おさるアイコン

アーカイブ 2015/10/18
 
レシピその255
レバーとブドウのタルティーネ(カナッペ)
〜ブドウ畑にて。〜


ピエモンテ州のサセッロからの帰り道、
ストレビという街の道ぞいに、
大きいエノテカ(ワインの直売所)があります。
いつも横目で見ては素通りしていました。
でも、今回は何かわからない引力に惹きつけられて、
店内に入りました。
食事もできる店内に入ると
この地区のワインがずらっと並んでいます。

「お酢を作るワインが欲しいのですが、
 適した物はありますか」
とご主人にうかがうと、
そこでコーヒーを飲んでいた若者に
「お前のところにあるだろう」と言いました。
すぐに案内してもらうことになりました。


▲彼の家はブドウを作っている農家でした。
 バルベーラとカルベネという品種のブドウを作っていて、
 カンティーナ (地下貯蔵庫)で
 身内用のワインを作っています。
 2つのワインの味見をしてカルベネを譲ってもらいました。



▲カンティーナの横にもブドウが植わってました。
 ワインのもととなった2種のブドウ、
 バルベーラとカルベネを味見しました。
 彼が子供のために作ったという
 アメリカーノという甘いブドウもいただきました。
 品種によって味が驚くほど味が違っていました。



▲「畑に行くかい?」
 彼の家のそばにある畑まで連れて行ってくれました。



▲収穫が終わったブドウ畑では、
 「どこかに残っていると思う」と、
 白ブドウを探してきてくれました。
 モスカータという白ワイン用のブドウです。
 なんとも甘くて美味しいブドウでした。



▲カンティーナに戻ってくると
 ワインの脇には彼のところで採れた
 大きいヘーゼルナッツがありました。
 ずっと欲しかった
 ピエモンテのヘーゼルナッツです。
 ブドウと一緒にプレゼントしてくれました。



今回、偶然にも、
ワインになる前のブドウを食べることができました。
私にとっては夢のような出来事でした。
突然、天から舞い降りて来てくれた天使ステーファノ。
彼の背中に羽が生えているようにも見えました。
「次回は紅葉のときに来てごらん」。
彼のお誘いの言葉が
今度は絵かきの夫の琴線に触れました。

さて、今回はブドウを使ったお料理です。
簡単ですが、魅力的な前菜になります。
どうぞお楽しみ下さい。

レバーとブドウの
タルティーネ(カナッペ)


■材料(2人分)

牛レバー:120〜150g
種なしブドウ:150g+飾り用8粒くらい
赤ワイン:大さじ2
粒コショウ:適量
香草と塩:適量
EVオリーブオイル:大さじ1
ライスクラッカー:8枚くらい(写真にはありません)
楊枝:6本




■作り方

(1)洗ったブドウをつぶしながら
弱火で5分煮る。



(2)レバーのかたいところを取り除く。



(3)(1)をブドウ汁が出るまで煮る。



(4)それを漉してブドウ汁にする。



(5)容器にレバーと赤ワインを入れる。



(6)ブドウ汁大さじ1も加え、
冷蔵庫で1時間休ませる。



(7)ブドウソースを作る。
小鍋にブドウ汁を入れて弱火で煮る。



(8)とろみがつくまで弱火でゆっくり煮る。
ブドウソースの完成です。



(9)よくあたためたフライパンに
EVオリーブオイルを入れてレバーをさっと焼く。



(10)片面に香草、塩、コショウをして
火が通ったら、裏面も同様にする。



(11)焼けたレバーを一口大に切る。
飾り用のブドウも半分にする。



(12)楊枝でレバーとブドウをとめたものを
ライスクラッカーにのせて
ブドウソースをかける。



はい、出来上がりました。
残っていたブドウといっしょに
盛りつけました。
季節の味をお楽しみ下さいね。

Buon Appetito!


 
ご感想はこちらへ もどる   友だちに知らせる