BUSINESS
ほぼ日式
声に出して読めない日本語。
(ヨメナ語)


その50


ゆーないと
ほぼにちわー。
「読めない土曜の女たち。」です!
祝! 50回!!

りか
今日は最後に、
読者のみなさまに
お知らせがあります
ので、
ぜひご覧くださいね。

アロハ
あー! 私たちの会話を
飛ばさないで!
お知らせは無くなりませんから!

オガー
ま、もったいつけるものでも
ありませんし。さらっと読んで
さくっと見てくださいね。

ゆーないと
やー、
かなりお得情報じゃないっすかね。
ヨメナ語ファンには!!

アロハ
あああーー!!
ほらほら、3名のかたが、
下までじゃーっと
スクロールしちゃったー。

ゆーないと
あわわわ。
見たら帰ってきてくださいね〜〜!
プリーズカンバーック。
バックオーライ、バックオーライ!

オガー
むちゃくちゃな英語‥‥。
えーと、本題に入りましょう。
最近何かありましたか

りか
はーい。
旅行で北海道に行ったんですけど、
山が紅葉してて、
すっごくキレイでしたー。

オガー
あ、いいねえ。

ゆーないと
たまたまあっしもその前に
北海道行ったんですけど、
もう朝晩寒くて。

りか
秋まっさかりだったよねー。
「秋の夕日にー照る山紅葉ー♪」
とか、
「小さい秋見つけたー♪」とか、
歌も日本の童謡ばっかり浮かんで、
妙に日本チックな心が
うずくんですよ。

アロハ
わかるぅー。秋って、
日本的な風景がいいですよね。
そうだ京都行こう、な気分になる。

りか
んで、日本の古典とか読みたくなって
本をひっくり返していたら、
夏の終わりから秋の頃にはとくに、
すてきな季節の言葉が
いっぱいあることに気づいたんです。
それをヨメナ語で
紹介したいと思いますー。

ゆーないと
よっしゃあ! 大和撫子代表として
がんばって読んじゃうよん。

仲秋
秋声
小春日和
解夏
帰燕
野分
星月夜
待宵
釣瓶落し
夜長
鰯雲
錦秋

アロハ
「小春日和」は
「こはるびより」ですよね?
これは自信あり。

オガー
だいたい読めたと思うけど‥‥、
「解夏」って、どういう意味?

ゆーないと
んー。青春は短いんでー、
とっとと正解をギブミー!

りか
はいはーい。
正解と解説はこちらでーす。
仲秋
ちゅうしゅう、
ちゅうじゅう

秋の半ば。秋三か月の中の月。
陰暦八月の異名。仲商。中秋。
秋声
しゅうせい

秋の気配。風の音、水の音、
鳥の鳴き声などから受ける
物寂しい秋の感じ。
小春日和
こはるびより

小春の頃の穏やかな気候。
日本付近が移動性高気圧に
おおわれたような
気圧配置のときに現れる。小春日。
【小春】=陰暦一〇月の異名。
暖かな春のような日和(ひより)が
続くのでいう。小(こ)六月。
解夏
げげ

陰暦七月一五日に
夏安居(げあんご)を解くこと。
夏明(げあ)き。
【夏安居】=夏の三か月の間、
僧が一か所にこもって修行すること。
夏行(げぎよう)。夏籠(げごもり)。
帰燕
きえん

秋になって、南方に帰る燕(つばめ)。
野分
のわき

〔野の草を吹き分ける風、の意〕
二百十日、二百二十日前後に
吹く暴風。台風。あるいはその余波の風。
また、秋から初冬にかけて吹く強い風。
のわけ。のわきのかぜ。
星月夜
ほしづくよ、
ほしづきよ

星の光で、月夜のように明るいと
感じた夜。
待宵
まちよい

〔翌日の十五夜を待つ意から〕
陰暦八月一四日の夜。
小望月(こもちづき)。
釣瓶落し
つるべおとし

釣瓶を井戸の中に
落とすときのように、
急速に落ちること。
多く、秋の日の暮れやすいことの
たとえにいう。
夜長
よなが

夜が長いこと。
秋が深まるにつれて
夜が長く感じられること。
鰯雲
いわしぐも

〔漁師仲間で、イワシの大漁の
 前兆とするからとも、
 形がイワシの群れのように
 見えるからともいう〕
小斑点状に群がり広がった雲。
多く、巻積雲のこと。
うろこ雲。さば雲。
錦秋
きんしゅう

紅葉が錦(にしき)のように
色鮮やかな秋。

解説は三省堂『大辞林 第二版』より抜粋

オガー
なるほどー、
「解夏」は、梅雨明けみたいに、
夏が明けたことを
意味する言葉なんだ。

アロハ
「待宵」は、
いわゆる「十五夜お月さん」の
前日なんですね。
なんだかロマンティックな言葉ー。

ゆーないと
ちょっと待ったー。
「小春日和」って秋限定なんすか?
春、ってつくのに?

