矢沢永吉の開けた新しいドア。
「ほぼ日」特別インタビュー2003。

第15回 この話を聴いた後に見ると……

矢沢 去年は、アコースティックライブが終わって、
間髪入れずに、次の東京スタジアムの
リハーサルに入ってるわけじゃない?

アコースティックが終わって
2日休んで、そしたら、
もう、それまでやったものをぜんぶ捨てて、
ロック、やるわけで。
糸井 あの、ふだんの永ちゃんのライブがあったのも、
また、対照的でおもしろかった。
矢沢 うん、おもしろかったし、
さっき言ったことなんだけど、今度は、
「オレをナメるなよ」
という言葉の、違う部分で攻めるみたいな。
糸井 アコースティックの次の
東京スタジアムの青空の下でやった方は、
「何も考えないでも、
 できることをぜんぶやると、
 これくらい、スゴイ」
っていうヤツだと思うんですよ。
「放っておいてもこのくらいスゴイ」
それが、ふだんのツアーの方で。

で、それは、
プロデューサー矢沢としては、
「もう経験上、知ってるから、
 2日間休みがあれば、大丈夫!」
みたいな。
「それくらい、やらさないと!」
「あ、ウチの矢沢、もう、
 シツケはできてますから」
みたいな。
矢沢 (笑)ハハハハハ!

あとで、大問題だったよ。

「だから言ったじゃないか、
 3週間は要るって!」
糸井 (笑)自分で決めたくせに。
矢沢 (笑)そうそう。
自分の中でモメてんの。
糸井 あれ、プロデューサー矢沢が
乱暴したんだと思うんですよね。
矢沢 ちょっと、乱暴したね。
糸井 「ウチの矢沢だったら大丈夫です」(笑)
……でも結局、オッケーだったんだよね。
矢沢 オッケーだったねぇ。
オッケーだったけど、
アンコールで頭下げながら、
「くそー、ここじゃねえんだ、この曲はーっ!」
と思いながら……でもさ、
そういうことをイトイと一緒に話した放送、
NHKで、やったじゃない?
糸井 やった。
矢沢 あれ、反響、スゴかったよ。
糸井 あの対談、
ロスでやったのもよかったね。
矢沢 場所、よかった。
糸井 「ふたりとも、のびのびしてる」
って、みんな言ってた。
矢沢 言われたもん。
「矢沢さん、あのへんに住んでんですか?」
「いいとこですね」
糸井 オレまで訊かれたもん。
「あれ、永ちゃんの家ですか?」って。
「ちがう」とか答えて。
矢沢 (笑)オレの家の近所のゴルフ場だ。
糸井 ……いま話しているようなことを
のんびり読んだ後に、
DVDで『YAZAWA CLASSIC』を見ると、
おもしろいだろうねぇ。

つまり、演じる永ちゃんと、
それをプロデュースする永ちゃんと、
両方の気持ちで見られるじゃない?


現場では、うっとりしてれば
いいと思うんだけど、
DVDは、何回も見られるっていう
おもしろさがあるからねぇ。

だったら、プロデューサー側の目を
感じながら見たら、おもしろいハズよ。
矢沢 そうだね。
特に今回、音はスゴイから。
糸井 あれは、相当うるさくやったんでしょう?
矢沢 今回の音は、ステレオでは
聴かないでもらいたいって思うね。
糸井 もったいない?
矢沢 もったいない。
絶対、サラウンド・システムの
5.1で聴いてもらいたい。
糸井 あれ、安く買おうと思えば、
2〜3万で買えるんだよね。
矢沢 そうなのよ!
たぶんこのDVD買った人、
かなり、サラウンドを買うんじゃないの?

あれ、2〜3万で揃うもんね。
最低では。
糸井 そうなのよ。
ただ、かみさんに
片づけられちゃうんだよね。
線が長くのびてるから。
矢沢 (笑)部屋作りゃあいいじゃん、そういう部屋。
糸井 それはね、やっぱり、
オレ、成りあがってなかったもんで。
矢沢 (笑)そうかなぁ?
糸井 無線になったら最高だと思うんだけど。
うしろのスピーカーは、
絶対に、無線でやるべきだよ。
ま、掃除機かける人からしたら、
「なんのために?」って思うじゃないですか。
矢沢 でも、使う時だけ、線つなげりゃいいじゃない。
糸井 だから今は、前に全部揃ってて、
オレが夜中にこうやって置いて、
「このへんかなぁ?」って。
それで聴く……バカらしいよ(笑)。
矢沢 録音の良く入ってるDVDを、
サラウンドで聴くと、
めっちゃくちゃいいんだよ。
ドワーッと来るもんね。
糸井 そうなんだよ。
オレ、サラウンドを
最初に勧められたのは、永ちゃんだから。
矢沢 あ、そう?
糸井 うん。
永ちゃん、今、なんか、
サラウンド普及委員会会長だね。
矢沢 そうだよ、もう。
イトイが小判を探すのと一緒(笑)。

東京フォーラムのDVD、
ぜひ、サラウンドで観てください。
最近、おかしなもので、
もう映画の中身よりも、
サラウンドがすごい効果のあるDVDを
集めようとするんだよね……。
糸井 (笑)

(つづきます!)

2003-06-26-THU


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