感心力がビジネスを変える!
田中宏和が、
感心して探求する感心なページ。

<「田中宏和」3人そろって
 朝日新聞の取材を受けるの巻>


えー、「ぼーっとした通信」風
タイトルをつけてみました。
田中宏和でございます。

そんなことで、
今朝7月31日の朝日新聞土曜版be
載ってしまったのですよ。
☆キラリーン!
って、あんた、
暑さが頭にまわったか?、ですよね。

わたくし、
同姓同名を収集して十年あまり、
さまざまな田中宏和さんを確認してきたことは、
「ほぼ日」でご披露したことがありました。
こちら

で、昨年末には、
「ほぼ日」にメールをいただいた
「渋谷の田中宏和さん」とのご対面、
つまり初の同姓同名人間の
目視確認にまでいたったのでした。
こちらです。

ありがたいことに、
こんな活動を面白がってもらえる方々も
前年比ふた桁増ペースで拡大の一途であります。
いまや『トリビアの泉』で、
darlingと
定位置を守りあう作家の荒俣宏先生も
そんな有り難き方のお一人でありまして、
朝日新聞の
ご自身が館長をつとめられる
『こだわり会館』というコーナーに
このたび推薦いただいたのでありました。

そんなことで、
さしたる志も無ければ、
なんの目的も見あたらぬまま、
ただ同姓同名の人を探し、
そんなネタをもとに毎年年賀状をつくっているうち、
いつのまにか朝日新聞の取材依頼が来てしまい、
挙句の果てに
田中宏和が3人集結しちまいました。

たしか吉本隆明さんが、
「どんなことでも10年間続ければ、
 ひとかどのものになる」と
おっしゃっていたような記憶があるのですが、
本当に
「どんなことであっても、継続は力なり」みたいです。
むしろ、今現在は人が寄りついていないような
些細すぎることに執着したほうが、
継続の化け方がダイナミックなのかもしれません。
思えば、いまや世界の億万長者ビル・ゲイツさんも、
経済の片隅にしかなかったプログラミングという作業を
こつこつ続けてた人なわけですから。
って、ちょっとおかしい比較を気にしながらも、
現在なにがしかの継続活動をされている諸兄諸姉に、
気休め程度でも励ましとなれば、
これ、またとない喜びであります。
ビジネス文脈におきましても、
ブランディングの基本は、
飽きるぐらいの継続性であります。

と、本コーナー「ビジネスを変える」の看板を
横目で気にしつつ、
今回の朝日の取材をきっかけに、
「ほぼ日」にも登場されたことのある
田中宏和業界では最も有名なセレブ、
通称「ポケモンの田中宏和さん」こと、
作曲家にしてゲームクリエーター、
株式会社クリーチャーズ社長の田中宏和さんに、
「渋谷の田中宏和さん」とのコンビで
会いに行ってきまました。


左が「渋谷の田中宏和さん」です。


株式会社クリーチャーズのあるポケモンセンターは
地方や海外からのお客さんで大盛況中でした。


分身魔球のような写真をご紹介しておきます。


左が「渋谷の」右が「ポケモンの」田中宏和さん

「ポケモンの田中宏和さん」は、
会って開口一番、ぽつり、
「うれしい」と口にされました。
(極めてマニアックな同好の士にめぐり会えたような、
 このえも言われぬ高揚感は、
 同姓同名の人にあった経験の持ち主でないと、
 共感していただきにくいかもしれません)


ポケモンの田中宏和さんと名刺交換

さらに、
「今日のために『田中宏和のテーマ曲』を
 つくろうかと思ってたんですよ」


既にアイデアを用意していた
「ポケモンの」田中宏和さん


なんと話が早い!
実はゆくゆくお願いしようと思っていたのに、
さすが作曲家、ゲーム音楽界のマエストロ!
さすが田中宏和!!
(こう書くと、まるで自画自賛のような快感)

あとは、もう取材なんて忘れて、
活発な意見交換です。


意見!


意見!

早々に、
さらなる田中宏和の量的拡大を図りましょう、
「社団法人田中宏和」の設立を目指しましょうと、
基本合意は得られましたので、
「君は俺だ。俺は君だ」という自我越え、
言わば、自意識過小を目指す、
会の理念を提案しました。
さらには一方的に虫のいい提案として、
(C)Hirokazu Tanakaの著作権を
共有化しましょう、
いや、いっそ持ち物はすべて共有化する、
「田中宏和共産性」ということにしませんか。
いっそ、参議院の比例代表区から
「田中宏和党」として、全員出馬はどうだろうか。
やはり懇親ということでは、
年に一回は「田中宏和だらけのワゴン」で、
団体旅行、合宿ということをしてみたい。
などなどと、
真剣に談笑いたしました。

今にして思えば、
ついに田中宏和が3人そろった喜びに、
わたくしは、どくんどくん興奮したあまり、
うっかり
「つねに他人の立場にたって、ものを考えなさい」
という
幼いころに習ったような、
倫理的姿勢を忘れとりました。
いきなり「二人の田中宏和」がそろって現れた、
「ポケモンの田中宏和さん」の動揺たるや、
おそらく津波級だったろうと思われます。
えー、理論値でいきますと、
つまり同姓同名の出会いの衝撃は、
一対一で会うのに比べ2乗倍ですよ。
それに乗じての大胆な提案を
楽しんでいただいた、
「ポケモンの田中宏和さん」の
大人な対応に感謝する次第であります。

ということで、
朝日新聞を取っていらっしゃる
「ほぼ朝日」な読者のみなさまにおかれましては、
本日7月31日の土曜版“be”をご覧ください。
記事は、アサヒ・コムからも
読んでいただけるようです。

こういう活動の広がり、
といいますか今や先鋭化も、
思えば、
なんら自分の意思や努力によるものでもなく、
あえていうと、
名前をつけてくれた親のおかげ、
とでもしか言いようのないわけで、
このよるべない不安定感を
今後とも味わっていきたいと考えています。
「名前と実存」について、
アイデンティティの淵をのぞきこむような、
同姓同名における
近代的自我の底抜け現象を
深めていく所存であります。
いや、もうあんた勝手にしろ、の声が
聞こえてきそうですが、
みなさんもぜひご助力、ご参加ください。

「社団法人田中宏和」の設立に向け、
情報提供をお待ちしています。
「田中広一(たなかひろかず)」
「田仲宏和」「中田和宏」あたりの
「ニア田中宏和さん」も、
グループ組織化を図り、
親睦を深めたいと思っとります。
お知りあいの「田中さん」に
お子さんが生まれたあかつきには、
男女関わらず「宏和」と命名する
弱い圧力もお願いします。

あ、では、近いうちに
「いつもさみしい問題」でお会いしましょう!

2004-07-31-SAT

BACK
戻る