あなたが憶えている、コロッケの値段はいくらですか?
いや、なんの意味もないのですが、
ぼくはかなりはっきりと「5円」と、憶えているのです。
それに、また、はっきりした理由があります。
杉浦茂さんの、ぼくの大好きだったマンガのなかに、
「コロッケ5円の助」という登場人物がいたからです。
いまでも、思うんですよ。
このキャラクターの名前、なんていいんだろう!
他にも、口にくわえた巻物の両サイドから、
白いけむりのほうなものを吐き出す
「うどんこプップの助」ってのもいました。
いいでしょう、このまぬけなネーミング。
ぼくの「なんかおもしろいこと」の原点は、
どうも、この杉浦茂のマンガあたりにあると思うのです。
(杉浦茂を知らない方は、ネットで検索してみてね。
赤塚不二夫さんの、「レレレのおじさん」などは、
杉浦さんへのオマージュのはずですよ)
たぶん、ぼくはとんでもなく長生きして、
98歳くらいになったとしても、そのときに、
「おれのこどものころ、コロッケの値段は5円」と、
忘れてないと思うんですよー。
「コロッケ5円の助」なんて、
ほんとにくだらない表現かもしれないけれど、
そのくだらないステキさが、いつまでも、
人のこころのなかに、生き続けるんだよなぁ。
(「今日のダーリン」より) |