TKR
高阪TK剛、じぶんレポート。

----------ROUND.29----------
日本人とアメリカ人との違い


こんにちわ。
自分が日本に帰ってきて早くも
半年がたとうとしていますが、
練習の方は
だいぶ順調にやっていける様になってきました。
その中でも特に面白いのは、
実際に選手同士で肌を合わせてやるスパーリングです。
なんでかって言うと、
ほんと、アメリカ人と日本人ってぜんぜん違うんですよ。
まー、物の考え方からして違うんだから、
そりゃ動きも違うのは当然ですけどね。
ただ、そう言うのがいちいち見える自分には
それが面白くてしょうがないんです。

例えば、今自分はG-スクエアで
クラスを持ってるんですけど、
実はモーリスの所でもそんな様な事を
2,3回やってた事もあってですね、
(と言うかやらされたのか)こう、
ビギナーの人になにかおしえるわけです。
でもね、ポジショニングの事なんかをやったりすると、
「で、どうやって勝つんだ?
押さえ込んだだけじゃだめなんだろ?」
って必ず言われる。
しょうがないから関節技を教えたら、
「あー、でこれをやるためには
 さっきのポジションじゃないとできないわけだ」
となるんです。
つまり、やりたいことや結論が先にきて、
そのために必要なものが
あとからくるって感じなんですよね。
これは、会話からしてそうですね。
たとえば、日本語で
「もし時間があったら私もそこに行きたい」
と言うのを英語にしたら、
「I wanna go there too If I have a time」
ってなりますよね。
つまり、
アメリカ人は必ず自分を最初に出すんですよ。

なので、スパーリングもそんな感じになります。
アメリカ人はとにかく
自分の狙ってる事をどんどんやりにくる。
そのために必要な動きや形は、
勝手についてこさせるって感じですかね。
なので、強いヤツはほんと手が付けられない程強い。
でも、良く見るとちょっとした所が雑なので、
その隙間に入れば
全く問題なくなったりもするんです。
それに対して日本人選手の殆どは最後の所
(つまり関節だったり、キメのパンチやキック)
に行くまでのプロセスが

ものすごくしっかりしてるから、
そこを崩せなかったら、
こっちは完全に不利な状態になってしまう。
ただキメが弱いので、そこだけで勝負したら、
こっちがなにもロスしていなかったら
なかなかフィニッシュにまでいたらないのです。

例として、こんな経験があります。
自分は去年の7月、ニューヨークにある
ヘンゾ.グレイシーの道場に
1週間練習に行ってきたのですけど、
そこにヒカルド.アルメイダと言う結構強い選手がいるので、
彼が来ているときに一緒にスパーリングをやりました。
で、その時、最初にヒカルドは
自分の腕を極めにきたんですけど、
なんと自分の足元からすっ飛んできたんです。
普通だったらパスガードをして、
ポジションを取って、セットして、
って言う風にやるもんなんですけど、
ほんと、すっとんできました。
で、気が付いたら取られてたんです。
まー、後になってちゃんと思い出したら、
ちゃんとさっき言った様な順序で実は
やっていたんですけど、
自分にはそうにしか感じませんでした。
それは、ヒカルドの意識が最初から最後まで
自分の腕に向けられていたからなんでしょうね。

で、まー、こう言う経験のおかげで
それぞれのタイプに合った練習や
試合をやれる様になってきました。
でも、それもアメリカで
ずーっと練習をやっていたら
なかなか感じられなくなってしまうでしょう。
なので、こっちに帰ってきて
いろんな選手と練習する事が
また大事になってくるんです。

と、そうこうしているうちに、
自分の次の試合が決まりました。
5月10日のUFCです。
で、その準備のために
今月の20日からシアトルに入って、
またアメリカ人の猛者どもと練習をしてきますよ。
またあらためて違った刺激があって、
良い調整ができるでしょうしね。
まー、がんばってきますので、
また応援宜しくお願いします。

ちなみに、その試合はWOWOWで放送されるので、
こっちもチェックしといて下さい。

それでわ。


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2002-04-08-MON

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