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アーカイブ 2018/06/03
 
レシピその319
アニョロッティ〜季節の変わり目。〜


不安定な気候が続くミラノです。
先日もトラムから降りた瞬間に、
ヒョウが降りだしました。
家の窓を開け放しにしてきたことを思い出し、
ヒョウに打たれて濡れながら
家まで走って帰りました。
またあるときは、
ワンチャンの散歩に出ると
天気が急変して雨になり、
またもや濡れながら
一緒に走って帰ったこともありました。
膝が弱い私にはこたえる時期でもありますし、
雨が降ると気温も下がるので
体感温度ではあたたかい雨と感じても、
濡れると風邪をひいてしまいます。
今日は、傘を持つか、自転車にするか、
車にするか、窓を開けて出かけていいか
などなど、迷うことが多くなりました。

太陽光線が夏のように強い快晴の日でも、
ワンチャンは耳がいいのか、
雷が来ることを察して、
ブルブルと震えて近寄って助けを求めてきます。
おかげで、私も天気モードから雨モードに
急いで切り替えることができます。
ケセラセラのこの私の性格でも
「天気予報を見よう」を学ぶようになりました。

昔と違って、
豪雨が短時間集中で来ることが多くなったので、
楽しみにしていたプルーンの実も
ほとんど落ちてしまいました。
といっても、雨が過ぎたあとの緑の鮮やかなこと。
そして、あちこちで咲いているバラたちの香りが
その湿度に合い混じって届きます。
この時期ならではの空気です。
素晴らしさを深呼吸しながら愛でます。
不安定な気候のなかで、
夏の足音が聞こえてきます。
そろそろ夏の準備も始めなくてはいけませんね。

さて、今回はアニョロッティです。
ピエモンテ州の伝統的な詰め物パスタです。
この時期の野菜の香りをお楽しみ下さいね。


アニョロッティ

■材料(2〜4人分)

ゆでチコリ:80g
※やわらかくなるまでよくゆでる
ゆでアグレット:40g
ゆでそら豆:50g
グリーンピース:80g(実の分量)
リコッタチーズ:大さじ2
グラナチーズ:大さじ2
ベーコン:4枚
ニンニク:一かけら
新タマネギ:少々
Evオリーブオイル:大さじ3
塩、コショウ:適量
生パスタ:120g


▲ゆでる前のチコリ、グリーンピース、
 そら豆、アグレット。





■作り方

(1)ゆでチコリを細かく刻んで
よく水気を切ったものと、
リコッタチーズ、グラナチーズを
よく混ぜ合わせる。



(2)薄く伸ばしたパスタに
(1)を間隔をあけてのせる。



(3)生地と一緒に手前に転がす。



(4)具の間を指で押して
上下の生地をしっかりつける。
空気がぬけるように、
右から左、もしくは左から右に、
順に押していく。



(5)端を切って、端の上下2枚を
しっかり指で押さえて合わせる。



(6)ひとつずつ切る。
(写真がボケていてすみません)



(7)生地の両端を押さえる。



(8)アニョロッティの出来上がり。



(9)大きめのフライパンに
オリーブオイルとニンニク、
タマネギの薄切りを入れて
弱火にかけて、香りを出す。



(10)フライパンの端に炒めた野菜を寄せて、
ゆでアグレットを軽く炒めて取り出す。



(11)パスタ用に塩入りの湯を沸かし始める。
フライパンにグリーンピースを入れて
パスタ用の塩入りのお湯を
かぶるくらいに入れて中火で煮る。



(12)半分を取り除き、残り半分を
また少しお湯を入れてよく煮る。



(13)よく煮えたグリーンピースを
小さい入れ物に移して、
バーミキサーでクリーム状にする。
フライパンのなかみはそのままにしておく。



(14)グリンピースのクリームと
ゆでたそら豆、
残しておいたグリーンピースを鍋に入れる。



(15)パスタ用の湯を少々入れる。



(16)ベーコンはキッチンタオルに包み
レンジにかける。



(17)アニョロッティをゆでる。
上にあがってきてから数分ゆでる。



盛り付けましょう

お皿にソースをしきます。



その上にアニョロッティ、アグレット、
ベーコンをのせます。



Evオリーブオイルをかけ回し、
グラナチーズをかけて
好みでコショウをかけて下さい。
緑の味わいをお楽しみ下さい。
Buon appetito!


 
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