そろそろいろいろなところで
夏休みの話題がではじめているころでしょうか。
リゾートに行く方も、
近場でのんびりする方も、
「今日のダーリン」で取り上げらる本やDVDは
まとまった時間がとれるときに
手に取るのにおすすめです。
「読もう、見よう」という候補に
ぜひチェックをしておいてください。
【本】 2006/07/09
バカボンのパパはなぜ天才なのか?

著者 齋藤孝
定価 1,785円(税込)
出版社 ポプラ社
ISBN 4093797242
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指が月をさすとき、愚者は指を見る

著者 四方田犬彦
定価 1,523円(税込)
出版社 小学館
ISBN 4591079155
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【CD】 2006/07/09
LOVE LIFE

アーティスト 矢野顕子
定価 2,854円(税込)
ASIN B000087ER8
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ぼくは、キイボードで「こ」とタイピングすると
「これでいいのだ。」と変換される単語登録をしています。
これでいいのだ。これでいいのだ。これでいいのだ。
どうです、ちょっとうらやましいでしょう?

「これでいいのだ」は、赤塚不二夫先生の
マンガ『天才バカボン』のなかにでてくる、
バカボンのパパの名セリフです。
まねをして口に出して言ってごらんなさい、
とても気持がいいですよ。

本を買うことも多いけれど、読まないことも多く、
まとめて捨ててしまうことも多いぼくの家には、
ぼくが発する以外の「これでいいのだ」が
いくつかあることに気づきました。

ものすごくたくさんの本を出しているのに、
つまらなくならない齋藤孝さんの著書に、
『バカボンのパパはなぜ天才なのか?』があります。
マンガこそが日本の叡知であるという本ですが、
この本の最初にくり出すパンチこそが、
パパの「これでいいのだ」なのです。

もう一冊『指が月をさすとき、愚者は指を見る』という
なんとも魅力的なタイトルの本があります。
高いところも低いところも自由自在に走れる評論家
四方田犬彦さんが編集と解説をした「名言集」です。
「わたしはもう長いこと、この『これでいいのだ』
 という言葉に感心してきました』と記して、
この言葉の哲学について述べています。

そして、CDの棚に矢野顕子さんのアルバム
『LOVE LIFE』のしょっぱな!
「これでいいのだ〜〜」と歌い出す曲が、『BAKABON』。
こんな歌まであるのだ。これでいいのだ。
ついでに、「これでいいのだ」の英語の歌まで探すと、
ビートルズさんが、「これでいいのだ」を、
『レット・イット・ビー』と訳して歌っています。
以上で、家庭内「これでいいのだ」採集報告を終わります。
(「今日のダーリン」より)

本を読む時間だけではなく
本を読んだ後に、
考える時間も
しっかりと確保しておきたいものです。

【本】 2006/07/09
老いの超え方

著者 吉本隆明
定価 1,785円(税込)
出版社 朝日新聞社
ISBN 402250188X
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ひさしぶりに吉本隆明さんにお会いして、
豪速球みたいな雑談を、たくさん聞いてきたのですが、
そのなかに、「万引き棚」という
アイディアがあったのでした。
万引きが増えて困るというようなことが言われるけれど、
それのための方策として、
「いくらでも万引きできる棚を用意しておく」というもの。
払う気があったら払うこともできるような
お金を入れる筒でもあるのもいい、と。
ひとつの極端な意見かもしれないけれど、
この方法で、万引きは減ると思う、と。
(後で、家に帰って発見したのですが、
『老いの超え方』という新刊の148ページに、
この考え方が書いてありました)

この話に瞬間的に反発する人もいると思うけれど、
よくよく噛みしめると、これってある意味では、
いまの社会の新しいビジネスの根本のところと、
そっくりですよね。
例えば、「Google」のビジネスって、
最初に店のすべてを「万引き棚」にしたとも言えるでしょ。
「ほぼ日」だって、そういうスタイルではじまってますね。

