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アーカイブ 2008/11/23
 
レシピその79
ベアトリーチェ風 野菜のフライ〜一期一会〜


初夏にひざを痛めて以来、
まだしっかりと歩けません。
いろいろな物につっかかります。
不便ですが、そのおかげで
それまで見えなかったものに気がついたり、
いろいろな出会いがありました。

毎週土曜日は、近所で青空市場がひらかれます。
今日はその青空市場に行ったときの話をしましょう。
仮設のテントのお店がひしめきあって並んでいる中、
お客の私たちもぎゅうぎゅうづめで長い列を作り、
順番を待っていました。
ちょっとした拍子に足がもつれて、
お隣に並んでいた方にぶつかってしまいました。
「すみません」とあやまり、
やっとの思いで買物をすませ、
人をかき分けて市場の外に出たときに、
またもや足がもつれて、人にぶつかってしまいました。
「すみません」とあやまりました。
すると
「お嬢さん、もうこれで2回目だよ。
 なんて僕たちは気があうんだろうね。
 また、出会ったら教会に行って結婚式をあげよう!」
と私のほほを優しくなでて
その上、ウインクまでされてしまいました。
80歳はこえていると思われる杖をついた紳士でした。
このイタリア的なウイットに富んだ会話に私は思わず
「3度目は絶対にないと思ってね」と笑って応えました。
私が彼に迷惑をかけた本人だということを
すっかり忘れていました。
ひざのケガのおかげで
心あたたまる出会いがありました。
相手を思いやる言葉が瞬時にでるということは
きっと優しい気持ちで自分自身をも
いたわり見つめているからでしょう。
心にあたたかい灯火を与えることができる言葉。
この思い出を大切にしたいと思います。

さて、今回ご紹介するのは
友達のベアトリーチェに教えてもらった野菜のフライです。
チーズをはさんでボリュームを出したのは
我が家のアレンジです。
どうぞ試してみてくださいね。

ベアトリーチェ風 野菜のフライ

■材料(4〜6人分)

なす:1個
ズッキーニ:1本
パン粉:2カップ半(細かいタイプ)
モッツアレッラチーズ:1個
トマトソース:適量
パルミジャーノチーズ:大さじ4
卵:2個
小麦粉・塩・揚げ油:適量



☆下準備
・パン粉にパルミジャーノチーズをすって入れ
 よくかき混ぜておく。
・野菜類は5ミリくらいの厚さに切る。
・なすは塩水に10分くらいつけて、
 あくを抜きよく拭く。
・モッツアレッラチーズは薄く切る。
・卵は溶いておく。

■作り方

(1)まず、具をはさまない分を作る。
溶き卵になすをつける。



(2)パン粉を両面にたっぷりつける。
パン粉がつきにくいときは、
再度、溶き卵をくぐらせてからパン粉をつける。



(3)次に具を入れる分を作る。
具入りのものは、
具が出ないようにぴったりとくっつけるため、
小麦粉を使う。
なす2枚の具をはさむ面に、
小麦粉を薄くぬり、
モッツアレッラチーズと
トマトソースをはさむ。



(4)両面に小麦粉をつける。
特につなぎのところにはよくつける。



(5)揚げたときに溶けたチーズが
出てこないように
2枚をよくつける感じで軽く押す。
その後、溶き卵にくぐらせ、
パン粉をよくつける。



(6)なすと同様の作り方で、
ズッキーニのフライを作る。
ズッキーニにはさむ具は、
モッツアレッラチーズのみにしました。



(7)野菜が軽くかぶる高さのオイルで中温で揚げる。



(9)パン粉が濃いきつね色になったら出来上がり。



好みでお塩をふっていただきます。
我が家はフレーク塩や岩塩をふっていただきます。
なすは塩水であく抜きをした分、
塩がきいてますので少なめにしてくださいね。
熱々をどうぞ。

BOUN APPETITO!


 
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