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今日から小学校は春休みという朝、
いつも早起きの息子と
ゆったりと過ごしていたら、
彼がポツリと言った。
「ねぇお母ちゃん、
お姉ちゃんは学校行かなくていいの？」
！！ はっっ！！
中学校はもう一日あるんだった！
慌てて娘を起こす。
熟睡。起きない。
「起きてー！ 学校あるんでしょうー！」
「‥‥ふあ？ ‥‥ぎゃーー！！
寝過ぎたーー！！」
タイムリミットまで５分を切っている。
我が家は
中学校のおとなりという立地ではあるが、
マンションのエントランスまでとか
校門から玄関・教室までとか、
それなりのキョリがある。
娘は洗顔を諦め、歯はテキトーに磨いた。
パジャマを乱暴に脱ぎ捨てた。
気持ちは焦るが、
頭と身体が寝ぼけていて動きが鈍い。
制服をもたもたと着た。
こりゃ間に合わないと思ったわたしは
「授業はないんだし休んじゃえば？」
と言ったのだが、
「皆勤賞がかかってるから！
終業式ごときで『ヤ』をつけたくない！」
とのこと。
「『ヤ』って何？」
「休みの『ヤ』！」
制服のリボンを手に、
寝癖頭で飛び出して行った。
お昼ころに、
シナシナの寝癖頭で萎れた娘が帰宅した。
「オナカガ スキスギテ‥‥カナシイ‥‥」
気の毒なほど憔悴している。
本日の一食目をもりもりと食べながら、
「生まれてはじめて
朝ごはんを抜いちゃったから、
今日は一日中
かなしくて、かなしくて‥‥。
今後何があっても
あたしはごはは抜かないって決めたから！」
と宣言。
「寝坊はしない」と
言ってほしいところだけど、
「そうね、それがいいね」とだけ
言っておいた。
ちなみに、娘の中学校に
無遅刻無欠席を賞する制度はなく、
娘個人が自分に課した
モチベーションみたいなものなんだとさ。
（ポテチヨーグルト）
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