|
|
|

|
現代人の論語
| 著者 |
: |
呉智英 |
| 定価 |
: |
1,155円(税込) |
| 出版社 |
: |
文藝春秋 |
| ISBN |
: |
4163655700 |
|
|
|
●本を買いたい方はこちらへ
【Amazon.co.jp】
|
|
|
進化という考え方は、なかなか扱いがむつかしいもので。
ものすごく長い時間をかけて、何かが変わるわけだけれど、
その「ものすごく長い時間」というのが、
どれくらいの長さなのだろうか。
1億年とか、1000万年とか
100万年10万年じゃ短いくらいの
長い時間をイメージする必要がありそうだ。
100年だとか1000年だとかいう程度の長さでは、
人間は進化なんかしやしない。
だが、ついつい数千年前の時代に生きていた人間より、
21世紀のいまを生きている自分たちのほうが、
進化している、というような思いちがいをしやすい。
たしかに、地球の周りを太陽が回っていると
思っていた時代の人たちは、
いまの人間からしたら
遅れているように思えるかもしれない。
長い刀を振り回して人の首を刎ねたりしている人たちは、
野蛮そのものと映るかもしれない。
だが、昔の人たちと、いまの人たちの間に、
基本的な進化があるわけではないのだ。
知識の種類と、分量と、考え方、感じ方、
そういうものがちがうだけのことなのだ。
進んでいるように見えるのは、枝葉の部分が多い。
もっと根や幹の部分のことについては、
昔の人たちから学ぶことばかりだという気がする。
呉智英先生の『現代人の論語』が、
おもしろくてしかたなかった。
(darling) |
|
|