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落語としての哲学
| 著者 |
: |
福田定良 |
| 定価 |
: |
1,680円(税込) |
| 出版社 |
: |
法政大学出版局 |
| ISBN |
: |
4588050702 |
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福田定良という方について、
ぼくは詳しいことは何ひとつ知らなかったのだが、
名前だけはよく知っていた。
ほとんど授業には出ていない、しかも中退なのだけれど、
ぼくが入学した法政大学という学校の先生だった。
名前だけは聞いたことがあると思い、
この先生の写真をみたら、髪が少なくて年寄りだった。
当時のぼくは、いまの60倍くらいバカだったので、
そんな教授に「哲学」とかいうものを教わるのは、
なんだか嫌だなぁと思って、勝手に無視をした。
福田定良さんという人の書いたものを
読んだこともなければ、
ご本人にお会いしたことも、なかったのに。
「あんなじじい」と思っていた。
そのくらい、ぼくはバカだった。
ずいぶん大人になってから、
『広告批評』の天野祐吉さんの口から、
福田定良さんという名前が何度かでたようにも思う。
ひょっとしたら、ぼくの何かが、
福田さんに似ているというような話だったかもしれない。
ぼくの方は、福田定良さんのことを「あんなじじい」から
何かもっと素敵な人へと変更させるような
大きな出会いこともなかったせいで、
あんまり興味ないままに、聞き流していたと思う。
なんにも知りもしないくせに、
「あんなじじい」と決めつけてしまっていて、
しかも、そのイメージを変更する機会もなく
自分がもうじじいになりかかっていたわけだ。
そして、その「あんなじじい」の本が、
とてもおもしろいのだ。
福田定良さんの
『落語としての哲学』を読んだ。
この本も、たのしいウソのつき方を含めて、
ぼくにはずいぶんおもしろい本だった。
まいったなぁ、「あんなじじい」と決めつけていた人が、
こんな本を、ぼくの知らないところで次々に出していた。
ほんとにオレはバカモノである。
(darling) |
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