HARUOMI HOSONO DREAM DIARY
夢を見た・・・

オレは寂しい男だ。
今日も冬の町をトボトボと歩く。
なんかこのまま帰っても孤独に押しつぶされそうだ。
すると前の歩道橋の下を
派手な化粧をした女が歩いてくる。
化粧は濃いがまだ若い。
視線が合うと、安っぽい毛皮を着た女は微笑んでいる。

たいてい視線など交わさないのが
女性の毅然とした生き方だ。
珍しく視線が合うことはあっても、
用心深くすれ違うだけだろう。
だが今回は違った。
女はますます顔面いっぱいに微笑みが増大している。
今にもオレに声をかけるに違いない。
そしてすれ違いざま・・・
オレはそのまま振り向かずに歩いていった。
だって可愛くなかったんだもん。

(2006/08/24)
イラストレーション:Yuzzle
解説
実際、街を歩いていると絶世の美人に出くわすことがある。
そんな時、「ここで声をかけなきゃ一生悔やまれる」
と思うのはオレだけじゃないはずだ。
でも大方の場合、女性はオレのようなオッサンを見もせず、
まるで誰もいないかのようにすれ違うだけだ。
世の中、こんなに大勢の人間でごった返すのに、
誰とも知り合いではないのが未だに釈然としない。
そう、オレは寂しい男なのだ。
P.S.
ぼくは自分を「ボク」と言うのが常で、
「オレ」とここで言っているのは、
夢のヤサグレた雰囲気からそうしたまでだ。

このごろのハローミ
今年の正月休みは長かったねえ。
こんなに休むとそれが普通になって、
もう仕事しなくていいや〜・・・と思う。
でも仕事をしなけりゃ生活の充実を図れないし、
そう思うと仕事に追われる日々を
今年も避けられない。
今の世の中、「適度」っていうのが
どこにも見当たらなくなくない?


2007-01-11-THU
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