【本】 2004/05/12
AILA

著者 川内 倫子
定価 3,675円(税込)
出版社 リトルモア
ISBN 4898151167

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川内倫子さんの新しい写真集『AILA』について、
アッキィ画伯や『ダ・ヴィンチ』の編集長たちと話していた。
とにかく「とてもいい」ということで
意見は一致しているのだが、
なにかもっと言えるような気がしていた。
ぼくは、この写真集を買って、
翌日には展覧会にも行ったくらいなのだから、
もっとなにか言えるだろうと、自分に対して思っていた。

「足があるんだよなぁ」という言葉が口をついて出た。
写真というと目の仕事だと思われやすいし、
たしかに目のする仕事がとても多いのだけれど、
実際に存在するもの(被写体)がなければ、
シャッターも押せないわけで、
その被写体に出会うためには、その場に行くか、
被写体をカメラの前に呼ばなければならない。

その場に行く、ということがとても大事なのだ。
その場に行く、ということが
ちゃきちゃきできているのを、
「足がある」と、ぼくは言ったらしい。
自分の発言に「らしい」ってのもヘンだけど、
思うより先に、言葉が飛び出てしまったのだ。
写真家には、「足がある」ことが絶対に必要だ。
その場に足先を向けて、その場に辿り着かなければ、
写真は撮影できないのだから。
この『AILA』という写真集は、
目以上に、その足が仕事してくれているという印象なのだ。
(darling)

2004-05-12