本読む馬鹿が、私は好きよ。
その8:村上春樹を読む人

最後は、翻訳:村上春樹 を。

ほぼにちわ。
現在、隣の国が内戦をしているような、
砂漠の国にいるはず。
友が住まう国なので大丈夫だと思うけど。
無事にかえってこなくっちゃ、と。
さて、結局、飛行機用の本は、「耳嚢」という、
江戸のお奉行様が書いた、へんな話集。
(岩波文庫であります。)
やら、夏目漱石「こころ」などに落ち着きました。

さて、本日で「村上春樹を推す」は
最終回の巻。
本日は、かなり数も多い
「翻訳:村上春樹」もののなかからでございます。


Carver’s Dozen
―レイモンド・カーヴァー傑作選

レイモンド カーヴァー (著),
村上 春樹 (翻訳)
(中公文庫)
価格: ¥648
中央公論社 ; ISBN: 4-12-202957-0


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村上さんの何がいいって、彼は翻訳家の中の翻訳家です。
彼自身の作品云々は言わずもがな、
大学生時代に初めて読んだカヴァーの彼の翻訳は
言っちゃあ何ですが、そこいらの超訳を超えています。
泣いちゃいます。
原文知らぬともって感じです。
脳みそグングン回してる、
肌で感じてる、
このふたつが合わさった、
本当に良い訳を皆さんもカラダで感じてください。

daiyankyoto
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こんばんわ。いつも楽しく読んでます。
村上春樹の仕事のなかで、
実は、「翻訳」が一番、良いなと思っている私です。
特に、レイモンド=カーヴァーの短編など。
私は、原作を英語で読む力がありませんが、
翻訳の文章を見ると、
「村上春樹」ワールドそのものな感じがします。
つまり、レイモンド=カーヴァーも
ジョン・アービングも
村上さんのフィルターを通っているわけで、
そのせいで魅力が増しているんだろうと思います。
まあ、英語で読めないので、想像ですけど。
中央公論社から出ている
「カーヴァーズ・ダズン」と言う本は、
村上さんがご自分で選んだ、自信作?短編集です。

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淡々とつづられ、進んでいく
主人公たちの日常生活のなかに、
なんとも言えない虚無感みたいなのが
折りこまれてるのがいい。


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さて、お次は、長編。


心臓を貫かれて〈上〉
文春文庫
マイケル ギルモア (著),
村上 春樹 (翻訳)
価格: ¥619
文庫 - 405 p 上 巻 (1999/10/01)
文芸春秋 ; ISBN: 4167309904 ; サイズ(cm): 15 x 11

心臓を貫かれて〈下〉文春文庫
マイケル ギルモア (著),
村上 春樹 (翻訳)
価格: ¥619
文庫 - 383 p 下 巻 (1999/10/01)
文芸春秋 ; ISBN: 4167309912 ; サイズ(cm): 15 x 11

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翻訳モノがお気に入りなのですが
そのなかでも
「心臓を貫かれて」(M.ギルモア著)
が一番だと思っております。
殺人事件を起こして死刑を宣告され、
しかも自分で銃殺刑を要求した人の弟が書いた
ノンフィクションです。
いいようのない独特の世界にひきこまれて
しかも自分とは他人とは家族とはと
いろいろと考えこんでしまいます。
読み飛ばさなく、
じっくり読みたい一冊であります。

やすくん

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お次は、
有名な。


マイ・ロスト・シティー
中公文庫
フィッツジェラルド (著), 村上 春樹 (翻訳)
価格: ¥495
文庫 - 228 p (1984/01/01)
中央公論社 ; ISBN: 4122011345 ; サイズ(cm): 16

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村上春樹の翻訳のお薦めは、
なんと言ってもフィッツジェラルドです。
村上さん自身にとっても
非常に思い入れの強い作家だそうですが、
私にとっても10代から読んでいた、
特別に好きな作家なので、
初めて村上春樹翻訳の「マイロストシティ」を
読んだ時の感動は今でも忘れません。
これは短編集ですが、どれもみなはかなく、
物悲しお話ばかりです。
しかし非常にノスタルジックで、
深い余韻のあるこれらの小説は、
ほの温かくいつまでも心に残ります。
好きな海外の小説家の本を、
これまた大好きな日本人作家の翻訳で読めるなんて、
考えてみたらすごくラッキーな事ですよね。

Hiroko
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いかがでしたか〜。
「村上春樹を推す」
ワタクシは、「マタタビ浴びたタマ。」を
新たに購入してしまいました。
(我が家のトイレにおいてあります。)

2002-05-12-SUN

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