その2763
発する自然な「言いまつがい」は、
いってみれば今の日本人からあふれ出る
もっとも現代的なブルース。
ねぇ、あんた、そうは言えないかい?
そんな世迷い言に耳を傾けているヒマはない、
という人も、ちょっと手を休めて
元祖「言いまつがい」でお楽しみください。
今日もほどよい長さの愉快な話がそろってます。
どうぞ、最後まで、ごゆっくりー。
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コンビニで、
「あ、お父さんのぶたなすきまん!
と叫んで、夫を凍りつかせてしまった
日曜の午後でした。
「お父さんの好きな豚まん」は私も好き。
(結婚30年毎日好きです)


今日食器棚を整理していて、
「クッキーの型」を見つけた私が一言。
「あ、カッタークキだ」
まさか自分がこんな言いまつがいを
するなんて‥‥としばし呆然でした。
(にゃーにゃ)


たまった家事をあわあわこなしてる最中に
雨が降ってきて、旦那が
「洗濯物ぬれちゃうよ〜」とノンビリ言うので
「そっちがやろうよ!」と言うつもりが
「そちがやろうぞ」
と言ってしまいました。
(歴女ではありません)

女、30代、同僚の言いまつがいです。
「私の母がね、あの病気なの。
 ほら‥‥えっと‥‥ムニエル?
 あっ! エマニエル病!
ダブルで間違ってるし!
(本当はメニエール病)

今日の夕方の保育園からの帰り道のこと。
タクミが飛んでる飛行機を見て
夢中になっていました。
その横を5匹の柴犬が通っていたので
タクミに教えてあげようと思いました。
でもあたしの口から出た言葉は、
「たっくん、
 飛行機が5匹もいるよ」
通りすぎる柴犬の飼い主に変な顔されました。
(海)


私が高校生のときの話。
高校では美術コースに在籍していたのですが、
ある時、美術の先生が美術道具の使い方の
説明をしてくれたときのこと。
練り消しゴムの使い方を教えようとした
先生がまず放った言葉は
「ねりけむ」
最初聞いた時は
「専門用語ではそう言うのかな?」と
思ってましたが、
その後すぐに言い直してました。
(それにしても略しすぎだろ)


先日、職場の一室に
資料を集める仕事をしていました。
それが膨大な量で、
床には平積みの資料の山が
どんどんできていきます。
山自体もまたあっというまに高くなり、
積むのも一苦労という状態でした。
そこに新しい資料を持ってきた同僚が一言。
「ここに積んだら
 カタルシス起きちゃうね」
‥‥‥‥カタルシスが起きるのは
いいことだと思います。
円滑な人間関係のために
ツッコまないでおきました。
(カタストロフと言いたかったに違いない)

今朝のテレビで
山の手線不通のニュース。
言ってしまいました。
「ねえ、やまのせてん、不通やって」
(はた吉)
どんな「言いまつがい」も
まったく遠慮することなく
私たちにメールで送ってください。
「投稿する」ボタンをクリックし、
忘れがたいそのエピソードを
だいたいの感じで書き表して
送信ボタンを押せばそれでOK。
どちらさまも、どうぞお気軽に!
それでは、また明日、お会いしましょう。

イラスト:しりあがり寿
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2011-09-08
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN