最新の記事 2007/05/11
 
「ややこしい問題。」第75回は、
決めることが多いため、
なにかしらと問題の起きやすい
「結婚式」について、でした。

みなさんどうやって解決されているのでしょうか。

まずはもう一度、相談の内容をごらんください。

問題75 結婚式がカラオケ会場に?‥‥


11月に結婚する予定の私です。
今、結婚式の準備の真っ最中なのですが、
いろいろと演出を考えていると、
何も言わなかった旦那さんが突然、

うちのじいちゃんが歌いたいって。

と言い出しました。

その時は、そうなんだ、
と聞き流しましたが、

良く考えてみると、
一生に一度の結婚式。
しかも、
映画みたいな結婚式がしたい!
と一致したはずなのに。
選曲も洋楽ばかりを決めたのに。

しかし、
旦那さんの家族の方はみんな良い方ばかりで、
これからの関係を考えると、
ダメ、と強くも言えず、
今、保留状態です。

しかも、そのことを私の家族に言うと、
じゃあ、うちのおじいちゃんも!
と、言い出してしまって‥‥。

私も、両方のおじいちゃんのことが好きですし、
結婚式は、みんなに楽しんでもらいたい!!
と思っています。
かといって、
私もあこがれのウェディングを
捨てきれずに居ますし、
せっかくの式場を
カラオケ大会にはしたくはないのです。

いったいどちらを選べば得策なんでしょうか。

どうぞどうぞ、
宜しくお願いいたします!!!

(ガチャ。)



式場との打ち合わせなど計画が進まれている場合、
変更するのはちょっと大変ですが、
おじいさまの希望をすでに知ってしまったからには
そのままというわけにはいきません。
ややこしいですね。

今回の選択肢は、次のふたつでした。


A:カラオケ会場覚悟で、式の内容を変更する

B:一生に一度だから、式の内容は変更しない


では、結果を発表します!


カラオケ会場覚悟で、
式の内容を変更する!
   
   

でした。
がちゃ。さん、
この後のメール紹介でもいろいろなプランが
提案されていますので、参考にされて、
頑張ってくださいね。


さて、その内訳はこちらです。

投票総数:6135

A:式の内容を変更する
53.6%


B:式の内容は変更しない
46.4%

大きな差はありませんでした。
やはり、みなさんにとってややこしかったようです。

では、男女別の結果を見てみましょう。
なんと、差がありました。

男女別

女性

A:55.1%  B:44.9%
男性

A:47.7% B:52.3%

意外と、男性のほうが
当初の計画どおりにすすめるほうを
選ばれていました。
もしかしたら、
相談者が女性ということもあり、
「花嫁の希望どおりに」という優しい男性が
多かったのかもしれませんね。


年齢別ではいかがでしょうか?

年齢別
全体


女性


男性


こちらもきれいに差がありました。
年齢の若い方のほうが、
「式の内容は変更しない」派でした。

みなさん、ご投票ありがとうございました。

今回の結果をご覧になってのご意見は、
ぜひこちらまでお送りくださいね。


最後にメールをご紹介いたします。
今回、ほんとうにたくさんのメールをいただきました。
ありがとうございました!

そのなかで、「式の内容を変更する」場合の
いろいろなプランが提案されていました。

・お披露目の会を親類縁者と知人と分けて行う。
・花嫁のお色直しの間に歌ってもらう。
・披露宴の二次会で歌ってもらう。
・カラオケ大会にしないために、
 歌うのはその2人だけにする。

などです。
良い結婚式と披露宴になりますように!

では、どうぞお読みください。

A「式の内容を変更する」メール


=
とても素敵なことでは。

Aに入れました。
若い方が結婚式をご自分の理想通りに行いたいと思うのは
当然のことですし、若いときの私もそう考えていました。
しかし、結婚はそれまでの二人の人生を全部脱ぎ捨てて
新しい生活を始めるわけではないのです。
二人を愛し育てて下さった方たちとは、
これからも長いお付き合いが続くのです。
双方のお祖父様がたが「歌いたい」とおっしゃって
下さるなんて、とても素敵なことではありませんか。
お二人の結婚を心から喜んで下さっている証拠です。
私も思い通りの結婚式ではありませんでした。
しかし、夫の親戚の人達の暖かさに
じかに触れる事ができ、結婚後も何くれとなく、
心に留めて頂き、感謝することが沢山ありました。
子ども達も、結婚式やその後のお年寄りたちの
エピソードを楽しんで聞いてくれて、
思いやりのある人間に育ってくれたと、
私は密かに自画自賛しています。
是非、おじいさま方が喜んで下さる結婚式を
選択なさることをお薦めいたします。
(ひのばば・72歳・東京)

