その2762
何気なく、ふだんの日常を、
当たり前に過ごしていた私の耳に、
すこぶる意外なフレーズが
突然、飛び込んで来た!
なんだって、そんなバカな!
私は思わず耳を疑った。疑って、よかった。
だってそれは「聞きまつがい」だったのだ。
そういったエピソードを集めてお届けする
おなじみ、「聞きまつがい」特集。
最後まで、のんびりお楽しみください。
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六本木から渋谷への都バスに乗った時の事。
「次は青山学院柔道部前〜、
 青山学院柔道部前〜」
とアナウンスが。
さすが東京の学校、
強い柔道部の練習場があって、
広いので、まん前に
バス停があるのね〜と思ったら、
「青山学院中等部前」だった。
(奈良からのおのぼりさん)


連休真っ最中。
高速道路の渋滞にしっかりつかまってます。
「赤いテールランプの列が
 『風の谷のナウシカ』の
 オウムみたいやな」と
夫に言うと、返ってきたことばは‥‥。
カキの種がなに?」
「‥‥」
(渋滞で疲れてるのね)


今朝ダンナを起こしたときのこと、
「オッサンが顔面に降ってる」
と言うので、
何を寝ぼけてるのかと思ったのですが
聞き返してみてわかりました。
「お陽さん(太陽)が
 ガンガンに照ってる」でした。
カーテン開けたのが眩しかったのね。
(れいこあら)

スタバで旦那とお茶していたときのこと。
旦那が、
そんなみみっちいの好きなの?」
と聞いてきました。
人が好きなものを
みみっちぃ(しょぼい)とは失礼な!!
と思って怒ったら、
「抹茶フラペチーノ好きなの?」
と聞いたそうです。
リズムしか合ってません。
(ara)

数年前、雨の降る夜につかまえた
タクシーで流れていたラジオで、
初老の男性が熱心に
ある画家の話をしていました。
「‥‥この、三木連十郎という画家は、
 当時のヨーロッパ美術に
 大変な影響を与えました」
へえ、そんな日本人がいたとは知らなかった、
よく聞かなくちゃ、と耳を傾けていると‥‥。
「三木連十郎と同時代には、ラファエロや
 レオナルド・ダ・ヴィンチがいます」
へ? そんな大昔に? 日本人がヨーロッパで?
いやいや馬鹿な‥‥。
ぐるぐる考えた末に
「ミケランジェロ」が浮かんだ時の
驚愕といったら!
その方は確かに
「みき・れんじゅうろう」と
発音していたのです。
(くらむちゃうだー)


テレビで巨人ー阪神戦を中継していました。
夕食の支度で台所に立ち、
音声だけ聞いていたところ、実況の人が
「先ほどは強気に、
 ラミレス二度見しましたね」
と言いました。
(えっ?! 何があったんだろう?)と思い、
リビングでちゃんと観戦していた夫に、
「ねぇねぇ、ラミレス、
 何を二度見したって?」
と話しかけると、
夫が「はぁ?」としか言わないので、
「だって、二度見したんでしょ、強気に!」
と聞き返すと、夫は少し考えた後、
「それはもしや、ピッチャーが、
 『先ほどは強気に、ラミレスに挑みましたね』
 じゃないの?」と答えました。
あぁ、なるほどーと思いつつ、
試合中に何かを二度見しちゃうラミレスを
想像せずにはいられませんでした。
(しかも強気に)

毎日更新ですから、毎日募集中。
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その他、どのような「まつがい」でも
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私たちにためらいなく送ってください。
そういう愉快な出来事に遭遇したら、
忘れる前にさっと投稿しちゃいましょう。
みなさまからの投稿、お待ちしてます!
それでは、また明日、このページで。

イラスト:しりあがり寿
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2011-09-07
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN