| 不毛地帯 |
| フジテレビ系 木曜日 22時〜 |
| 出：唐沢寿明 和久井映見 多部未華子 |
|
| ── |
さぁ、つぎのドラマに行きましょう。
|
| あやや |
じゃ、『不毛地帯』にしましょうか。
山崎豊子先生原作です。
|
| 荒井 |
『白い巨塔』、『華麗なる一族』に続いて、
山崎豊子先生の名作『不毛地帯』が。
|
| あやや |
すごいですね、メンバーが。
|
|
 |
| 荒井 |
フジテレビなんですね。
この感じは「開局何十周年記念」とかですか？
|
| 森下 |
「50周年記念」です。
|
| あやや |
観ちゃいそうだなぁ。
あの、わたし、いま、『官僚たちの夏』を
すごく楽しみにしてるんですよ。
もう、日曜日の夜にあれを観て、
やる気を出してから、
月曜日の仕事に臨むって感じで。
昔の『サザエさん』のように
『官僚たちの夏』が
日曜日の定番になってるんです。
|
| 森下 |
えっ！ 渋いね（笑）。
|
| あやや |
こう、観てると、
燃えてくるものがありますよ！
「こうやって日本を立ち上げたのか！」
みたいな感じで。
|
|
 |
| 荒井 |
それは制作者のみなさんに伝えると
喜ばれるんじゃないでしょうか。
|
| 森下 |
うん。あややみたいな感想が聞きたくて
取り組んでるはずだから。
|
| あやや |
でも、視聴率的には
苦戦してるらしいんですよねぇ、
『官僚たちの夏』。
よくできてるのになぁ‥‥。
|
| 森下 |
よくできてますよねー。
ただ、すいません、私は２回目くらいから
話がちょっとかたすぎて、
断念しちゃったんですけど。
|
| 荒井 |
僕もそんな感じでしたね。
|
| あやや |
その感想もわかりますが、
おもしろいですよ、あれ。
だから、『不毛地帯』も、
もしかしたら、また、
「明日へのやる気につながるドラマ」に
なるかもしれないなぁと思って。
|
| 荒井 |
たしかに、『官僚たちの夏』を
好きな人にはいいかもしれません。
|
| 森下 |
そうですね。通じるものを感じます。
|
| あやや |
ただ、『官僚』と比べると、
ちょっと色気を追いすぎてる気も‥‥。
|
|
 |
| 荒井 |
ていうか、『官僚』が、
色気なさすぎなんじゃないですか？
|
| 森下 |
そう！
|
| あやや |
『官僚』は、まったく色気ないですよ。
もう、完全に、「男！」って感じで。
|
| 荒井 |
僕の場合は、それが、
観るのをやめちゃった大きな原因ですね。
おっさんばっかなんだもん。
|
| ── |
「おっさんばっかなんだもん」って、
そんな、ギャルみたいな感想を‥‥。
|
| 森下 |
画面が黒いんだよね。
|
| ── |
そんな、大ざっぱな感想を‥‥。
|
| あやや |
わたしは、逆にそれが新鮮なんですけどね。
なんていうか、
「愛人宅でガウン着てくつろぐ大物政治家」
みたいな人たちが出てこないのがいい。
|
| 森下 |
それもわかるけど、やっぱり、
華やかな女性にも出てきてほしいなぁ。
|
| 荒井 |
わかります、わかります。
正直、男性視聴者は、やっぱり、
「若い旬の女優は出ていないのか？」
ってところも重要な判断材料ですから。
「誰も出てないじゃん」ってドラマは、
それっきり観ないっていうことも、
あると思いますよ。
|
|
 |
| あやや |
えー、そうなんですか！
ドラマがよければ、
出演者なんて関係ないじゃないですか！
|
| ── |
さっきまで小栗旬写真集を
見せびらかしてたのは誰なんだ。
|
| あやや |
小栗旬さんは例外です！
いいですか、小栗旬さんは‥‥。
|
|
 |
| 荒井 |
話を戻しますと。
|
| 森下 |
戻しましょう。
|
| 荒井 |
『不毛地帯』というのは、
『官僚』の骨太な展開に色気がプラスですから
数字も期待できるんじゃないでしょうか。
|
| あやや |
そうですね。
小雪さん、天海祐希さん、
そして、このメンバーに加えて、
和久井映見さんってところが、
90年代のドラマっ子としては
うれしいところですよ！
|
| 森下 |
『ピュア』、『妹よ』。
|
| あやや |
そうそうそうそう。
この人って、独特の雰囲気がありますよね。
声とか、発声のしかたとか。
なんていうか、パーンっと
わかりやすくしゃべらないところがいい。
|
| 荒井 |
しかし、
十代、二十代の女優さんはいないですね。
|
| あやや |
もー、いいじゃないですか！
そんなふうに判断しちゃダメですよ！
|
| ── |
このドラマに小栗旬さんが出てたら？