=
見ていれば伝わります。

友人の結婚式で、そのいわゆるご親族の方の
カラオケ大会現象に巡り合いまして、
お嫁さんにあたる友人は
心持ち申し訳なさそ〜にしていたのですが、
私のような垢抜けない人間にとっては
何か心和む時間でありました。
おめでたい曲を選んでくれていたし、
こちらもお酒が少し入ってやんややんや。
食事もナイフ・フォークのほかにお箸が用意されていて、
何か新郎新婦の心遣いのようなものを感じました。
最近は、こういう親族が出てくる結婚式は
少ないですよね。何かお洒落にしてる。
きっと親族としては何かできるならば
自分らで盛り立てたいという気持ちがあるのでしょうね、
そういうの見ていて伝わりますよ。
いや、見ようと思えば伝わります。うん。
いっそ、おじい様に「こちらから」歌ってほしー曲を
リクエストしてみるのも。冒険ですが、
とっても感動的になると思います。
新郎がこの曲が好きで、新婦がこの曲が好きで、とか。
そういうエピソードが入ると、招待された側も
「そっか、じいちゃん孫のためを思って
 練習したんだろうな」と思って聴くだろうし、
お式もまとまるかと思われます。
(なはは)

=
おもてなしをする式を。

相談者の方にとってはたいへん重大な問題かと思います。
僕もいま結婚式の準備をしていますので、
お気持ちをお察しします。
式のコンセプトを決めた後で、変更があると大変です。
ですが、「内容変更する」に投票しました。
僕も今いろいろ考えているのですが、
式って結局は自分たちの為にやるもので、
そのなかには「これから皆様どうぞよろしく」
という意味も含まれると思うのです。
映画みたいなカッコイイ式もよいとは思うのですが、
来てくれた人みんながなるべくハッピーになるような、
おもてなしをする式がいいな、と考えています。
歌で祝っていただけるのであれば、
固辞する理由はどこにもありません。
とはいえカラオケ大会は
ちょっとさけたいところではありますので、
双方のおじいさまにだけ歌をいただく、というかたちで、
それもイベントの一つと割り切ってはどうでしょうか。
追記ですが、先日出席した友人の結婚式は、
スタイリッシュなレストランでした。
そこで新郎のおばあさまが披露された高砂の一節は、
場には似合わなかったかもしれませんが、
若い二人の門出を祝福するという気持ちが
ひしひしと伝わってきて、とても感動しました。
(yoh)

=
結婚式の司会をしています。

結婚式のプロ司会者の仕事をしています。
「式の内容を変更する」に一票入れました。
一生に一度のことだから、自分の好きなようにしたい、
という気持ちはいたいほどわかります。
私たち司会者や、そして会場の担当者の
仕事のモチベーションはそういった新郎新婦の夢を
叶えることであるといっても過言ではないくらいです。
ただ、この相談者の方のように、
打ち合わせの段階でそれを阻むような、
色々と問題がおこってくるのは実によくあることです。
で、実際皆さんどうするかというと、
自分たちの思いを貫く新郎新婦あり、
意見を取り入れて変更する新郎新婦もあり、
その程度も含めて実にいろいろです。
どっちがいいかなんてことはないと思います。
でも、10年以上この仕事をやってきて、
何百という披露宴を振り返ると、
新郎新婦の思いや演出が思い通りに
「キマった」披露宴は、素敵なんだけど
なんといったらいいか、
「つるん」とした実感のない感じ‥‥。
逆に、もめにもめながらも二人で工夫し、
いろんな人の思いを盛り込んだ披露宴は
当日の披露宴会場全体の雰囲気が、
何かもっと深い強いものに守られた感じ。
用意されたサプライズ演出を超えるような、
思い出すと今でもジン‥‥とするような
エピソードが生まれたりしてるのも、後者の披露宴です。
いずれにしても、ふりかかる問題を、
ただ見切ってしまうのでなく、
二人で話し合って工夫する過程こそが、
素敵な披露宴のキモ?なのではないかと思います。
(らでぃしゅ)

=
頼りになるのは親戚。

一生に一度の結婚式、自分の理想の結婚式を
したいですよね。でもわたしはカラオケ結婚式に
変更する、に投票しました。
結婚してから思うのは、家族のつながりって
とても大事だと思うからです。
いろいろお世話になったり、子どもができて
大変なときにやっぱり頼りになるのは親戚、
家族なんですよね。そういう方たちが
楽しんでもらえるためにするのが
披露宴じゃないでしょうか?
これからお世話になります、よろしくお願いします、
と言う意味を込めて招待するんじゃないのかな?
でもどうしてもおしゃれな結婚式をしたいんだったら
友達とかだけで別にすこし小規模になってもでも
おしゃれなパーティなんてどうですか?
それとも結婚式だけ素敵な教会でして
披露宴は家族の意向に、っていうのは?
ちなみにわたしは結婚式もしなかった人です。
あのころは結婚式はお金の無駄だと思っていました。
今となっては親孝行のつもりでしとけばよかったな、
と思ったりします。
(mumu)

=
あまり限定して考えないで。

14年前に結婚披露宴をやった、40代男子です。
うちの場合は結婚披露宴ってそれなりに思い出には
なっていますが、不思議なくらい招待したお客さんとの
付き合いがなくなっています。
仕事が変わったことだけでなく、
友達だった人たちとも疎遠になっていて、
今の人間関係は子供を中心にした付き合いが
多くなっていて。
だから、これから結婚して披露宴をしようとする人に
対しては、人生のステージによって
付き合って行く人も変わるし、自分のこだわりも
変化するから、あんまり限定して考えない方がいいよと
アドバイスしたい気分です。
結婚式というのは親戚が集まるいい機会だったりも
するので、おじいちゃん同士が歌い合うのも
本人や周りの人にはいい思い出になると思います。
お嫁さんがお色直しで退席してる間にやってもらって
お嫁さんが戻ってくる時には
またオシャレなBGMでイメージチェンジしてもらえるよう
工夫するとかして、実現してはいかがでしょう。
よい結婚披露宴になるといいですね。
(O H)

=
出席は、ありがたいこと。

Aに投票しました。
まさに、結婚式まであと残りわずかの三十路乙女です。
結婚式は、この土曜日(5月12日)です♪
とても見て見ぬフリができなくて、メールしました。
私もそうだった〜〜〜!!!って人、
きっと多いんだろうなー。(笑)
私は、披露宴の出席者には
来てもらって当たり前のように思っていました。
でも、体調を崩したり、
身内に不幸が起こりそうだったり、と
いろんな理由で結婚式に来てほしい人が
来れなくなりそうでした。
だけど、その方々は、その理由を乗り越えて
結婚式に来てくれることになりました。
結婚式に出席してくれるだけでも、
なんてありがたいことなんだ、と思いました。
結婚式&披露宴は、確かに一生に一度で、
自分の好きにしていいもの、と思ってしまいますが、
結婚を祝うために来てくださったお客さんに、
楽しく過ごしていただくことも大事だと思います。
今後の付き合いもありですが、
おじいちゃんたちにとって、孫の結婚式で歌ったことが
とてもうれしい想い出になることは
間違いないと思います。
憧れの結婚式をあきらめるのは、
すごく無念なことと思いますが、
結婚式は、自分達を育ててくれた人に
感謝する絶好の場でもあると思います。
どちらを選択したにしても、
ガチャ。さんが素敵な結婚式の一日を
過ごされることを祈ってます!
もちろん、私も幸せな一日にしてみせます!
(ノキ)

=
ご健在ならば。

式の内容を変更する、に投票しました。
お二人ともに元気でご健在のおじいちゃんがいて、
そのおじいちゃんたちが歌いたい、と言っているのは
実はすごく貴重なことだと思います。
私は20代半ば(未婚)ですが、祖父母4人は
すでに全員他界しました。祖父母の思い出って、
自分の子どもの頃のものしかありません。
現実的に、おじいちゃんたちは
あと何十年も生きるものではありません。
かわいい孫の結婚式に花を添えたい、
という気持ちにこたえると共に、自分たちにとっても
おじいちゃんとの大切な思い出になると思います。
(20代・女・コロンペタン)


B「式の内容は変更しない」メール

=
一生に一度だから。

一生に一度のことですもの!
彼に波風が立たぬように上手に説得してもらいましょう!
たとえば「カラオケは、親族だけの二次会で」
とお願いするとか。
牧師さんはローマ法王! しかもベルサイユ宮殿で挙式!
なーんて叶いもしない夢ではなく、ガチャ。さんのように
♪映画のようなウェディングがしたい♪なんて
可愛いじゃないですか!
頑張って希望の挙式をあげて欲しいなぁーと思います。
さもないと私のように、一生に一度の結婚式が
親族対抗カラオケ大会と化し、あげく‥‥酔った叔父に
「帰って来いよー」と縁起でもない歌を
熱唱されてしまいますよ。
(北国 りん)

