本読む馬鹿が、私は好きよ。

電車のなかで本を読んでいる人を見つけると、
何を読んでいるのか知りたくなります。
自分は読んでなかったけれど、
たくさんのファンのいる作家については、
「どういうふうにおもしろいの?」って聞いてみたい。
読みたい本が増えるのって、うれしいことだから。

どうぞ、この作家をよく読んでいる読者の皆さんは、
「ほぼ日」の読者に、そのおもしろさを伝えてください。

読まないとモグリらしいぞ、三部作。

ほぼにちわ。
丁髷物愛好家のモギモギコです。
ついに、とうとう、丁髷が膏肓に入ったのか、
黒澤明「用心棒」「椿三十郎」のDVDを買ったり、
あまつさえ、セブンイレブンにて、
「椿三十郎」食玩を睨み付けるというような、
ハタからみるとやや不気味な生活になってきました。
もう、新選組でなくて、
丁髷結ってれば何でもいいところまでたどり着きました。
そろそろ、丁髷でニルバーナかもしれません。
(自分で書いてて意味がよくわかりません。)

今日は、どうやら、
ジーザスを信じる人にとってのホーリーバイブル、
仏陀を信じる人にとっての
(まあいろいろあるが)般若心経、
●●を信じる人の××
(↑お好きな教祖様の名前と聖典名をどうぞ)がごとくある、
新選組関連書籍についてのオススメですよ。

新選組始末記
子母沢 寛
¥820(税込)
中央公論社
4122027586
新選組遺聞
子母沢 寛
¥780(税込)
中央公論社
4122027829
新選組物語
子母沢 寛
¥820(税込)
中央公論社
4122027950


=
言わずと知れた、子母澤寛の新選組三部作。
復刻されて中公文庫から出ています。
司馬遼太郎も誰もかも、
必ず参考にしているといわれているもの。
史実の如く、実は創作、
というなんともすごいものですが、
この三部作をもとに昭和以降の
新選組が語られていると言っても過言ではないくらい。
三部作とは具体的に、
「新選組始末記」「新選組遺聞」「新選組物語」です。
あとになればなるほど、
創作の割合が高くなるといわれています。
というか、最後の物語は
やはりほとんど物語ではないかと…。
しかし、先の2冊は
史実と創作の境目がほとんどわかりません。
とにかく、
これは何をおいても
読まないことには、
新選組については言えないと
言ってもいいでしょう。

(Lee)


=
超バイブル3部作と思います。
「壬生浪士組」の頃から駐屯した
八木家子孫のエピソードや永倉など、
当時まだ生きていた関係者の
貴重な肉声が記録されています。
いちおう「物語り」ということで、
すべてが史実というわけではないようですが、
実際に関係者の生き残りの発言も
しっかりとした取材がベースになっているとのことで、
その後の新選組関係の物語の元になっていると言われる
お話が満載です。
芹沢暗殺の時の八木家の証言などは本当にリアルです!
当時ではその体験者が「おばあさん」とかですから。
昔むかしのお話ではなく、ついちょっと前、
みたいなテンションで語られている雰囲気が
昂奮させられます。
大変に貴重で
リアリティにあふれています。

(みき)


=
大河ドラマで新選組にハマった
初級ファンではありますが、
私は子母澤寛の
新選組始末記、新選組遺聞、新選組物語の
新選組三部作をお勧めします。
この三冊のなかでは新選組遺聞が特にお勧めです。
芹沢鴨暗殺や山南と明里の別れなど、
新選組にゆかりのある
古老たちによって語られる話は
生々しくて、
それこそ「もののあはれ」を
感じずにはいられません。

新選組始末記の、嘘か本当かはわからないけど、
生きていた深雪太夫から聞いたという
近藤勇のドラマとは大違いな
女遊びっぷりの話もおもしろいです。
やっぱり三冊ともお勧めです。
なにしろ新選組研究の古典ですから、
一度読んでみられてはいかがでしょうか。
(こづえ)


=
子母澤 寛『新選組異聞』がおすすめです。
『新選組始末記』の続編。
こちらと『新選組物語』とあわせて、
子母澤氏の新選組三部作として有名で、
新選組を知るためのバイブルともいわれております。
子母澤氏が昭和の初期にまとめた古い本ですが
それだけ
幕末に近い時代に調べた
ノンフィクション
調査本ともいえます。

とくにこの『新選組異聞』は、第二弾ということで、
それぞれの隊士の細かいエピソードが
ぎゅっと詰まってます。
すでにドラマ『新選組!』で
各隊士に親しんでいる皆さんには
こちらがおすすめです。
沖田総司が壬生屋敷の近所の子供とよく遊んでいた話は
有名ですが、山南が愛嬌のある顔で、
子供好きだったという話などもあり、
各隊士のなんともほほえましい素顔がいろいろ
出ております。ドラマとやや性格の違う人もおりますが、
(実際の伊東甲子太郎はとても良い人ですよ!)
そのあたりも比較しながらみると、楽しいです。
今から百数十年前、彼らはこの国に生きていたんだなぁと
しみじみ実感できる一冊です。
(ぽち)


じつは、わたくしも、買ってはいるんです。
この3部作。買わねばなるまいよ。
で『新選組始末記』と『新選組物語』は読みやすいので、
あっちゅうまに読んだのですが、『新選組異聞』は、
興味深いとおもいつつも、なんとな〜く敬遠中。
みなさんのメールをよんで、
『新選組異聞』をプッシュしてる方が多かったので、
ようやく重い腰を上げたところっす。

ちなみに、本屋さんでチェックしてみると、
3つのうちの、どれかはあるんだけど、
3部作の全部がそろっていることは少ないみたいですね。
まとめて、ということだったら、
ネットで注文しちゃった方が
ストレスがないかもしれませんね。

さて、この特集ものこすところ、あと2回ほどと
決め申した。
次回は、「新選組血風録」&「幕末新撰組」を
予定しております。
で、最終回は、このあとメールをいただくものも
含めた、「すべりこみセーフ」書籍を計画中ですよ。
投稿、まだまだおまちしてますがな!
宛先:yomu@1101.com

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postman@1101.comに送ろう。

2004-09-17-FRI

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