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アーカイブ 2010/01/10
 
レシピその108
鶏のアスピック
〜イタリアの小話「バルゼレッタ」〜


にぎやかな忘年会を終え、
楽しい新年会を過ごされたことと思いますが、
宴会や集まりのときはどのように楽しみますか?
私はこちらの宴会でよく披露される
「バルゼレッタ」と呼ばれる
小話を聞くのが大好きです。

「バルゼレッタ」は
「ほぼ日」の「言いまつがい」のように、
理屈抜きで自然にお腹から笑ってしまう話です。
どちらかというと、さすがイタリア的で、
艶話や権力へのアイロニーの片鱗をのぞかせながら、
さらりと笑い話にします。

だいたい登場人物がふたり以上ですので、
ひとり芝居のように身振りや手振り、
表情や声の調子まで変えながら演じます。
最近、聞いておもしろかったのは、こんな話です。

車を製造している会社は、
車の密閉度の検査に
イタリアも日本も、なんと、猫を使っています。
検査方法は、イタリアも日本も同様で、
猫を1週間車の中に閉じ込めるそうです。
日本の検査官はこう考えます。
「猫が窒息したら密閉度が完璧なんだ」
イタリアの検査官はこう考えます。
「猫が逃げていなかったら、密閉度完璧だね!」

2010年、
少々ねじをゆるめて、力を抜いて始めたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、今回ご紹介するメニューは、
食べ過ぎた胃にやさしく、
そして、ちょっとおしゃれな
「鶏のアスピック」です。

鶏のアスピック

■材料(120ccアルミカップ×10個分)

鶏胸肉:150g
ハム:150g
キュウリ:50g
黒オリーブ:10個
ピスタチオ:大さじ2
スープストック:600cc
ワインビネガー:大さじ1
板ゼラチン:13g
塩・オリーブオイル:適量

※今回のスープストックは
牛のひき肉と鶏のひき肉とタマネギ、
ニンジン、セロリ、パセリ、トマトを入れて、
短時間で作りました。
脂肪や濁りをとるときは、
卵白のほぐしたものを入れて煮立たせて
卵白とともに取り除きます。
それでもまだ濁りがあるときは、こし紙などでこします。
スープストックがないときは、
ブイヨンで代用してもよいですし、
アスピックゼリーの素を使用してもよいです。
(アスピックゼリーの素を使ったときは、
 ゼラチンは不要です)。





☆下準備

・ゼラチンは水につけて柔らかくしておく。
・ハムは小さく、さいの目切り。
・ピスタチオはざく切り。
・胸肉はさいの目切り。
・黒オリーブは種を取って輪切り。
・キュウリはさいの目切り。




■作り方

(1)スープストックの半分の量300ccをあたため、
柔らかくしたゼラチンを入れて溶かす。



(2)火から下ろして残りのスープストックを入れる。



(3)ワインビネガーを大さじ1杯分加える。



(4)鶏肉をさっと炒めて、塩で味付けをして冷ます。



(5)カップに(3)のゼラチン液を少し入れ、
オリーブを並べて冷やし固める。



(6)ボールに鶏肉・ハム・ピスタチオ・
キュウリを全て入れる。



(7)(3)のゼラチン液を入れる。



(8)(5)の底が固まったら、(7)を入れて
軽く混ぜ合わせる。



(9)アルミホイルで蓋をして、冷蔵庫で冷やす。
※急ぐ場合は冷凍庫に少し置き、それから冷蔵庫で冷やす。



(10)固まりました。



(11)ぬるま湯にさっとつけて、
カップからはずしやすくしてから、
お皿に盛り合つける。



出来上がりです。
セロリ、サラダ菜、ニンジン、リンゴ、くるみを
オリーブオイルとビネガーで味つけたものを
添えてみました。

さっぱりとした味をお楽しみくださいね。

BUON APPETITO!


 
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