=
希望を通すならば条件が。

ちょうど結婚5周年を迎えたばかりの、
40代前半・男性です。
「式の内容は変えない」に投票しました。
但し、条件があります。
「この式で、親御さんからの援助を受けないこと」です。
結婚は家と家のものではなく、個人と個人のものと
認識されるようになって久しいです。
ですから、主役である新郎新婦こそが主役で、
新郎新婦がその内容を決めていくことは当然です。
ここは一つ、自分たちの夢を貫いてください。
その代わり、親類縁者に口を出させないためにも、
挙式・披露宴にかかる費用はすべて
自分たちでもってください。
私たちにも5年前、同じような問題が持ち上がりました。
でも、挙式・披露宴の費用一切(400万円強)を
親の援助無しに負担していたがために
突っぱねることができました。
もし、親がかりの挙式・披露宴なら、
最大限、身内の意見は取り入れなければ、
単なる「わがままカップル」になってしまうので、
お気をつけください。
(ガガメル)

=
親戚以外の、知人のためにも。

Bを選びました。
結婚披露宴を親戚のためだけにやるのなら
カラオケパーティ化もありだけど、
その他の知人のために行うものでもあるはずです。
私が新郎新婦の知人だったら、
親戚のカラオケ合戦になる式と披露宴は‥‥
頭では「微笑ましいのだ」と思い込もうとしても、
実感としてはうんざりしてしまうと思います。
私の友達は、結婚式前日に友人同士のパーティを行い、
結婚式は親戚・友人合同で行い、
その後親戚のみで結婚披露パーティを行いました。
たとえばそのようにセッティングしてみては?
一番衝突なく、穏やかに、みんなが気持ちよく
祝福できるのではないでしょうか。
(パルヲ 38歳 独身)

=
幸せそうな花嫁のために。

Bに投票しました。
結婚式というのは花嫁さんのものだと思うので、
花嫁であるあなたの理想の結婚式をしたほうが
いいと思います。やり直しは出来ないものですし。
おじい様がお元気で、孫の結婚式で歌うなんて
とても素敵なことだと思いますが、
カラオケ会場になったとして、その中でもあなたは
ニコニコしている自信がありますか?
(もしAにしたなら、ニコニコをお忘れなく。)
結婚式で大事なのは幸せそうな花嫁さんですよ〜!
沈んだ顔をしていては
来ていただいたお客様に心配させてしまいます。
おじいちゃんのカラオケは、結婚式の前に、
別に食事会の機会を設けて存分に歌っていただくのは
どうでしょう?
(結婚式は10年前の先輩花嫁)

=
親の気持ちになると‥‥。

わたしも遠くない将来、同じような問題に
ぶつかりそうなので(というよりも、確実にぶつかります)
希望を込めて「B」です。
うちの彼はよく、
「結婚式は自分たちのためではなく親の為に挙げるのだ」
と言ってカラオケのある式を夢見ていますが、
「本人たちが自分たちの為に望まない式を挙げて、
 親は喜ぶのだろうか?」
といつも疑問に思ってしまいます。
わたしはまだ親ではありませんが、
自分が親の立場で、娘や息子が望まない式を
あげるとしたら、絶対かなしい気持ちになります。
投稿者さんが自分の希望を通すのに遠慮してるのであれば
同じような立場だからこそ背中を押してあげたい!
と思って言わせていただきました。
でも式よりも大切なのは、その先の長い長い結婚生活。
どんな式をあげることになっても、
お幸せにお過ごしくださいね。
(ピキ・29歳・女性)

=
他の演出で感謝の意を。

Bの「式の内容は変更しない」にしました。
私にも同じ事がありまして、その時は、
夫のおばあさんが、
「日本舞踊を踊りたい」というものでした。
こちらが何も言う前からやる気満々で、
レストランウェディングを考えていた私たちは
驚愕したのを思い出しました。
その時は、会場がせまい事を理由に、
夫のお母さんからやんわりと断っていただきました。
相談者さんと同じように、
披露宴をカラオケ大会にしたくなかった私たちは、
BGMはピアノの生演奏にして、
初めからカラオケのシステムは入れませんでした。
そのかわり、お互いのおじいさん、おばあさんに、
披露宴中に新郎新婦が花束を渡す、という演出で、
今までの感謝の意を表しました。
踊ったり歌ったりさせてあげられなかったものの、
とても感激してもらったのを覚えています。
地方などによっても考え方は様々でしょうが、
自分の考える結婚式にあうような、
代案を作るのも手だと思いますよ。
なにはともあれ、一生に一度ですから、
悔いのないように、頑張ってください。
どうぞ、おしあわせに。
(ころた・32歳・女性)


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