【本】 2005/07/03
小説の自由

イラスト 保坂和志
定価 1,785円(税込)
出版社 新潮社
ISBN 4103982055
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保坂和志さんの最新刊(小説に関する評論)
『小説の自由』が本屋さんに並んでいます。
「ぼくは小説を考えるときに、
 言葉をあまり言葉と考えないで
 音楽や絵とおんなじものだ
 というふうに考えています。
 音楽をきいているときや
 絵を見ているときの高揚感とか、
 不意にいままでネガティブにしか
 考えられなかった状況を
 ポジティブにとらえなおせるように
 なったりするとか……そうなるのは
 『音楽や絵のなかに主張があるから
  その明るさに感染して影響を受ける』
 というわけではないですよね。
 音楽や絵のなかに、もっと強靱な、
 既成のものにおじぎしない姿勢が
 堂々とあることこそが、
 ポジティブな感覚をつくりだすわけで。
 主張は結局記号の連なりでしかなくて、
 芸術は姿勢の方なんですよ」

こんなふうに、
小説を読む醍醐味があれこれ語られますし、
「おもしろさって、一体なんなのだろう?」
と一緒に考えながら読みこめる本なんです。
読みなおすたびにヒントがもらえるもので、
しかも、分量もたっぷり。おすすめですよ。
(木村俊介)

2005-07-03