|
| あやや |
ぜってー観る！ ３回観る！
|
|
 |
| 荒井 |
それもまた、ドラマの見方ですよ。
|
| あやや |
小栗旬さんは例外なんですよー。
|
| 森下 |
唐沢寿明さんのふんどし姿が
見られるらしいんですけど、どうスか？
|
| あやや |
興味あります！
|
|
 |
| 荒井 |
あるんかい。
|
| ── |
あるんかい。
|
| あやや |
ま、いろいろ言いましたけど、
やっぱり、山崎豊子さん原作ですからね。
実績からいうと、裏切らないだろうと。
|
| 荒井 |
ちなみに脚本家は
『僕の生きる道』とか
『僕と彼女と彼女の生きる道』とかを
書かれた方ですね。
|
| 森下 |
そうです、橋部敦子さん。
静かなドラマというか、
淡々として心にしみる系の
ドラマを書かれる方ですね。
だから、『不毛地帯』との組み合わせは、
ちょっと意外性があります。
|
| あやや |
『白い巨塔』みたいに
ブレイクするかどうかわかりませんけど、
観ちゃうと思います。
でも、これ、２クールなんですよね。
|
| 荒井 |
え！ フジテレビで
２クールはめずらしくないですか。
|
| 森下 |
それこそ『白い巨塔』以来？
|
| 荒井 |
あ、あれもそうか。
|
| あやや |
長いつき合いになるのかどうか。
|
| 荒井 |
注目ですね。
|
| アンタッチャブル |
| テレビ朝日系 金曜日 21時〜 |
| 出：仲間由紀恵 要潤 寺島進 |
|
| ── |
すいません、まだ２本しか終わってません。
ペースアップでお願いします。
|
| あやや |
じゃあ、仲間由紀恵さん主演の
『アンタッチャブル』、行きましょう。
仲間さんがまた、
キャラの強い役をやられるみたいですよ。
「周囲の空気を読めない
三流週刊誌の記者」ですって。
|
| 森下 |
そういう極端な役は
ハマりそうですねー。
|
| 荒井 |
『TRICK』、『ごくせん』と、
そういう路線が定着してきた感じがありますが、
また強烈なキャラクターなんでしょうね。
|
| 森下 |
予告を観たんですけど、
とにかくしつこいみたいですよ。
|
| 荒井 |
「しつこい」？
|
| 森下 |
三流誌の女性記者が
しつこく、しつこく、しつこく、
とにかくしつこく食い下がる、って、
そこの部分をものすごく強調してました。
|
|
 |
| 荒井 |
粘着質な女性記者。
|
| あやや |
ハマりそー。
|
| 森下 |
うん。けっこうおもしろそう。
|
| あやや |
あと、役者さんベースでいうと、
私が気になるのは小澤征悦さん。
小澤征爾さんの息子さんなんですけど、
独特の存在感があるんですよ。
|
| 森下 |
けっこう前から
いらっしゃいますよね。
|
| あやや |
長いです、長いです。
でも、なんていうか、最近すごく、
ひとクセある、
いい感じになってきているというか。
|
| 荒井 |
これ、記者ものなんだけど、設定を読むと、
刑事ものっぽい印象もありますね。
テレ朝だし。
|
| あやや |
「１話完結スタイルをベースとしながら
全編を通して、
ある謎の真実が浮かび上がる」。
たしかに、刑事ものというか、
事件ものというか、ミステリーっぽい。
|
| 荒井 |
最近多いスタイルですね。
１話、１話で終わるんだけど、
大きな流れでケツまでひっぱるっていう。
|
| あやや |
ドラマファンとしては、
１話完結タイプだと、けっこう助かる
っていうところはありますね。
|
| 森下 |
途中から観られるもんね。
|
| あやや |
そうなんですよ。
ただ、自分がほんとうに好きで
ずっと尊敬している名作ドラマって、
１話完結とかじゃなくて、
全体の長いスパンで構成が決まってて、
そこに向かってだんだん盛り上がったり
うねったりしていくようなものなんですよ。
山田太一さんの作品とか。
宮藤官九郎さんの作品も
そういうところがあるし。
いまそういうドラマが少なくなってるぶん、
大きな構成力のあるドラマに出会うと
すっごくうれしくなりますね。
|
|
 |
| 荒井 |
うーん、そうですねぇ。
たしかに、全体を通して
ひとつの流れをつくるドラマは
最近はあんまりないかもしれません。
|
| あやや |
１話完結ですもんね、主流がもう。
『白い春』とかよかったですよね、
そういう意味では。
|
| 森下 |
『アンタッチャブル』に戻りますが、
脚本は、橋本裕志さんです。
|
| あやや |
この人の名前、よく見ますよね。
|
| 森下 |
