5DW メンズショップ イシカワ
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メンズショップイシカワの
ラバーブーツを
徹底解剖いたします。
始まってます、
「5DW メンズショップイシカワ」のウェブショップ。
店主を務めるスタイリストの石川顕さんが
その鋭い眼で選び、使い、一緒につくった品々を
ひとつずつ、ラブな理由とともにお届けします。
今週は、雪国・北海道ならではの
「Daiichi Rubber」のラバーブーツです。
製作を手掛けた北海道・東川町の
インテリアと洋品店『LESS』の浜辺令さんに、
見ているだけではわからないスペックを
根掘り葉掘り聞きました。
雨の日も、雪の日も、キャンプの日も、フェスの日も、
畑仕事の日にも使える、ありそうでなさそうなブーツです。
そろそろ梅雨もやってきますよ。
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[アッパーデザイン]
デザインは
福岡のプロダクトデザイナー・溝口瑛さんが手掛けました。



田植え用のゴム長靴をつくってきた
「第一ゴム」の背景も踏まえ、
アメリカの農夫が使っているような
履き口の両サイドにストラップが付く
プルオンタイプのローパーブーツをモチーフにしています。



モデル名の「RAKA」とは
アイヌ語で“収穫”という意味です。



アッパー部分とソール部分の金型は別のもので、
工場にある金型からイメージに合うベストなものを
長い時間をかけてマッチングしました。



試行錯誤をしながら完成するまでに4年掛かっています。
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[アジャスターベルト]
雨や雪の日に、外から水が入らないように
アジャスターベルトでキュッと締めることができます。



ベルトを外し、胴部分をくるっと折り曲げます。
外したベルトで巻いてまとめられるパッカブル仕様です。
旅先にも持って行きやすいです。



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[プルストラップ]
両サイドにつくプルストラップは、
ベルトを通す役割もありますが、
指を入れて引っ張って履くときも便利。
(ちなみにロデオ用のローパーブーツもこの仕様のものが多いのです。)
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[キタキツネマーク]
一見すると雪山のようにも見えますが、
北の大地のキタキツネが白銀の世界で狩りをする様子を
表現したマークです。



ボタンは真鍮製で、ここを外すとベルトが分離します。
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[5DWマーク]
ラバーブーツと同素材のゴムでつくった
5DWのロゴマークです。



ロゴマークの下地のブラウンは、
ソールと同色にしたお洒落仕上げです。
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[ヒールキック]
踵の内側に付く出っ張ったものがヒールキックです。
ここに足を引っ掛けるとブーツが脱ぎやすくなります。
普通のラバーブーツにはほとんど付いていません。
デザイン的には気付きづらい部分にあるので、
気づかないまま履いている方も多いかもしれません。
逆に目立たないので、見た目の格好よさを邪魔しません。
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[インナーの生地]
インナーの生地は、伸縮性に優れ、
アンダーウェアや靴下などに昔から使われる
伸縮性のあるメリヤスを使っています。



耐久性と脱ぎ履きの際の滑りは抜群です。



冬なら暖かい中敷きを入れてもいいかもしれません。
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[ソール]
切り込みが深く、グリップ力のある
リップルソールを採用しています。
通称、シャークソールと言われる、
ノコギリ状の断面が特長です。
これだけでファッション性が高くなります。
ソールは、「おやき(今川焼き)」をつくるように
金型に入れてつくられます。



胴生地(ソール以外のアッパー部分)とは別配合のゴムを
使っているのですが、天然ゴムと合成ゴムの配合割合は、
北国ならではの雪に強いオリジナルのもので、
軽く、しなやかで、割れにくいのが特長です。



「第一ゴム」発祥の小樽は、坂の街です。
濡れた坂道でもグリップが効くようにつくられているのです。
雪の日や雨の日、
足元がぬかるんだキャンプやフェスなどで活躍します。
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[カラー]
定番はブラックです。



もう1色も定番の、オリーブグリーンです。



天然ゴムの割合が多いので、経年変化が見られます。
変化も含めて愛でていただけると嬉しいです。
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使っているゴムはその日の天気によって、
配合を調整しながら職人さんが練っていきます。



工場の各セクションすべて、人の手でやっています。



一般的なヴァルカナイズ製法は、
熱と圧力を加える「間接加硫」という方法を取りますが、
「Daiichi Rubber」は、熱と圧力と“水蒸気”を吹きかける
「直接加硫」でつくられるので、
柔らかく、耐久性の高い生地に仕上がります。
(これだけ柔らかくて自立するというのは
なかなか見かけないと思います。)
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「直接加硫」の際に水滴が表面に付き、
ムラが生まれるのですが、
そこには、“クラフト感”が宿っています。



最後の工程では、1足ずつ水に沈めて、
漏れがないかのチェックもします。



外からの防水は得意ですが、逆に中は乾きにくいので、
靴の中が濡れてしまったら、新聞紙などを入れて
乾かしてください。



表面が白っぽくなるのは耐久性を上げるために
ロウをゴムに混ぜているためです。
表面に出てきたら、ウレタンオイルで拭いてもらうと
キレイになります。



30度を超える夏の農作業から、
マイナス20度を下回る凍った坂道まで対応できるように
90年近く改良が繰り返されてきたのが
「Daiichi Rubber」のブーツです。






[STAFF]

スタイリング・プロデュース:石川顕

撮影:吉嗣裕馬

文:小笠原民織

モデル:佐藤岳
Daiichi Rubberのラバーブーツ「RAKA」

5DW WEBショップにて販売中。