二宮さんの書くもののファンだし、
スポーツマンを題材にして、しかもテーマが「再生」
というのだから、読んだらおもしろいに決まっている。
あんのじょう、おもしろい。
まず前書きの部分に、かなり挑発的な文章を見つけて
すっかり刺激されてしまった。
私は「敗者」にさして魅力を感じない。
翻って「勝者」はいつも魅力的だ。
なぜなら「勝者」とは、いつ、どんな場面においても
「敗者」よりも思索を巡らせ、工夫をこらし、
相手より一歩でも先んじようと
努力を怠らなかった人たちのことをいう。
結果としての「勝利」とは、
神がそっと与えた褒美であり、
次のステージに進むためのパスポート
という言い方もできる。
ところが、この国では「敗者の美学」という言葉が
肩で風を切るように公道を闊歩し、
勝因や敗因を分析する根気のいる作業よりも、
責任を放棄したようにすら思える感情の発露の方に、
なぜか支持が集まる。
二宮さん、ぐっと身を乗り出して
本気で語ってるなと思った。
敗者の美学を語ることは、かつては
独自の視点であったし、魅力もあった。
しかし、それは、勝者への称賛のみが伝えられるような
情報の少ない時代の「おっとどっこい」な
視点だと思うのだ。
この『「超」一流の自己再生術』という本を読むと、
きっとあなたも、勝者たちに、
まず惜しみなく拍手をおくれるようになると思う。
(darling) |