ほかげ

【火影】


例文 彼はやおら右手を水平に突き出し、
手のひらを下に、手の甲を上に向けて
その中指と薬指をそろえて曲げると
それを下からやってくる親指の先に近づけて
3本の指の先が
ひとつの点でくっつくようにした。
そして余った状態にある人差し指と小指を
ピンと反らすように伸ばし、あわせて、
ひとつの点で交わる親指と中指と薬指を、
前方へぐいと突きだす。
そして彼は手全体のフォルムをチェックすると、
満足げな微笑みを浮かべ、
その状態を維持したままの右手を
スッとほかげへかざした。
地面に落ちる影がなにかというと
「きつね」である。

とじる