で、です。それよりさらにもっと興味深かったのは、
「万引きをした人のほうよりも、
素人の万引き監視員のほうが、悪いやつになります」
という意見に、つながっていることでした。
(これも、ピーピー言われそうな発言ですけど‥‥)
吉本さんの、ほんとうのスゴミはこういうところにあって、
魂に、ずしーんとくるんですよね。
(「今日のダーリン」より)

好きな俳優、気になる監督、
そんな切り口でDVDを見はじめると
1本だけではすまないかも。

【DVD】 2006/07/09
許されざる者

監督 クリント・イーストウッド
定価 1,500円(税込)
出版社 ワーナー・ホーム・ビデオ
ISBN B000BTCMQK

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渡辺謙さんとのメール交換がきっかけになって、
クリント・イーストウッドの映画を観るようになった。
アクターズ・スタジオでのインタビューなども含めて、
まとめてこんなにひとりの人物を追いかけて見たのは、
とても珍しいことだ。

丁寧に、真剣に、労を惜しまず、
やりたいことを追求していくと、
こんなふうな人ができあがるのかもしれない。
難しい言葉や、表現を使うわけでもなく、
「大衆」が受けとめられるものを、
「大衆」の想像力を信じながらつくってきた人。
まとめると、そういうことになってしまいそうだ。

あまりにも、かっこよすぎるというか、
クリント・イーストウッドのことを紹介しようとすると、
あんまり面白味のない優等生のようになってしまいそうだ。
ただ、彼自身がこんなことを言っていたな。
『許されざる者』がアカデミー賞を獲ったことについて、
「映画にもらった称賛を、自分への称賛と誤解しなければ、
これからも、映画は撮り続けられると思う」と。
そうか、彼が優等生であろうが面白味がなかろうが、
そんなことはどうでもいいことだ、とも考えられるんだ。
むろん、あんな映画をつくり、あんな答え方のできる彼が、
面白味のない人間だとは、思えるはずもないのだけれどね。
(「今日のダーリン」より)

むしろまとまった休みじゃないと見ることができない!
そんなDVDを最後にご紹介します。
18時間45分、どこからひねり出しますか?

【DVD】 2006/07/09
LOST

定価 21,000円(税込)
出版社 ブエナ・ビスタ・
ホーム・エンターテイメント
ISBN B000AAER3G

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いまだから白状しましょう。
話は、ゴールデンウイークにさかのぼる。
日本の休日のメッカ、黄金と名乗る週間、
締め切りから逃げようとする人が、
ひんぱんに使うキイワード、
「ゴールデンウイーク中にやっておきます」
のように使われる。

読者の皆さまにも、周囲の友人にも、
「ほぼ日」の乗組員たちにも言ってなかったことを、
告白することにしました。
最近じゃ、「コクる」って言うの?
あ、恋愛関係の場合が「コクる」ってこと?
法則は、よくわからない? そう‥‥。

仕事が忙しいとか、大事な本を読むとか言いつつ、
45分かける25話、つまり1125分。
18時間と45分の間、ひたすら連続テレビドラマを
観ていたのでありました。
アメリカで大人気だという『LOST』ってドラマですよ。
ひたすらに、「次から次へ謎が産出される工場」
みたいな番組なんですよねー。
どうなってるんだか、と考えているうちに、
次の謎が追い討ちをかけてくるという構成なんだよな。
他にすることがいっぱいある人には、すすめられないし、
ぼくがこの期間DVDばかり見ていたのがばれちゃうしで、
いままで黙っていたんですけどね。
‥‥しかも、アメリカじゃ、この『LOST』の
第2シーズンをやっているんだって。困るんだよなぁ。
(「今日のダーリン」より)

まとまった休みだからこそ、
ふだん読めない本や、
見ることができないDVDをじっくりと味わう。
そんなぜいたくな時間を
ぜひ見つけてください。
部屋のすみに
つみあがっている本やDVDが
増えた結果、
あっというまに年末の大掃除!
なんてことになりませんように‥‥。

2006-07-09