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なぜ安アパートに住んで
ポルシェに乗るのか
著者 |
: |
辰巳渚 |
定価 |
: |
1,000円(税込) |
ページ数 |
: |
292ページ |
出版社 |
: |
光文社 |
ISBN |
: |
4334933335 |
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先輩が後輩に「おごる」ということがある。
動機はいろいろなのだろうけれど、
おごる人はおごるし、おごらない人はおごらないものだ。
また、後輩のなかにも、「いつかおごりたい」と思う人と、
「いつまでもおごられたい」と思う人がいるだろう。
これは、お金を使った酒や食事のことに限らない。
いちばん重要な「おごり」とは、
「情報をおごる」ことなのではないだろうか。
このところ、続けて
「市場の感情」を考えるような本を読んだ。
ひとつは、カタログハウス社長でもある斎藤駿さんの、
『なぜ通販で買うのですか』で、
もう一冊は、『「捨てる!」技術』の辰巳渚さんの
『なぜ安アパートに住んでポルシェに乗るのか』だった。
偶然にも、両方ともタイトルが「なぜ」ではじまる。
たぶん、著者自身が知りたかったことなのだろう。
読み終えて思ったのだけれど、
どちらの著者も、読者に対して「おごってくれている」。
本の定価やもらえる印税以上に、
できるだけたくさんの情報を
読み手におごろうとしていると思うのだ。
自分で言うのは口幅ったいのだが、
「ほぼ日」も情報やたのしみをおごっているつもりだ。
「ナレッジマネジメント」だとか「情報共有」だとか、
よく語られるのだけれど、こういう場でも、
情報をおごる人はおごるし、おごらない人はおごらない。
おごる人は、きっと情報コストの出費が大きいのだけれど、
彼のやりたいことは、実現しやすくなっていると思う。
そういう意味では、
おごる人ほど仕事ができるというわけだ。
「ほぼ日」の読者は、よくメールをおごってくれるんで、
ぼくらもよく「ごちそうになってます!」です。
(darling) |
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