【本】 2005/05/08
木のいのち木のこころ

著者 西岡常一
定価 543円
ページ数 174ページ
出版社 新潮社
ISBN 4-10290092-6
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「大きな木を扱っていると
 自然に人間も大きくなってくる。
 息の長い仕事だからな、
 一つ一つを積み重ねていくしかないんだ。
 棟梁の鉋のかけ方の教え方は自分で鉋を挽いて、
 出て来た鉋屑をくれて『こうやれ』、それだけだ。
 それを早くよけいに教えて、
 こうやって、ああやって、
 こういうふうにして削れっていったら
 早いかもしれないけど、それじゃだめなんだ。
 教わるほうが何も考えないし、閃きもしない。
 別の事態にぶつかったり、
 ここでどうしたらいいかっていうときに
 何にも出てこないんだ。
 教わっただけじゃ、
 それ以外に一歩も出てこられない。
 それじゃ本当の大工にはなれんわな。
 棟梁がいっていた。
 『煎じて、煎じて、煎じていけば最後は勘だ』
 (『木のいのち
   木のこころ(天)』<西岡常一・草思社>より)」

2003-06-18