ほぼ日テレビガイドシリーズ

春の連ドラチェック2017

あややとふたりのプロフェッショナル
これまで30作の連ドラに主演している女優。
原作、脚本、そして主演もバカリズム?
山下智久さんの新作もいい感じ。

櫻子さんの足下には
死体が埋まっている

フジテレビ●日曜日21時


あやや
さあ、つぎはこれ行きましょう、
『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』。
荒井
フジの日曜9時。
この枠って、一回消えましたよね。
あやや
消えました。で、また復活しましたよね。
森下
そうですね。
あやや
あの、この枠の前のドラマ、『大貧乏』は
たいへんな数字を出してましたが‥‥。
荒井
はい。残念な数字が。
あやや
裏が木村拓哉さんの『A LIFE』でしたからね。
そんな日曜日のゴールデンタイム枠で
フジテレビががんばり続けています!
荒井
でも、このドラマで終わりらしいですよ。
あやや
あ、やっぱ終わるんだ。
荒井
次からは情報番組『Mr.サンデー』が
前倒しになって9時開始になる、と
ある夕刊紙が報じたようです。
あやや
あらら‥‥。
ま、気を取り直して『櫻子さん』ですけど。
主演は観月ありささんです!
──
資料によりますと、観月ありささんは
「26年連続30回目」の連ドラ主演だそうです。
荒井
「26年連続30回目」(笑)。
森下
すごい(笑)。
あやや
すごいね、ほんとに。
──
もう、プロ野球選手でいうと、
山本昌さんみたいなことになってます。
あやや
それは‥‥ほめことば?
──
超ほめことば。
ウルトラリスペクト。
荒井
まあ、観月さんご本人が
記録を意識してやってるわけじゃないでしょうけど。
あやや
しかし、すごいですよね。
「26年連続30回目」の連ドラ主演ですよ?
それだけのドラマに役者として
出るだけでもそうとうたいへんですよ。
それが、主演ですからね。
もう、ほんとうに、一握りの人にしか
できないことだと思うんですよね。
でも、なんだろう‥‥
さほど感心されてないですよね。
──
はははははは。‥‥こら!
森下
それはそうと、観月ありさちゃん、
なんか、きれいになりましたね。
役に合わせたのか、しゅっとした感じで。
あやや
あ、今回、ちょっと変わった役なんですよね。
骨フェス、骨フェス。
荒井
‥‥「骨フェス」?
──
‥‥って、何?
あやや
何って、今回の観月ありささんは、
骨が大好きな人の役なんですよ。
だから、骨フェス。
‥‥あっ、違う! 骨フェチ、骨フェチだった。
荒井
えーーーー。
──
もう、ほんと、やめてください。
森下
あははははは。
あやや
骨フェチ、骨フェチ!
骨が大好きな人。
で、骨で事件を解決していきます!
荒井
今度は「骨」かあ(笑)。
──
いや、ほんと、昨今の謎解きをする人は、
あの手この手でバリエーションをつくりますね。
荒井
ですねぇ。においとか、味とか。
森下
でもさー、あれよね、
美男美女は、ほとんど骨で決まるよね。
あやや
えっ!
──
どういうことですか。
森下
肉付きじゃなくてさ、
骨格で美人になるのかそうじゃないのか、
ほとんど決まってない?
頬とか、顎とか、輪郭とか、
骨の出方で、ほとんど決まっちゃって、
あとのパーツってそんなに‥‥
実は大差ないんじゃないかなぁと。
美しさは骨格だよ。
あやや
それはすごく、興味深いですね。
森下
そうですか。
荒井
よく、美容整形でエラ削るとかあるって
いわれてますよね。
あやや
こわっ。
森下
痛いよー。
あやや
え、やったことあるの?