りか
そうだよ、11月から12月はじめの、
ぽかぽか陽気のことだよ。

ゆーないと
がーん。
春みたいなら、
いつでもそうかと思ってた。
あたいの23年間を返せ!

オガー
秋がつくのに、
秋じゃない言葉もあるよね。
たとえば「麦秋(ばくしゅう)」は、
「麦の熟する頃。初夏の頃。
 むぎあき。むぎのあき。」で、
夏の初めに使う言葉です。

アロハ
へー。
あ。「野分」って、
台風や強い風のことなんだ!

りか
そうそう、
『源氏物語』の
帖の名前にもなっている、
古い言葉ですね。
『源氏物語』では、野分の日に、
強い風で一瞬舞い上がった
御簾の向こうの女性に
片思いしてしまうという話で。
心がドキドキ、
ざわざわするのよね〜。

オガー
恋‥‥恋はいいね。

ゆーないと
秋の恋。
しっとりうっとりー。

アロハ
‥‥‥‥はっ!!
うっとりして忘れそうだった。
お知らせですー。

りか
じゃじゃん!
今月25日で連載一周年を迎えます。
これもひとえに読者の
みなさまのおかげです!

オガー
ぱちぱちぱちぱち!
これを記念しまして、
みなさまに
プレゼント企画のご紹介です。
これから来週の27日までに
メールをお送りくださった
みなさまの中から
抽選でプレゼントを
お贈りいたします!


ゆーないと
ひゅうひゅう!
プレゼントは、なんか、
がっつりしたものの予定です。
わたしたちの思いのこもった
固いもの、
コンクリ的なものにしようと
思ってます。

アロハ
(え、そ、そうなの‥‥?
 固いもの‥‥?)
こほん。つきましては、
以下のふたつのテーマのうち、
どちらかのエピソードを
メールに書いて
お送りくださいませー。


●「わたくしの思いでのヨメナ語」
読めなくて、こんなことがあった〜、
という体験談をお送りください。
メールはこちらから


●「この例文が好き」
いつも「ヨメナ語」の読みかたについている
例文の、どれが好きか教えてください。
「○○の例文が、こんな風に好き」
というように書いていただけると
うれしいです。
メールはこちらから


オガー
1通ずつ違うテーマで、
2通お送りいただいてもけっこうです!
24日からメールをご紹介します。
紹介する、しないに関わらず、
メールをくださったみなさまの中から
抽選させていただきます。

りか
最後に、以前いただいたメールを
紹介しますね。


オガー&アロハ
りか&ゆーないと
ではではみなさま、奮って
ご投稿くださいませー!
  ●「わたくしの思いでのヨメナ語」

=
私たち夫婦の結婚記念日は、
1996年12月1日の「赤口」でした。
主人の仕事柄、
年度末の3月に向けて忙しいうえ、
3月31日に29歳を迎える私としては、
28歳のうちに結婚してしまおう!と、
式場を9月から探したところ、
師走になってしまいました。
大安や友引はもう空いておらず、
「赤口」で手を打ちました。
ホテル宴会担当の遠藤さんは、
「しゃっく?」、「じゃっこう??」
というわたしたちの読み間違えも、
にこやかに聞きながしてくれましたね。
あれから8年が経ちます。
出会いがないといっていた遠藤さん、
いい人にめぐり合えましたかね〜?
未だに「赤口」、よく読めませ〜ん。
(かおり)



●「この例文が好き!」

=
まいにちまいにち
例文が楽しみでしょうがないです。
「言祝ぐ」の例文、いいですよね。

古賀部長‥‥粛々と励ましたかと思ったら、
ハダカ踊りだもんなあ。笑えます。
(永井ゆり)

「声に出して読めない日本語」への投稿や感想などは、
メールの表題に「声に出して読めない日本語」と書いて、
postman@1101.comに送ろう。

2005-10-15-SAT

HOME
戻る