「世界よわいの会議」が
発足するまで
「世界よわいの会議」のスタートは、
角川書店の松山加珠子氏がきっかけである。
松山氏はよく
「ああああ、今日が8月3日だったらいいのに〜」
などと11月30日頃に
わけのわからないグチをいう人である。
要するに、
とっくに締め切りが過ぎている原稿を前に、
現実逃避から無意味な妄想をするのだ。
そんな彼女を交え、とある本の入稿作業で
メンバー4人が集まっていたある日のこと。
祖父江慎(以下ソブエ)、
MAYA MAXX(以下MM)につぶやく。

ソブエ
「ここに、よわい絵がほしいな……」
MM
「よわいって? どんな?」
ソブエ
「すっごく大きくて
 とてつもなくよわ〜い絵が」
MM
「え? よわい絵なんて……描いたことないよ」
といいつつMAYAMAXX、
新しい自分の境地にめざめたように、
よわいパンダを描く
(MAYAMAXXにいわせると
 パンダは見た目に押しの強い動物だそうだ。
 そして眼力も強い)。
そして眼力の弱いパンダの絵が完成した。
それを見て松山氏、一言。

松山
「よわいの、よわいの、よわくていいの!
 そうだ。これをシリーズで
 『月刊ミステリー』に連載しましょうよ。」

MM & ソブエ
「ところでよわいのって、何だろう?」

ともかくそんなで、この会議が始まりました。
主人公は犬のシンちゃんです。

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