ああいう、孤独で、
「思ったらこうやる」タイプの方は、
いらっしゃるには
いらっしゃるんですけれども
なかでも独特でした。
ぼくが取材したときは、なんだか、
ふつうのおじいちゃんの家に
遊びに行ったような感覚でした。
ぼくが難しい話を振ると、永田さんは
フワッとかわしたりするんです。
(中略)
人を売らなくてはならないような状況や、
地べたのギリギリで生きる人を見てきた。
そんな時代に、ミカンをつくって、
「肥え」の入った桶を担いで
畑を毎日往復していたんです。
コブの跡が、肩にいまだに残ってるって、
笑ってるでしょう。
戦争でもかなり辛い目に遭ったということを
聞いています。
あれはね、あれはね、あれはね‥‥、
(ひそひそ)
タダモノじゃ
ないんですよ!
(「山田玲司が語る、永田照喜治。」より) |