり、
このエンターテインメント団体の
オーナーである魔王が乱入。
マジンジュニアをボディスラムで叩きつけ、
そして場外へと投げ飛ばす。
さらに、マジンジュニアをサポートしようと
入ってきたスクラッパー、ラブショックも粉砕。
この二人は実の親子でありながら、ずっと対立してるんです。
対立が原因で以前マジンジュニアが他団体へ移ったんですが、戻ってきた今も
二人の関係は全く修復される気配すらないんです。


魔王、手下に指示してなにやら持ってこさせる。
それは、板から何百本もの釘が突き出ているネイルボード。
これを置きみやげにして魔王はリングを降りた。
リングに入ろうとするマジンジュニアを
剣山がロープ越しからブレンバスター。
そして、ネイルボードに力いっぱい叩きつける。
背中を何百本もの釘に刺されながら
ゆっくりずり落ちるマジンジュア。
ネイルボードにもたれかかったまま、動かないマジンジュニア。
ストリート軍団の2人が乱入するも、
すぐさま地下プロレスの返り討ちにあい、場外へ追い出される。
剣山は、ダウンしているマジンジュニアをボディスラムで鉄板に叩きつける。
そして、ネイルボードを鉄板の上に置き、次はその上にボディスラム。
ネイルボードの上に横たわるマジンジュニア。
剣山はコーナーポストの上から、非情にもジャンピングボディアタックでとどめの一撃。
ゆっくりと足で踏みつけカウントが入る。ワン、ツー、スリー!
なんと、ストリート軍団vs地下プロレスは地下プロレスが3連勝を飾ってしまった。


 
実は3試合目をやってる時、普通は人気のある方が3連敗ってありえないし、
マジンジュニアに勝たせようかなと思っていたんですけど、
やっているうちにどちらを勝たせたらいいのかわからなくなって、
結果的に地下プロレスが完勝してしまったんですね。
もう会場はまさかの大ブーイングです。
ぼくも ブーイングです。

試合後、魔王が再びリングに登場。
マイクパフォーマンスで
地下プロレスの3人を讃える。
魔王と握手して地下プロレスが
リングを去っていく。
そして、リングに上がってきた
ストリート軍団の3人を
次々にボデイプレスで叩きのめしていくと
魔王もリングを降りていった。

残された3人のストリート軍団。
マジンジュニアがマイクを握り観客に訴えかけリングを降りていく。
マジンジュニアがファンにむかって、次はぜったいやつらを
叩きつぶしてやるから応援してくれとか言ってるんでしょうね。
この試合で安居さんは、またしても指先にけがをしてしまいました。

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