蒸し暑い日が続きますね。
こんな日はいつも以上にささっと作れるおやつがいいなと思い、
今回はミルクプリンにしました。
プリンという名をつけましたが、実は寒天で固めます。
じゃあ牛乳寒天じゃないの？
という声が聞こえてきそうですが、
とろんとした口当たりは、やっぱりプリン。
牛乳（ミルク）、豆乳（ソイミルク）を
好きな割合にして楽しむことができる
「ミルクプリン」なのです。

今回のレシピのポイントは、
なんと言っても寒天の扱い方にあります。
一般的に、寒天はプリっ、ぱきっとした固さのある食感、
ゼラチン、アガーはとろりとしたやわらかい食感に仕上りますが、
あんみつに入ってるようなプリっとした寒天は苦手
という方も少なくないようです。
ただ、使う量を調整すれば、寒天でもゼラチンに近い、
やわらかさのある食感に固めることができます。
それがこの小さじ1/2の粉寒天。
これより多く使うとぱきっと固まってしまいますし、
少ないととろとろすぎてうまく固まってくれません。
400mlの液体に対して、小さじ1/2の寒天を使うことが
やわらかい食感に仕上げるポイント。
この量を守ってくださいね。

もうひとつ、寒天は加熱の仕方にもポイントがあります。
少量の寒天できちんと固めるために、
加熱する時は、鍋底をこそげるようにしてよく混ぜてください。
そうしないと、粉寒天が鍋底に沈んで液体とうまく混ざらず、
冷やしても固まらない原因になります。
もうひとつは沸騰して２分ほど加熱すること。
必ず２分というわけではありませんが、
沸騰してもう一息煮てあげることが大事で、
加熱が足りないと、これまた固まらない原因になります。

そしてできあがったプリンは、
できれば当日中に食べていただくのがおすすめです。
寒天が少量なので、冷蔵庫に長く置いていると
すこしずつ水分が出てくることも。
ちいさなレシピでは一番手軽に作れるおやつではないかと思うので、
黒蜜＆きなこをそえて、夏のおやつにぜひ作ってみてくださいね。

【材料】（３〜４人分）
　牛乳と無調製豆乳を好みの割合で　400ml
　砂糖　大さじ２
　粉寒天　小さじ1/2

　黒蜜（作りやすい分量）
　黒糖　30g
　砂糖　30g
　水　50ml

　きなこ　好みの量

＊材料と道具のこと
・豆乳は無調整のものを選んでください。
　メーカーによって濃度に差があるのでお好みのものを。
　調製豆乳を使うと固まらない場合があります。
・牛乳、豆乳は好みの割合でOK。
　牛乳のみ、豆乳のみでももちろんかまいません。
・砂糖はきび砂糖を使いました。
・黒糖は塊のものでもだいじょうぶです。
　溶けやすいように小さめに砕いてください。
・やわらかく固まるので、
　一人分ずつ耐熱の器で作るのがおすすめです。

【作り方】
1.小鍋に牛乳＆豆乳、砂糖、粉寒天を入れ、
　へらでざっと混ぜて中火にかけます。
　寒天がよく混ざるよう、
　鍋底を意識してこそげるように（こするように）しながら、
　加熱します。
　時々混ぜながら、全体が沸騰したら火を弱め、
　２分ほど火を通します。

2.耐熱の器に濾し入れ、粗熱を取り、
　冷蔵庫で１時間冷やし固めます。
　寒天は35度前後で固まるので、氷水などで冷やすと、
　冷蔵庫に入れなくても固まります。

＊もし表面に膜がはるのが気になる方は、
　固まらない熱いうちにさっと取り除きます。

3.黒蜜を作ります。
　小鍋に黒糖、砂糖、水を入れ、
　へらでさっと混ぜて中火にかけます。
　砂糖を溶かすように混ぜ
　（黒糖の塊は、水分がすこし馴染んできたら
　　へらでぎゅっとつぶすようにすると溶けます）、
　沸騰したら弱火にして1~2分煮詰めます。
　冷めるとトロみが強くなるので、
　煮詰めすぎないよう気をつけます。
　ミルクプリンに黒蜜ときなこを好みの量かけます。

黒蜜のかわりに、メイプルシロップや、
ジャムをそえてもおいしいです。