『華麗なる一族』『官僚たちの夏』
『ウォーターボーイズ』
たしか『ショムニ』も。
|
| あやや |
へーー、すごーい。
しかも今回は原作つきじゃなくて、
完全オリジナル。
|
| ── |
期待したいですね、ということで、
つぎのドラマに行きましょうか。
|
| あやや |
待って！
最後に１個だけ言っていいですか！
題して、「あややの青田買い」コーナー！
|
|
 |
| 森下 |
じゃ、ひとりしかいないじゃん。
佐藤智仁さんでしょ。
|
| あやや |
さすが森下さん！
わかってらっしゃる！
話が合う！ 今度家に行きます！
|
|
 |
| 荒井 |
佐藤智仁さん。
すいません、知らないんですが、
何に出てた方ですか。
|
| あやや |
『ギラギラ』にも出てたし、
こないだの『ヴォイス』にも出てたし
仮面ライダー系にも出てました。
観るたびに演技が変わる感じで、
注目株ですよ、佐藤智仁さん。
|
| ── |
うちのベイちゃん（佐藤智行）に
名前が似てるね。
|
| あやや |
やめてください。
|
|
 |
| マイガール |
| テレビ朝日系 金曜日 23時15分〜 |
| 出：相葉雅紀 優香 室井滋 |
|
| ── |
もう１本行きましょうか。
|
| あやや |
はい、じゃあ『マイガール』。
いまをときめく相葉雅紀さんが主演です。
|
| 荒井 |
テレ朝の金曜深夜ということは、
これ、『TRICK』枠ですね。
|
| あやや |
そうですねぇ。
なんていうか、最近はちょっと
おとなしめな枠ですよね。
|
| 荒井 |
以前と比べると爆発はしてないですね。
|
| あやや |
そうですねー。
『時効警察』とか、よかったんですが。
|
| 森下 |
ああー、それもあった。
『只野仁』しか憶えてなかった。
|
| 荒井 |
はははははは。
『只野仁』もそうでしたよね。
|
| あやや |
で、『マイガール』が爆発するかというと、
うーん、どうだろうなぁ‥‥。
|
| 荒井 |
ジャンル的には、
ラブストーリーみたいですね。
|
| あやや |
親子ものも入りつつの、純愛もの？
|
| 荒井 |
「究極のラブストーリー」って
書いてありますね。うーん。
あ、脚本は『１リットルの涙』を
書いた方なんですね。
|
|
 |
| あやや |
じゃ、泣ける、いい話だ。
|
| 森下 |
だから、観たら、絶対、
悪い話じゃないと思うんですよ。
|
| あやや |
そうですね、そうですね。
|
| 森下 |
なんだけど、
この時間に、こんないい話を観る？
っていうところに、少し違和感が。
|
| 荒井 |
たしかにね。
|
| 森下 |
だって『只野仁』の時間ですよ？
|
| あやや |
いや、森下さん、
わたしはもう１枚、奥を読みます。
|
| 荒井 |
ほぅ。
|
| 森下 |
いいねー（笑）。
|
| あやや |
いいですか？
金曜深夜にジャニーズ系で純愛。
しかも伸び盛りの相葉雅紀さん。
‥‥ずばり、編成側が狙っているのは、
翌日、子どもが休みでのんびりできる
嵐ファンの主婦のお母さん！
|
|
 |
| 荒井 |
ああー（笑）
|
| 森下 |
なるほどね（笑）。
|
| ── |
あやちゃん、それ、要するに、
山下さんの奥さんのこと言ってない？
|
| 荒井 |
え？
|
| あやや |
バレましたか。
|
|
 |
| 森下 |
山下さんの奥さん？
|
| ── |
うちの乗組員の山下の奥さんのことです。
|
| あやや |
山下さんちの奥さん、絶対観ますよ。
冷蔵庫に相葉くんの写真貼ってるっていうし。
|
| 荒井 |
相葉さんの相手役が
優香さんっていうのは
ちょっと意外な組み合わせですね。
|
| あやや |
でも、わるくないですよね。
|
| 荒井 |
うん。いいと思う。
|
| あやや |
なんていうか、最近の優香さんって、
いい落ち着き方をしてると思うんですよ。
|
| 荒井 |
あ、そういう人多いですね。
「グラビアの人」っていう認識が
すっかりなくなってからの展開が。
|
| あやや |
そうそうそう。
ちょっと漂うさびしさが
ほどよいんですよねー。
あと、ちょっと、
芸能ミーハー的な観点で言うと、
ジャニーズ事務所の人の
相手役が演じられる女優さんっていうのは、
女性からの好感度が高いんですよ。
その意味でも、優香さんって
いい落ち着き方をしたと思うなぁ。
|
| 森下 |
読むねー。
|
|
 |
| ── |
まだ４本？ もうちょっとペースアップを！
続きます?。
（続きます） |
