帰ってきた！ ちいさなレシピを１ダース。

スイートポテト：さつまいも小1本(250g）は皮をむいて一口大に切り、牛乳をひたひたに加えて柔らかくゆで、そのまま潰す。砂糖大３、卵黄1/2個分、バター20g、シナモン少々を加え、ころんとするまで水分を飛ばし成形する。残りの卵黄をぬり200度のオーブンで焼き色をつける。 #LR1

2013-01-18-FRI

ちいさなレシピ、２つ目はスイートポテトです。

おいしいのはわかってるんだけど、あんまり作らないおやつ。
というイメージがあるのですが、みなさんはどうですか？
それはさつまいもをやわらかくする過程や、裏ごしなど、
素朴な見た目のわりに、
ちょっと手間がかかるからなのかもしれません。
なので今回はできるだけ行程を簡単にして、
お鍋ひとつで作れるようにしました。
まず、さつまいもは牛乳と一緒に煮てしまいます。
一般には蒸したり焼いたりしたさつまいもに、
生クリームなどの乳製品を加えていくのですが、
この方法なら煮てる間に、
牛乳の甘みとコクがしっかり加わるので、
生クリームいらず。
まろやかな味に仕上ります。
そして作るときのポイントは２つ。
さつまいもをゆでる牛乳の量は「ひたひた」に。
牛乳の量が多いと、練るときにとっても時間がかかってしまいます。
成形は「ころん」を目安に。
鍋はだから離れてくるくらいまで、しっかり水分を飛ばします。

あとは好きな形に成形（型）するだけなのですが、
成形って、見た目の愛らしさももちろん大切なのですが、
本来は、いちばんおいしい形にすることなんだと思います。
スプーンでぽとんと落とすのと、ぎゅっと丸めるのでは、
焼き上がりの堅さは違ってくるのかな？
大きい型で焼いて、しっとりした部分をたっぷり味わいたいな。
小さく丸めると、焼いてるうちに中が乾燥しちゃうかもしれない。
その形にしたらどんな味になるかをイメージしてもらえたら、
きっとぐんとおいしく焼き上がる気がします！
ぜひたくさん作ってみてくださいね。

【材料】
　さつまいも　250g（小ぶりのもの約1本）
　牛乳　適宜
　砂糖　大さじ３
　卵黄　１個分
　バター　10g
　シナモン　少々

【材料や道具のこと】
さつまいもは、べにあずま（紅東）を使いました。
皮付きで250gです。
砂糖はきび砂糖、バターは一般的な有塩のものを使いました。
バター風味がお好きな方は20gに増やしてもOKです。
卵黄は、半量は生地に入れ、半量は照り出し用に使います。
鍋はテフロン加工された片手鍋を使いました。
小さめの鍋が作りやすいです。

【作り方】

1.さつまいもはピーラーなどで皮を薄くむき、
　一口大に切って鍋に入れます。
　牛乳をひたひたに加え、中火にかけます。
　さつまいもの表面がぎりぎり出ているくらいの量が、
　ひたひたの目安です。
　沸騰してきたら弱火にして蓋を少しずらしてかぶせ、
　ときどき鍋をゆすりながらやわらかくなるまで煮ます。
　火が強いと、さつまいもがやわらかくなる前に
　煮詰まって焦げてしまうので、火加減に注意してください。
　牛乳が少しだけ残り（さつまいもの底が少し浸ってるくらい）、
　串や箸をさして、すっとやわらかく入ればOK。
　牛乳がたくさん残ってしまった場合は、
　最後に火を強めて牛乳の量を減らします。
　そのまま、さつまいもをマッシャーやフォークでよくつぶします。
　つぶし方はお好みで。つぶつぶ感がお好きな方は粗めに。
　しっかりやわらかく煮えていれば、裏ごさなくても大丈夫です。

2.1が熱いうちに、砂糖、バター、卵黄1/2個分、
　シナモンを加えてヘラでよく混ぜ、弱めの中火にかけます。
　焦げやすいので絶えず混ぜながら練っていきます。
　ここで加熱するのは、
　・砂糖やバターを溶かして生地を均一にする、
　・卵黄に火を通して生地をやわらかくまとめる、
　・水分を飛ばして生地を成形（型）しやすくする、
　ためです。
　なのでやわらかい仕上がりが好みの方は、
　さっと火を通せばOK。耐熱のカップや、
　アルミケースなどに等分に分けます。
　成形する場合は、さらに練っていくと、
　べたべたした生地がころんと鍋肌からはがれるようになります。
　（時間にして約３分くらい）
　この状態を目安に火を止め、
　ボウルに移し粗熱を取って好きな形に成形します。

3.オーブンを200度に予熱します。
　天板に成形した生地を並べ、
　表面に照り出し用の卵黄を刷毛やスプーン、
　指先などで塗り、よい焼き色がつくまで焼きます。
　この時長時間焼くと、どんどん中まで乾燥してしまうので、
　５～15分でよい焼き色がつくのを目安に
　温度を調節してください。
　オーブントースターでもOKです。