森下
ないよ(笑)。
あったらこんなにエラないよ!
どんだけ腕悪いんだ私の担当医!
──
なんてことを訊くんだ。
あやや
だって「痛いよ」って言うから。
荒井
はっはっはっはっ!
森下
「想像するだに痛いよ」ってこと。
荒井
エラ削るなんてねぇ。
あやや
エラ削るなんて‥‥。
森下
痛いよねぇ‥‥。
──
3人で顔しかめながら顎さすってないで、
ドラマの話をしてください。
荒井
これは小説が原作ですよね。
いわゆるライトノベル。
最近、よくドラマ化されてますね。
あやや
脚本は山岡潤平さん。
この方の脚本は期待できますよー。
『銀と金』、おもしろかったです。
『受験のシンデレラ』は観てないんですけど。
森下
あ、『受験のシンデレラ』は
娘が一所懸命見てたよ。
あやや
原作も人気だし、脚本もいい。
だから、お話としては
おもしろいんじゃないかなあ。
しかも、「骨から推理」ですからね。
荒井
骨の推理モノは、
大塚寧々さんが2時間ドラマでやってますよね。
あやや
え、そうなんだ。
荒井
土曜ワイド劇場で、
人類学者が遺骨の鑑定をするっていう話。
あやや
えー-、なんですかそのピンポイントな知識。
荒井
たしか、シリーズものですよ。
──
ちょっと検索してみると‥‥ありました。
土曜ワイド劇場
『人類学者・岬久美子の殺人鑑定』。
あやや
さすが荒井先生。
荒井
これ、何回もやってますよ、シリーズで。
骸骨からいろんな顔つくったり、
人骨の専門家なんですよ、この人。
──
『科捜研』の骨版みたいなものか。
荒井
そうですね。
森下
でも、実際の事件でも、
歯型ってよく照合に使うじゃない?
だから、そんなにめずらしくはないのかもよ?
すくなくとも、においで捜査するよりは(笑)。
あやや
『スニッファー』よりは(笑)。
森下
うん、より現実的かな。
あやや
今回の『櫻子さん』のほうは、
職業はなんなんですか。
──
ええと、「標本士」ですね。
骨格標本を組み立てる専門の職業。
あやや
はーー、骨格標本。
森下
たとえば白骨死体があったら、
どこのパーツがないとか、
どこがすり減ってるとか、
そういうことから
事件の真相に迫っていくのかな。
治療した痕とかもわかるし‥‥
ああ、おもしろそうですね。
──
いま、完全に脚本家目線でしたね(笑)。
このドラマがどうなるかというより、
この話は広がるぞ、っていう
脚本のおもしろさを読んでた。
森下
ははははは。
あやや
ちょっと変わった骨好きの主人公に
振り回されるのが、藤ヶ谷太輔くん。
荒井
キスマイの人ですね。
森下
いかにも観月さんに
振り回されそうでいいですね。
あやや
バランス、いいですよね。
荒井
ちょっと気になるのが‥‥
タイトルに『死体』とか入ってるのは
あまりウケないと思うんだけどなー。
2時間のトラベルミステリーの
サブタイトルとかならいいですけど、
連ドラのタイトルには‥‥。
森下
ああーー。
あやや
ああー、なるほど。
森下
ダークなイメージがね。
荒井
さっき話に出た『大貧乏』もそうだけど、
ネガティブなタイトルのドラマ、
見たくないんだよなぁ。
──
ちょっと言いにくいし。
「昨日なに見た?」って話のときに。
荒井
『死体が埋まってる』はなぁ‥‥
森下
「ねぇねぇ、昨日『死体』見た?」
荒井
『櫻子さん』って略されるのかな。
──
こういうときの荒井先生の
「お茶の間目線」は
けっこう当たってるんだよなあ。
あやや
たしかに。
荒井
まあ、だからダメだということじゃなく
ちょっと気になっただけですから。
森下
いや、参考になります。

