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アーカイブ 2008/01/20
 
レシピその58
いかのパスタ 〜クロアチアへの旅〜


クロアチアへ行って来ました。
スロベニア共和国を通り、
クロアチアのスプリットという街まで
車で7時間の旅でした。
スプリットは
ローマ皇帝ディオクレティアヌスが建てた宮殿や
その周りの歴史的建造物が
ユネスコの世界遺産に登録されている街です。
ヴェネツィアの領地だった時代があるせいか、
イタリア的な町並みで、
街のたたずまいに親しみがわきます。

その昔、海路から来た人たちは
アドリア海に突如と現れる、
城壁で囲まれた宮殿を見て、
蜃気楼を見た気持ちになったのではなかったかしら?
なんて想いをいだきました。

このスプリットには、宿を営んでいる
日本人女性がいます。
息子から彼女の話を聞いて、
どうしてもお会いしたくて、今回の旅となりました。

宿は、旧ユーゴ時代に建てられた
高層のビルの中にある「苫屋」
11階の窓から一望できるアドリア海は淡いみずいろで
イタリアの街から見る色とは違い、
磯の香りも薄く静かな海でした。

「苫屋」のオーナーである彼女は、
教員を務めていた頃に、海外青年協力隊に参加し、
クロアチアで暮らすことに。
そして、すっかりクロアチアの人々や風土が好きになり、
若い外国人旅行者のための宿を作ることにしたそうです。
国籍を問わず若者達の気持ちをつかむ
彼女のクロアチアに魅せられた熱い想いをうかがって、
私は説得力のある彼女の生き方に魅了されました。
また、やさしい笑顔のもてなしは、
自然体で重すぎず、ちょうどよいあたたかさで、
宿の家庭的な雰囲気に旅の喜びが増しました。


▲エプロンをつけている方が苫屋のオーナーです。
 左の方はアシスタントの方です。


クロアチアの人々は、想いをうちに秘めて、
表情にあまり出しません。
その押しつけがましくない感じや、
それゆえに伝わってくるやさしさは、
ラテン的な表現に慣れている私にとって、
とても新鮮です。
彼女もそんなクロアチア人のようなタイプで、
料理の味にたとえるとしたら、
さらっとしていながらもこくがあり、食べあきない感じです。

ところで、「苫屋」のキッチンをお借りして、
クロアチアの市場で買った材料を使い、料理を作りました。
街の風景とともに、ご紹介しますね。


▲ディナール山脈の石灰岩壁がせまる海岸線。


▲「苫屋」は背の高い建物のある地区にあります。


▲城壁の外。カッフェが並ぶ場所です。


▲魚市場です。かけ声の元気さはイタリアと同じ。
 新鮮なものばかりなので
 何を買ってよいか迷いました。



▲アンチョビだけを売っているおばさん。
気軽に味見させてくれました。



▲青果市場です。
 売り上手のおばあちゃんに
 次から次へと商品をすすめられました。


市場で買った材料で、「苫屋」のキッチンを使って
こんな料理を作りました。
・生スカンピのグリーンソース
・たこのサラダ
・貝の蒸し焼き
・グリーンサラダ
・小モンゴイカのパスタ

さらに、オーナー手作りのブーレック
(パイのようなもの)をいただき、
これら料理で、
おいしいクロアチアのワインが進みました。





今回ご紹介する料理は、
「苫屋」で作ったパスタをイメージした
いかのパスタです。
クロアチアから帰国した後、
近所の青空市で新鮮ないかを見つけたので作ってみました。
おいしいいかと出会ったときに、ぜひお試しください。

いかのパスタ


■材料(4〜6人分)

いか:500g
トマト:150g
アンチョビ:1ひれ
ケッパー:大さじ1
ニンニク:ひと欠片
鷹の爪:好み
白ワイン:コップ半分
パスタ:500g
イタリアンパセリ:適量
オリーブオイル:大さじ6
粗塩:適量



☆ 下準備
・イタリアンパセリの一部を
 飾り用にみじん切りにする。
・残りのイタリアンパセリと、
 アンチョビ、ケッパーを一緒に細かく刻む。



・いかを掃除する。
・トマトはさいころ切り。
 飾りに使う場合は少しよけておく。




▲写真右上にあるのがイカスミの袋。
 普段、このパスタにはイカスミは入れませんが、
 今回はいかがとても新鮮だったので、
 イカスミを捨てずに使うことにしました。


■作り方

(1)オリーブオイルに、
つぶしたニンニクと鷹の爪を入れて熱し、
オリーブオイルに香りをつける。



(2)ニンニクに色がついたらいかを入れる。



(3)白ワインを入れてアルコール分を飛ばす。



(4)粗塩を入れた沸騰したお湯に、パスタを入れる。



(5)(3)に飾り用以外のイタリアンパセリ、
アンチョビとケッパーをみじん切りしたものを入れる。



(6)さらに、トマトを入れる。



(7)(6)が煮えたところで
イカスミを入れる。
※今回は新鮮ないかが手に入ったので、
 イカスミを使いましたが、
 普段はこのパスタにイカスミは入れません。
 イカスミを入れるとまろやかで
 濃厚な味になります。
 みなさんも、新鮮ないかが手に入ったときだけ
 おためしくださいね。




(8)6分目くらいゆでたパスタとゆで汁を少々入れ、
味をなじませアルデンテに仕上げる。






出来上がりです。
飾り用に残しておいたイタリアンパセリをかけて、
刻みトマトを飾ってみました。

 
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