ぼーっとした青春。

<ニューヨークのカモメ観るの巻・下>

前回(上)は、無料で観られる演劇『カモメ』の
 チケットをもらうために、
 25時間前から劇場の前に並んでいたっていうような話)

そんな出会いもあり、
「今日は昨日より楽しいね!」とか言いながら
待ってたのよ。
まだまだ次の人は並びに来ないけど。

んで、ちょっとしたらおじさんが来て。
しゃべったりしてて。
で、昨日のことを思い出して、
このままではダメだと思ってね。
あたしとチー坊で「カモメ」の日本語の本を買いに行こう!
って事になって、
エンマちゃんに待っててもらって、二人で地下鉄に乗って、
日本の本屋3軒回ったさ。
どこも「カモメ」だけ売り切れててさ。
泣くく泣く17時すぎに戻ったら、
列の次の人も来てたよ。

で、スピルバーグおじさんの好みでピザ買いに行ったり、
エンマちゃんの日本人の友だちの爺さんも合流したりして、
ウノやったり、スケボーやったり。
他の人たちみんな寝てるのに、うちらだけ元気で、
コーラ一気飲み(瓶)大会とか、
プリングルス一気食い大会とかやっててさ。
楽しく過ごしてたわけよ。
「何時から並んでるんだい??」
は聞かれっぱなしでね。
だんだん、いちいち答えるのが面倒くさくなってきたら、
うちらの後ろに並んでた人たちが貼り紙作ってくれてさ。
「わたしたちは昼の12時から並んでます。聞かないでね。
 質問があるならば、お金をください」
とか、
「わたしたちはKマート 
(劇場のすぐ近くのスーパー)である
 U2のインストアライブのために並んでるのです」
とか、アメリカンジョーク全開で。
うちらは、貼り紙指さすのは感じ悪いから
なるべく答えようとするんだけど、
スピルバーグおじさんが
「あれを見ろよ」
とか言って指さすの。
聞いた人は苦い顔して
「うわ〜お」
みたいなね。

明け方遊びと並びにも疲れて寝たよ。
10時すぎまで寝てたら
私と、エンマちゃんは気付かなかったんだけど、
チー坊と、爺さんは
“日本人も落ちたもんだねぇ〜
 こんな事してるなんてぇ
 昔はこんなじゃなかったのにねぇ
 日本も落ちたよ〜
 携帯も落ちてるよ〜〜”
っていう外人の声で目覚めたんだって。
お前は何を知ってるんだよ!
ってゆーか、最後の
携帯が「落ちてる」と、
日本は「落ちた」をかけたかっただけだろっ!!!!!
って感じなんだけどねぇ。

クレイジーって言われすぎて、
スピルバーグおじさん
怒っちゃったりもしたしね。

まあ色々あったんだけど、やっと昼すぎて
あと15分でチケット配る!って時に
例の避暑地ルックのおばあさんが来てさ。
「だいじょうぶだった〜〜??おつかれさまーーー。
 まあ、これでも飲んで!」
って飲みかけで、しかも気のぬけた炭酸水を
コップにナミナミついでくれて。
「これも食べなさい!」
ってブルーベリーをくれた。
わたわたしてたらば、係りの人が
「もう間もなくチケット配るからねー。
 邪魔だから横にいてください」
って注意してきてさ。
見事いい席ゲットできて。
おばあちゃんにあげたら、
「ホントにありがとう。私はwitch(魔女)なの。
 そして私は女優なのよ。 
 けど私のスウィートダーリンは
 私をbitchって言うのよ!おっほっほ!!!」
みたいな、駄洒落まで披露してくれて。
で、みんなと後でね〜って別れて。

帰ってシャワー浴びて、 
ネットで「カモメ」のあらすじ検索して、勉強して、
備えて、寝ました。
んで、今度こそ失敗はくり返すまいと、
早めに出かけて早めに着いて、
ゆとりを持って行動しましたさ。

席に着いたらすんごいいい席でさ!!!!!!!!!!!
マジ大興奮だったー。
一回目は一番端で、後ろの方だったんだけど、
二回目は真正面の、招待席の真後ろみたいな感じで。
最高!!!!25時間がんばった!!!!
で、時間が迫るにつれてぞくぞくと仲間たちが
集まってきてさ。
ホントオールスターって感じに。

やっぱりいい席で観るのは全然違ったー。
SMAPのライブとかもそうだけど、
今回ほど身にしみた事はなかった〜よ〜〜。
役者さんの細かい演技も見のがさず見れたし。
表情ももちろんすごく見えたし。
ホントに最高だったーーーーー。
がんばって良かったよ。
一回目よりも、お話に対する理解も深まってたし、
英語もわかるようになってたし。
嗚呼最高だった。

で、終わってから魔女おばあちゃんとか、
スピルバーグおじさんとかとお別れをしてさ。
魔女おばあちゃんは、ホントに感激してて。
劇終わった後に
「私は今日の事を、80才になっても忘れないわ」
って、隣に座ってたエンマちゃんに言ったんだって。
で、終わってから一人ずつに
「本当にありがとう、私のかわいい子どもたち」
って言って抱き締めてくれて。
なんかそれで泣きそうになっちゃってさあ。
劇で感動したのの余韻と、おばあちゃんに。
スピルバーグも
「本当に良かったよ。ありがとう。
 何かあったら連絡してくれよっ。
 また最終日並ぶなら、声かけてくれ」
って言って、エンマちゃんに名刺渡して。

いや〜また興奮してきたわーーーーーーーー。
いいお芝居が観れて、いい出会いが出来て、
本当に良かったー。
もし、これからニューヨーク行くとか、
ニューヨークに住んでる人がいらっしゃったら、
是非とも観ていただきたいですよ!!!!!
まーじーで。

そんなこんなで申し訳ないけど、
「寿司deコラボ」の話はまた来週で!!!
(まだ引っ張るのかよっ・・・)

2001-08-22-WED

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