架空OL日記

日本テレビ●土曜日深夜3時30分


あやや
つぎはバカリズムさんの深夜ドラマ、
『架空OL日記』です!
バカリズムさんは、いまやもう
コンスタントにドラマの仕事を
されるようになりましたね。
森下
あれ、おもしろかったなぁ、
『黒い十人の女』。
荒井
去年、日テレの深夜でやってたやつですね。
あやや
おもしろかったですねー!
私、これも期待できると思います。
なぜかと言うと、
バカリズムさんの
意地悪さというか、
腹黒さというか、
ひねくれた見方というか、
性根の悪さというか‥‥
──
おいおい、どんどん悪く言ってるぞ。
あやや
そういう、バカリズムさんの持ってる
黒い部分が活かされて、
ちゃんと人の心を揺さぶる脚本に
なってるっぽいんですよ、これ。
しかも、脚本だけじゃなく、主演。
──
え、これ、
バカリズムさんが女性のOL役なの?
森下
そうなの。
荒井
えーーー!
森下
ちょっとおもしろいよね。
あやや
おもしろい。
──
OL役って‥‥
でも、写真で見る限り、違和感ないね。
ふつうにバカリズムさんのまんまだけど。
森下
小柄だし、顔も中性的だから
OLに馴染んでて。
あやや
ふふふふふ、なんだこれ。
森下
バカリさん、かわいいな。
──
いちおう、内容としては、
「5人のOLたちの日常生活」。
あやや
それをバカリズムさんがつくるわけですから、
おもしろいに決まってますよ。
バカリズムさんが人を表現するときの
独特の目線とか描写が、
すごく発揮されると思うんですよね。
──
あ、原作もバカリズムさんなんだ。
荒井
え、すごいな。
よくそんな時間あるなぁ。
──
ちょっと待ってください。
公式ページの紹介によると、
「原作はバカリズムが
 2006年から3年の月日をかけ、
 ネット上にこっそり
 銀行勤めのOLのフリをして綴っていた
 ブログを書籍化した『架空OL日記』。
 その唯一無二のOL観察力に、
 ブログを読んでいた誰もが
 本物のOLだと騙された怪作が、
 本人主演で連続ドラマ化」だって。
あやや
えええ、なんだ、それ。
荒井
ははははは、それはすごい。
森下
おもしろい、おもしろい。
──
すごいね(笑)。
あやや
だってさぁ、この人さ、
じつは売れてない時期が長いもんね。
──
そういう人は強いよね。
あやや
強い。
森下
これはたのしみだ。
──
売れなくて時間があったときに、
こういうOLの日常とかを
観察してたんだろうなあ。
あの、バカリズムさんのネタの
喫茶店で女の人が会話するだけのコントとか、
もう、ひたすら意地悪なんだけど、
おもしろいもんなぁ。
あやや
売れない時期にやってたそういう経験が
いまに活きてるんですよね。
あれですよ、この人も、
「洞窟に入って何かをつかんで出てきた人」
なんですよ。
森下
ああ、そうだったのかー、
明るいところに出てきて
好きなことやってる感じ。
いいなー。
荒井
メンバーもいいですね。
夏帆さんがいて。
あやや
臼田あさ美さんがいて。
荒井
臼田さんは、NHKの『LIFE!』に出てますね。
あやや
ああ、山田真歩さんも。
森下
『花子とアン』に出てた
人気作家の宇田川先生だ。
──
ああ、あの人。
森下
ところで、バカリズムさんの役名のところ
「升野英知」って書いてありますけど。
荒井
本名じゃないですか。
森下
これはバカリズムさんの本名?
あやや
役名が本名。
──
つまり、銀行に勤めるOLのふりをして
ブログを書いてたときのスタンスを、
そのまま貫いてるっていうことですかね。
だから、女装もせず、メイクもせず、
そのままの顔でOL役をやって、
名前も「升野英知」。
森下
はははは、おもしろーい。
荒井
自由にやらせてもらってる感じがしますね。
──
あっ、しかもそのとき書いてたブログ、
書籍化されてるんだね。
『架空OL日記』小学館文庫全2巻。
そういう本がすでに2冊も出てる(笑)。
あやや
すごいね。この人やっぱりすごいね。
「ヘンタイ」ですね。「洞窟」ですね。
もちろん、いい意味で!
森下
これは見たい。
あやや
これ絶対おもしろいと思います。
荒井
たのしみですね。

