ぼーっとしたミーハー通信。

「ほぼ日」創刊からいちども休まずに毎週連載されていた
『ぼーっとした女子高生通信』のゆーないとさんが、
大学生になってしまった時には、
『ぼーっとした青春』と改題しましたが、
学生を卒業したので、またまた改題いたしました。

人間には、ミーハー欲というものがあるような気もします。
大統領やら総理大臣でも、タレントと会ってる写真は、
完全にひとりのミーハーになってるもんねー。

いいのわるいのじゃなく、どうやらいつも
「ミーハーめがね」をかけてるらしいゆーないとさんが、
その視線で見える世界を、毎週報告してくれます。

おひとりホラー映画。

しわっす!
しわしてる?
徐々に、しわしてきた感じあるぞー。

スティーヴン・キング原作の映画
「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」
おもしろい!と聞いていた。
でもそれは、ホラー好きなひとからしか聞いてなくて、
(だってそもそも、ホラー好きしか「 IT」を観ない)
好きだけど、ちょっとこわがりなわたしは、
観れないんだろうなぁと思っていた。
でも、観たい気持ちがある・・・。
あと、もしかして、
本当はこわがりじゃないんじゃないか?
とも思い始めていた昨今。
これは、Netflixや、Huluのおかげなの。
いままでは、こわいやつなんて、
そもそもレンタルもしなかったけど、
Netflixとかなら、自分が指で選びさえすれば、
観れちゃうわけで。
おぉ、なんという時代!
残虐なことの連続だったりすると、だんだんつらくなって、
「こんな嫌な思いまでして、わざわざ観る意味あるかな?」
と、思って観たくなくなるけど、
そうでもなければ、けっこう観れる自分がいるのです。
イヤになったら、途中でやめても、
なんかもったいない感じしないし。
あぁ、なんという時代!ありがとう、時代。
東北なまりで言うと「ずだい」。
もともと「リング」とかも、本も読んだし、
映画もみんなで「キャーキャー」言うのがたのしくて、
みんなでなら観れるタイプだったし。
そんなふうにちょっとずつ自分を持ち上げて、
先週「IT」の予告を観てみたのよ。
そしたら・・・すでにおもしろい!
こわいかもしれないけど、それより、いけそうだ!
ピエロ好きとしては、ぜんぜんだいじょうぶそう!
よし、誰なら一緒に観てもらえるかな?
まず、弊夫はわたしがソンビの「ウォーキングデッド」を
観ていると、
「そのこわいやつ、音がやだー」
と言う。
主に夏に多いけど、テレビでこわい番組が流れると
「わー、チャンネル変えて!」
とか言うタイプなので、ぜったいに観れない。
それなら、鬼のいぬ間に・・・
ならぬ、夫のいぬ間に、観よう。
昔からこわいのを、たのしんでいっしょに観てた子は、
いま色々たてこんでそうなので、それどころではないはず。
じゃあ思い切って、
勇気を出してひとりで行ってみることに。
しかも、贅沢にプレミアムシートをチョイス!
きっとびっくりさせる演出が出てくるから、
そういうときに、ビクッてしたり、
リアクションをとってしまいそうだなという予感と、
思いのほか大きい声がもれそうだなという予感で
まわりを気にせずに、たのしめるように、
と思ってふんぱつしてみました。
人生二度目のプレミアムシートなんだけど、
あれって、誰かと一緒に行っても、
思いっきりひとりになっちゃうから、
ふたりより、ひとりで行くときに
利用するのがよいよね。と思っているよ。

ちょっぴりドキドキしながら、映画館へ向かう。
こわくてつらくなっちゃたら、目をつぶればいい。
もっとつらくなっちゃったら、帰ればいいのだ。
だって、ひとりなんだし。
と思いながら、行ってみたの。

思えばホラー映画を映画館で観るのは、
まさに「リング」とかを観に行った以来かも・・・?
映像がきれいで、ふつうの映画のよう。
特別におどろおどろしいというわけでもなくて。
かわいい少年たちが、出てくるねー。
あーなんか起こりそう、起こりそう、もう起こるかも?
なんてドキドキしていたら、ギャオ!
予告にも出てくるシーンが出てきた。
こわいけど、ちょっとおもしろい。
少年たち、かわいい。がんばれ少年!
だんだん、
「スタンド・バイ・ミー」を観ている気分になってくる。
あ!これ、同じ人が書いた本じゃん!
と途中で気づく。
そっかそっか。
最近、少年少女が出てきて、立派に演じているドラマ
「ストレンジャーシングス」を観て、
こどもたちの演技力に感心していたのだけど、
それともちょっとかぶりつつ、
時代設定も80年代というところも似ていて、
「ストレンジャーシングス」だし
「スタンド・バイ・ミー」だし、だわ。
結論、すぎょくおもしろかったのです!
なんなら、ちょっと「MOTHER」も感じて。
ベースに流れてる、ちょっと気味悪い感じが
近いのよね。

こどもたちは、自分が持ってるトラウマとか
恐れているものに立ち向かうんだけど、
自分がこどもの頃にこわかったものって、なんだろう?
どんなふうにこわかったんだっけなー?
帰り道にある、おいしげった植え込みの形がこわくて、
その前をいつも見ないように早足で通り抜けたことや、
お風呂場でふと下水のところから、
何か出てきたらどうしよう?とか、
おばあちゃん家の天井の、右から何番目かの、
木目の模様がいつもこわかったこととかを思い出して、
それにつながる思い出を思い出したりした映画だった。
帰りに、おさななじみに連絡して、
会って、おしゃべりをしたりして、
さらにタイムスリップしちゃって!
ただのホラー映画なのかと思って挑んだら、
ちょっとした、タイムマシンでございましたよ。
 
これは予告にも出てくるから、
ネタバレにならないと思うのだけど、
ピエロが下水にいるんだけどね。
汚さと、気味の悪さがぴったりで、
ものすごくいやーな感じが出てるんだけど、
観て、家に帰って、家にひとりの状態で、
お風呂に入ってるときに、排水口がつまったのよ・・・
さすがに今日の今日で、そこつまるのやめろぉぉぉー!
っと思ったけど、それも乗り越えられたわたしでした。
あぁ、おもしろかったなー。
もう1回観たいくらい!
大きなスクリーンで、大きな音で。
さらに、プレミアムシートオススメよ!

お2匹さんたちは、
家でゾンビものとか観てると、
叫び声とか、ぐちゃ〜とか、へんな音の連続で、
ねこたちに申し訳ないなーと思うこともあるんだけど、
ぜんぜん寝てるよね。


▲「そうっすね」


▲「・・・」


▲アースボールってみました。

さ、今週もしぇけなべいべー!で、ぃよろしくぅ!

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