【本】 2003/07/23


タリスマン〈上〉〈下〉
著者 : スティーヴン キング

<上巻>
定価 857円
ページ数 578ページ
出版社   新潮社
ISBN 4-10219308-1
<下巻>
定価 857円
ページ数 566ページ
出版社   新潮社
ISBN 4-10219309-X
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 【本読む馬鹿が、私は好きよ。
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『タリスマン』を読んでくれ〜。
ぼくはこの新潮文庫に、
帯文を寄せたくらいこの本が好きなんす。

キングは、ソフトの制作について、
いろんな実験をする人でありまして。
ネットで小説を発表して、
その有料(優良ともいえるか)購読者が何%以下だったら
連載をやめるよ、とか、
長編小説を、短く切り分けて6分冊にして
順次発行していったり、
けっこう冒険的な作家なのであります。

この『タリスマン』は、イギリスに住むもうひとりの作家
ピーター・ストラウブと、
かわりばんこに執筆して完成させたものなのです。
途中まで書いては、相手に渡す。
渡された相手は、もうひとりの張った伏線を
自分なりに想像しながら続きを書き、
また謎を足しては、相手に渡す。
こうやって書かれたものです。

「自分で解決しなくてもいい伏線」を張れることで、
イメージの飛躍がやりやすくなる。
「相手への礼儀として、相手の特長を
 いかせるような展開にしようと思いやる」
・・・プロレスのような作り方ですよねぇ。

ストーリーの紹介は省略しますが、
このわくわくわくわくわく感は、
とにかくたまらんものでありましたよ。
とっくにご承知の方々もおいでかとも思いますが、
この小説がなかったら、ぼくのつくったゲーム、
『M●THER2』は、なかったというくらいのものです。
特に「こども悪役」ポーキーの性格設定なんかについては、
この小説と、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に
よってずいぶん助けられました。
影の描き方の濃さが、少年物の甘さをなくしてくれてます。

上下巻で、ちょっと長いと思われるかもしれませんが、
ほんとうに一気に読み通せますし、とにかく飽きない!
(darling)

2003-07-23