ボク、運命の人です。

日本テレビ●土曜日22時


あやや
じゃあ、『ボク、運命の人です。』。
まずはキャスティングに注目しましょう。
亀梨和也くん、山下智久くんですよ。
『野ブタ。をプロデュース』を見た人ー?
はーい。
森下
はーい。
荒井
はい。
あやや
おもしろかった人?
はーい。
森下
はーい。
荒井
はい。
──
おお、大好評。
このふたりがメインを務めた
『野ブタ。をプロデュース』
がおもしろかった、と。
あやや
おもしろかったんですよー。
森下
修二と彰ですね。
荒井
そう、そう。地元じゃ負け知らず、な人たち。
あやや
あの彰の役は、山Pの演じた役のなかで、
いちばんといってもいいぐらい、
よかったですよ。
森下
あの役もかわいかったよ、
『IWGP(池袋ウエストゲートパーク)』
のシュンくん。
あやや
あーー、はいはいはい。
でね、今回の予告の動画を観ると‥‥。
森下
いい?
あやや
いいんです。その山Pが、彰でした。
『野ブタ。をプロデュース』の彰でした。
わたしの好きな山Pの、
あたかも、まったく、
その感じのようで、思いました。
──
文法がめちゃくちゃです。
荒井
ま、よさそうだぞ、ということですね。
あやや
そうそうそうそう。
森下
このヒロインの子は、誰?
あやや
木村文乃ちゃんです。
森下
ああ、そうか。わかんなかった。
あやや
あのね、木村文乃ちゃんも、
もうちょっと顔を安定させたほうがいいです。
こんなにキャリアあるのに、
まだ顔が安定してません。
──
ふはははは。
荒井
木村文乃さんと菜々緒さんが出ますけど、
前にもありしたよね、
フジでこのふたりが対立するようなドラマ。
あやや
ああ、やってた、やってた!
荒井
おもしろかった、すごく。
森下
あった。けど、なんだっけ。
あやや
なんだっけ?
ええと、忘れちゃったな。
荒井
激しいバトルをふたりで‥‥。
あやや
えーっと‥‥。
森下
うーん‥‥。
あやや
‥‥永田さん。
──
え、出ないの?
こういうパターンだといつも
3人のうちの誰かが
「『○○』だ!」って思い出すのに。
森下
なんか、もう、思い出す感じがしない。
あやや
はい。
荒井
やばいですね、我々。
あやや
もう、10年もやってますからねぇ。
──
『サイレーン』。
荒井
『サイレーン』だ。
あやや
『サイレーン』だ。
森下
『サイレーン』だ。
あやや
そうそう『サイレーン』。
菜々緒さんがすごい悪女で。
おもしろかったんだ、あれ。
森下
『サイレーン』かぁ‥‥出なかったなー。
あやや
しょうがない。ドンマイ。
荒井
あー、今回は、逆に大親友の役なんだ。
あやや
これ、ストーリーとしては、
なかなかおもしろそうなんですよ。
30年ぐらいずーっとすれちがってる
木村文乃さんと亀梨和也くんが、
じつは運命の人だ、みたいな話。
森下
おもしろい展開ですねー。
「自称・神」の男が現れて、
「あなたたちは絶対、恋をしなければならない
 『運命の二人』だ」と教えてくれる。
あやや
その「自称・神」が山Pなんですね。
森下
「自称・神」の山Pは、
この人たちだけに、そういうおせっかいするの?
それとも、いろんな人にするの?
あやや
この人だけに言うんじゃないですかね。
森下
だったら、どうなんだろう。
それを言われてしまうのは。
ありがたいことなの? ありがたくないことなの?
──
脚本は金子茂樹さん。
森下
波瑠ちゃんと大野智さんの
『世界一難しい恋』とか書いた方ですね。
あやや
『きょうは会社休みます。』も金子茂樹さんですね。
ラブストーリーで、けっこう、おもしろかったです。
荒井
あれ、よかったですね。
あやや
ちゃんとキュンキュンしましたよね。
綾瀬はるかちゃんの魅力も
もちろんありましたけど、
ストーリーもよかったです。
ちゃんと感情移入のできる
ラブストーリーを書かれる方ですね。
──
ヤングシナリオ大賞の人ですね。
荒井
へぇー。
あやや
けっこう脇のキャストもいいですよ。
菜々緒ちゃんがいて、田辺誠一さんがいて、
大倉孝二さんがいて、はらいちの澤部さんがいて。
杉本哲太さんもいるし、石野真子さんもいるし。
荒井
岡野真也さんは「まや」って読むんですね。
あやや
そして、阿佐ヶ谷姉妹の人も。
──
阿佐ヶ谷姉妹がひとりだけ。
これ、どうして、こっちの人なんだろう?
あやや
え? どういうこと?
──
姉妹で出ればいいのに。
ひとりしか役がないとしたら、
どうやって選んだんだろう?
あやや
ん? どういうこと?
──
だって、阿佐ヶ谷姉妹のうちから
どちらかひとりを選べる?
選べないだろう、ふつう。
あやや
どういうこと?
──
ああ、選ばれなかった
阿佐ヶ谷姉妹のうちのひとりは
いったいどういう気持ちだろう‥‥。
あやや
どういうこと?

4号警備

NHK総合●土曜日20時15分


荒井
だいぶ、残りも少なくなってきました。
あやや
『4号警備』、行ってみましょう。
森下
NHKだ。
あやや
みなさん、NHKの『スニッファー』は、
おもしろかったですか、どうですか。
荒井
観ましたよ。
森下
うん、観たんだけど。
あやや
そうそう、そういう感じですよね。
おもしろかったんですけど、
そこまではね、ちょっとなんというか。
荒井
阿部寛さんのキャラは好きですけど
鼻だけで解決っていうのは、
ええ、ちょっと無理を感じるというか。
それじゃ超能力じゃん、っていう気もしたかな。
あやや
ただ、挑戦する感じはいいですよね。
森下
そうですね。
あやや
で、こちらもちょっと挑戦を感じるドラマです。
『4号警備』。
森下
ガードマンの話?
あやや
ボディーガードのことみたいですよ。
民間の警備、アルソックとかセコムとか。
──
そういう用語があるんだね。
民間警備のボディーガードを
『4号警備』と呼ぶそうです。
荒井
キャスティングはいいですね。
森下
おお、たしかに。
あやや
窪田正孝くん、北村一輝さん。
荒井
それぞれのキャラクターが
はっきりしてて、いいですね。
森下
窪田正孝くんって、
このあいだまで唐沢寿明さんの
相棒やってたのに(笑)。
あやや
『ラストコップ』ね。
森下
今回は北村一輝さん。
相棒づいてるね。
あやや
脚本は宇田学さん。
『99.9』はすごい視聴率よかったですよね。
松本潤さんが弁護士をやってた。
荒井
ああ、おもしろかったですね。
あやや
いいものを書いてくださる方だと思います。
で、何するんですか、警備員が?
──
ドラマのみどころを読むと‥‥
「ストーカー、部下や同僚による逆恨み、
 子どもの連れ去り、有名人やVIPでなくとも、
 いつ誰から狙われ、脅迫されるか分からない現代。
 『普通の人々』を守ってくれるのは、
 民間警備会社の『普通の警備員たち』だ」と。
あやや
へぇー。
──
「警察じゃないから、
 拳銃も持たない、逮捕もできない」
というあたりに、
おもしろくなる要素があるんじゃないかな。
あやや
なるほど。一話完結なのかな?
森下
そうだと思いますけど。
荒井
NHKの8時15分ってことは
『トットてれび』とかの枠か。
森下
30分ドラマなんですね。
荒井
短いんだ。
あやや
でも、NHKだからCMとかないですし、
ギュッとしてて、返って観やすいかも。
森下
あ、濱田マリさんが出ますね、
金庫番の役だって。
あやや
ふふふ、なんか、おもしろそう。
濱田マリさんって、期待させますよね。
森下
そう。
あやや
そして、いまキャストを観ていたら、
私はまたにおってきましたよ。
荒井
え?
森下
『スニッファー』?
あやや
そうじゃなくて、
新木優子さんに続き、
またいま新しい女優が押されつつあると!
森下
え、誰だろう。
あやや
阿部純子さんです。
この唐突な感じの抜擢。
これはね、押されているね、彼女。
荒井
ははぁ、なるほど。あ、写真を見てわかった。
『とと姉ちゃん』の友だちだ。
この人が押されていると。
あやや
もちろん、それは私個人のただの勘です。
そして、勘の話をもう少しさせていただくと、
私、この阿部純子さんが
どこの事務所に所属しているかということを
彼女の「顔で」当てちゃいました!
森下
うそでしょ(笑)。
あやや
いや、これ、ほんとなんです。
阿部純子さんを観た瞬間、
「あ、これはアミューズ顔だ」って思ったんです。
実際、アミューズでした。
荒井
はっはっはっはっ!
森下
すごいね、あやちゃん、
すごいすごい(拍手)。
──
顔で事務所を当てる。
なんてどうでもいい特技だ!
森下
わたし、スターダストは当てられる気がする!
ネコ顔だから。
あやや
ああ、たしかに、
スターダストは当てやすいかも。
──
巨人顔とか中日顔は
なんとなく定義できるんですけどね。
荒井
巨人顔って、たとえば誰ですか。
──
一昨年のドラフト1位の桜井とか、
巨人顔だと思うんですよね。
荒井
えー? 阿部寛さん、阿部純子さん、と来たから
巨人顔の例は”阿部慎之助”というオチを
期待したのにー!(笑)

(次回、最終回ですー!)
2017-05-01-MON

(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN