最新の記事 2006/08/25
 
第41回目は、
クラスの中で孤立してしまいそう、という
ちょっと心配な「ややこしい問題。」でした。

このページでは、どんな問題も
二者択一のどちらかに決めていただきますので、
ややこしければややこしい問題であるほど、
逆に、設問としてとりあげることが
難しくなります。

今回も、じつは、迷いました。

でも、10代(たぶん)のだれかが、どこかで、
相談できる人が少ない(きっと)状況で、
「ほぼ日」に聞いてみようと思い、
今だれかの声を待っているかと思うと、
どうしても、設問にせずにいられませんでした。

きっと「ほぼ日」の読者なら、
いろんな角度からいろんな考えを聞かせてくれる。
そう思って、採用させていただきました。
そしてやはり、そのとおり、でした。

ではいつものように、
まずはご相談のメールをもう一度ごらんください。

問題41 クラスで孤立しそうです‥‥


学校での悩みです。
わたしはクラス替えをしてからというもの、
クラスの中の友達が急に減ってしまいました。

それだけでもつらいのですが、
その、数少ない友達の中に
わたしを否定する人がいるのです。
聞こえるように悪口を言われたりして、
とても悲しくなります。

ほかの友達に言われないようなことを
その人にだけ言われると、
単なるストレスのはけ口になっているのかなあ、
とも思います。
もっとも、ほかの友達は
目をつぶってくれているだけかもしれませんが。

とにかく、その人と仲たがいをすると
クラスで孤立してしまいそうで怖いのです。
クラス替えからしばらくたった今でも、
教室に行くのが憂うつです。

わたしはこの先、
一人になるのを覚悟で、
その人に「悪口はやめて」と抵抗するのか、
人の輪を大切にして、よい関係を作ろうと
相手に歩み寄るのか、
どちらのことをするべきなのでしょうか。

(カルカム)



選択肢は、次の2つです。

A:一人になるのを覚悟で抵抗する

B:よい関係を作ろうと歩み寄る


では、結果を発表します!



一人になるのを覚悟で
抵抗する!
   
   


「抵抗」の中身はいろいろ考えられますが、
ともあれ「闘おう」ということのようです。

その内訳はこちらです。

投票総数:4236

A:一人になるのを覚悟で抵抗する
55.8%

B:よい関係を作ろうと歩み寄る
44.2%

大きな差は、ありませんでした。

どちらかを選んでいったん行動するにしても、
目指す最終的なところは
みんな同じく、
「友だちと仲良くすること」であり、
迷われた方も多かったようです。

男女別に見てみましょう。

男女別

女性

A:54.0%  B:46.0%
男性

A:61.5% B:38.5%

男性のほうが、「抵抗する」が
多くなっています。

年齢別に、見てみます。

年齢別
全体


女性


男性


年齢が上がるにつれ、
「抵抗する」増えています。

もし孤立しても、将来は大丈夫だよ、
と言われているようで安心しますね。

結果をご覧になってのご意見は、
ぜひこちらまでお送りください。


では、メールをご紹介いたします。

今回ほんとうに、
励ましと応援のメールばかりでした。
代表的なメールをまずはご紹介しますね。

=

この相談をされた方へ。
はじめまして。
この問題はとても難しいので、
おいそれとはアドバイス出来ないのですが、
(僕も悩んでいるので)
とにかく、僕は、あなたを応援します!
もしいろいろやってみても、
どうしても孤立してしまったら、
図書館に行って本を読みましょう。
ヒマだったらとりあえず語学を勉強しましょう。
「ほぼ日」も毎日読んで、
自分の興味の範囲を少しづつ増やしていきましょう。
「好きな人が、好きな人、好きなモノ」
というのは、興味が広がるきっかけになります。
好きな作家が好きな音楽。
好きなミュージシャンが好きな絵。
悩んでらっしゃるあなたにとっても、僕にとっても、
「世の中は、世界は、ずっと広い。
 すごい人も、すごいコトも、もっともっとある。」
という風に実感出来るように、
世界を広げていきたいですよね。
僕で何人目のメールだろう。
みんな、あなたを応援してます!
(しょうじ・36歳・男性・会社員

また、ご自分の体験をお書きくださった方々も
たくさんいらっしゃいました。
ありがとうございました。

Aを選んだ方も、Bを選んだ方も、
あなたを応援しています。
がんばってください!


B「よい関係を作ろうと歩み寄る」メール

=
歩み寄りは「負け」ではない。

中学1年のとき、私は、
クラスですでに半分孤立した状態でした。
その半分孤立した状態をなんとかしたいと思って、
ある日、勇気を出して、一人になるのを覚悟で、
抵抗を試みました。
結果、半分孤立した状態にあった私は、
その日を境に完全に孤立しました。
以来だれも、本当にただの一人も、
ひとことも口をきいてくれなくなったし、
クラスにも学校そのものにも、
どこにも居場所がなくなりました。
ストレスで体重が10kg減りました。
授業中に突然、呼吸ができなくなったりもしました。
卒業するその日まで、ずっと本当に独りぼっちでした。
あの頃のことを思い出すと、大人になった今でも
本気でワーワー泣いてしまうくらい
大変な心の傷が残りました。
大人になった今だからこそ、やっと、
こんな話も出来るようになりましたが
当時のことは、大人になる最近まで、
苦しくて怖くて決して誰にも言えませんでした。
もちろん、抵抗を試みることで、
あなたが私と同じ状況に陥るとは限りません。
でも、陥らないとも断言できない‥‥
もしあなたが、私と同じような目に遭ってしまったら、
そう考えると、正直、私は簡単に「抵抗を!」とは
おすすめできないのです。
あんな想いをするのは、自分だけでたくさんだと、
そう、思ってしまうからです。
でも、あなたに、本当に「一人になる覚悟」があるのなら、
やってみるだけの価値はあるかもしれません。
良くも悪くもとりあえずの現状は打破できます。
ただし、それには、どんな辛いことからも
逃げずに闘えるという強い気持ちが必要だと思います。
私は、結果的に実際「一人」になりましたが、
その「結果」にまで負けてしまったら
覚悟を持って挑んだ意味が
無くなくなってしまう気がして、
どんなに辛くても、学校を休むことだけは
絶対にしませんでした。
あの頃のことは、今の人生を生きるうえで、
大きな糧とはなっていますが、それでもやっぱり、
できれば楽しい学校生活を送ってみたかったと、
つとに思います。
集団の中に孤独を感じる辛さ、私には分かります。
あなたが今、どんな気持ちで教室に
足を踏み入れているか、どんな気持ちで朝を迎えて、
どんな気持ちで眠りに就くか、
私には、痛いほどよく分かります。
人に歩み寄るという行為は、決して「負け」でも
「逃げ」でもないと思います。
人をストレスのはけ口にするような人に、
立ち向かうことも勇気ですが、
あしらったり、やり過ごしたりして、
上手く立ち回ることだって、勇気です。
相手にしなければ、そのうち飽きます。
あるいは、その行いがいつか、
その人自身に還っていきます。
「他人の目を気にしない」ということは、
本当に難しいことで、大人になった今でも、
たびたび、もがいて苦しい思いをするくらい、
とてもとても難しいことですが、できるなら、どうか、
「一人にならずに済む方法」を選んで欲しいと、
私は思ってます。
抵抗して、結果、相手が歩み寄ってくれたら、
本当はそれがいちばん理想的ですけどね。
(缶・27歳・女)

=
対話をしてみてください。

悩んだすえにBにしてみました。
悪口を聞こえるように言うのを止めてほしいというのは
いってもよいことだと思いますが、そのときに
「私はあなたのことを好きだし友達だと思っていたので、
 いいたいことがあるなら直接言ってほしい。
 好きなあなたから聞こえよがしに言われるのは
 本当につらい。」と、
自分の胸のうちもぶつけてみれば
よいのではないでしょうか?
「歩み寄る」のはお互いにしないと
できないことだと思います。
そのためには話をすることが必要ではないでしょうか?
話をしていくうちにわかることもあります。
実は私も同じような経験があります。
中学3年のとき、クラスの女子から
嫌われてしまいました。
自分からではありませんでしたが、
その相手の子達があたしに話したいといってきて、
私のここが悪いみたいなことをいってきました。
おもに私が「わがまま」ということでしたね。
でも、2回目くらいのそのこたちとの話で、
原因がわかったのです。
そのグループのリーダーみたいなこの彼氏と私が
仲のよい友達で、そのことが気に入らなかったみたい。
周りの女の子たちは、私のせいで彼女らの恋人関係が
おかしくなりかけてると思ったのです。
疎い私は二人が付き合ってることさえ
気づかなかったのです。
唖然としました。いや〜なんなのだろうって思いました。
結局はひがみ半分・周りのよけいな
正義感みたいなものなんだな〜と思いふっきれました。
そうして自然体でいるうちになぜかだんだんと
復活してくる友達もいました。
この倍以上の年をとった今も、人間関係が苦手です。
わがままなところは直っていませんし‥‥(笑)。
でも、こういったことが積み重なって
ちょっとずつましな人間になってきてる気もします。
友達は今でもそんなに多くはないですが、
大切な人たちとのご縁が続いています。
そして、少しずつ縁が広がっていってるようにも
おもいますよ。
確かに私も中学3年の最後の年にこんなことになって、
しこりがすぐに消えたわけでもなかったので、
つらさはしばらく残りましたが、
きっと何かよいものがのこりますよ!
怖いし、嫌だけどぜひ対話をしてみてください。
(T)

=
気持ちを伝えるという意味で。

高校のときの私と同じような状況だったので、
メールをしてみようと思いました。
しばらく悩みましたが、
結局私は「B」にしました。
クラスの中で、常にではないにしろ
カルカムさんにとって息苦しかったり、
重苦しいときがあるのだろうなと思うと、
ところどころではありますが、当時の私を思い出します。
私が思ったのは、たとえ「一人になることを覚悟で
抵抗する」ことを選んだとしても
その後で必ず一人になるとは限らないよな、
ということと、悪口をやめてほしいんだと言うことって、
気持ちを伝えるという意味では、
(相手のことは好ましくは思えないかもしれませんが、)
その人に歩み寄ってるってことにもなるのかな、
ということです。
だから、最終的なかたちは「B」です。
私は、まっとうなやりとりのできなくなった相手に
抵抗することも、歩み寄ることもしませんでした。
私も相手も、かたくなになることで
その雰囲気は本当は関係ないクラスの人たちにまで
波及して、今でも思い出すと苦〜い感じがします。
(22歳・女)

=
いつも自分が正義ではない。

Bの歩み寄るを選びました。
ちなみに私の場合。
そこまで自分を傷つけてくれちゃうその人のことは
信用できないだろうな、と思います。
だって「私」に対する善意が感じられませんもん。
だからそんな人に正面きって抗議なんかしたら、
そりゃ多少胸の内が空くかもしれないけど、
それでその人との関係性が改善されることは
ないだろうな、と思ってしまいます。
私なら、出来るだけ関わりが少なくなるようにしつつ、
それがあからさまにならないようにして、
笑顔で挨拶したり、話さなくちゃならないときは
楽しい会話をこころがけるようにして、
その人と大人な距離を置くようにしたいと思う。
それが歩み寄る、と呼ぶのか判らないけれど、
でもいくら嫌いな人相手であっても、
「あんた嫌いよ」と態度を取ることは
とても傲慢なことだと思うのです。
いつの場合も、自分が正義ではないと
疑っておいたほうがいい。
でも仲良くしたいと思えない人と
無理に仲良くする必要もないと思う。
人生は短いし、キチンと人間関係を築ける相手なんて
そうそう多くは作れないものだから。
どうせなら仲良くしたいと思える人と
仲良くなる努力をしたいと私は思います。
まずはその人以外の手近なクラスメイトと、
一体どうやったら楽しい時間が過ごせるのか、
考えたりする方が急務ではないでしょうか。
自分以外の人は何をもって楽しいと感じるのか。
それに自分は協力してあげることはできるのか。
自分も一緒に楽しめることはできるのか。
皆で楽しい時間を作れる人というのが、
お友達のたくさんいる人だと思います。
(あさこ 36歳 女性)

=
抵抗や相談ができるなら‥‥。

Bを選択しました。
心が痛む問題です。なにしろ私も
そういう学生時代を送ってきたものですから。
本心はAです。
でも抵抗できるなら、相談もしてないし、
何よりこんな状況には陥っていない。
だから、「あなたなら」といわれたら
私にはBしかありませんでした。
今私には尊敬している人がいて、その人は
「相手を嫌いになりそうになっても、
 なんとか仲良くなってその人のいいところを
 みつけようとする」
とおっしゃっていたのを思い出しました。
それが今回のBに当たるのではないかと。
辛い日々でしょうが、ここで堪えて、
そして心を研ぎ澄ませて、
自分が嫌われているから嫌い返すのではなく、
その人のいいところを見ようとしてみては
いかがでしょうか。そして、
「あなたってこういうところはいいところよね!」
とか言ってみたりしてみてはどうでしょう。
相手の方もびっくりするでしょうし、
あなたへの評価が変わるきっかけになるとも思うのです。
私もその尊敬する人の言葉を見て、はっとさせられて、
今もその言葉を胸に仕事をしています。
人間関係がだめになったりすることは
学生のときだけの問題ではありません。
これから生きていく限りどこかしらで
躓いたりすることがあります。
今は逃げずに頑張ってください。
ここを堪えて乗り越えられれば、
将来自分が頑張るときの糧になります。
あんなときでも乗り越えられたんだから、と。
それに、嫌われる、というのは
一度自分を見直すチャンスでもあります。
何か不快になることをしていないか、
気遣えることはなかったかと考えることができます。
そしてきっと、あなたは他の人には
そんなことをしない強く素敵な人間に
なっていくと思います。
自分に自信がなくなってしまいそうで
怖い毎日だと思います。
辛かったらぜひ、溜め込まず誰かに話してください。
私は母に相談していました。
母は驚いて担任に抗議に行くと言いましたが、
状況が良くなるとも思えなかったので
それはやめてもらいました。
でも聞いてもらえるだけでも少しすっきりしたものです。
親だけは味方だとも思えました。
どうかカルカムさんも頑張って!
(Sii 女性 30代)

=
まずは自分から。

まず、とりあえず、
歩み寄る事が大事なんではないでしょうか?
そういう、こちら側の歩み寄りの気持ちが
相手に少しでも伝われば、
今後のいい関係の糸口になるのではないかと思います。
優しく、気持ちを落ち着けて。
まずは自分から。
寛大なこころで接していった方がいいと思います。
そういう「一人の覚悟」というものも大事だと思います。
あなたが今後どういう学校生活を送りたいのか。
楽しい学校生活を望むなら、
まずは自分から楽しい雰囲気を
つくり出す努力をした方がいいと思います。
「その空気がだんだんみんなにもつたわればいいな」
そういう気持ちで相手に接した方がいいと思います。
(mah 24歳)

=
自分がどうしたいのか。

歩み寄るにひとまず一票。
「ひとまず」っていうのは、相談者の気持ちが
よくわからないから。
その悪口を言う人や、目をつぶってくれているのかも、
って思っている人たちが、
もし「あなたのこういうところが嫌い」とか
言ってるのだとして、その部分を自分で直してでも
仲良くしていきたい、と思うなら、
努力するべきだと思います。
自分で気づいていない欠点かもしれず、
納得して直す(歩み寄る)努力をするのなら、
仲良くもなれるし一石二鳥です。
納得いかん、わたしはこれっぽっちも悪くない。
だから歩み寄る気はこれっぽっちもない、
1人になったとしても、私は私の友情を
必ず築いていくんだ、というくらいでない限り、
抵抗したとしても抵抗しきれないでしょう、自分自身に。
結局は「自分がどうしたいのか、
その人(たち)とどんな友人関係をつくりたいのか」が
しっかりと自分の中にないかぎり、
どっちの道を選んだとしても、ただつらいだけです。
厳しいことを言っているかもしれませんが、
若いこのときに一度しっかりと
友情について考えてみてはいかがでしょうか?
(女・30代)

=
やり過ごすことも大事。

大人になると、そんな場面が増えてきます。
学生の頃は、卒業までのことだと覚悟を決めて
ぶつかってみるのもアリかもしれませんが、
これからどんどんそうはいかない場面が
増えていくことと思います。
現に私も、アパートの住人同士で、
または子どもの幼稚園のままさん達と、と、
日々悩みの中にいます。
で、つくづく思うのは
「それを言っちゃあおしまいよ」
ということが、たくさんあるってこと。
べつにその人と
親友にならなきゃいけない訳じゃあないんです。
やり過ごすって、大事なこと。
よい練習とおもって歩み寄ってみて下さい。
(P)


A「一人になるのを覚悟で抵抗する」メール

=
周りすべてが敵ではない。

Aの「抵抗する」を選びました。
私自身の経験はシカトと言葉の暴力です。
私の場合は、ある日突然始まりました。
仲良くしていた友達がほぼ全員、手のひらを
返したように無視や言葉での攻撃を始めました。
最初は何がなにやら分からず、心と頭の中は
「?」マークで埋め尽くされました。
しばらくしてどこからともなく聞こえてきたのは、
私が先生にあるグループを密告したが故の制裁だ
という話でした。
この話にも、当然心当たりがありません。
正直言って途方に暮れてしまいました。
そんな時、思い切って無視はしているけれど言葉の
暴力はなかった人たちに話しかけて聞いてみました。
すると思いがけなく出てきた言葉は「ゴメンね」。
周りを気にしながらも彼女達が話してくれたのは、
「Aさんから話が回ってきて、合わせておかないと
 部活の時などにややこしいことになるから。
 あなたには本当に申し訳ないけれど、許してほしい」
ということでした。
この言葉を聞いて、「自分はまだこういう状態が続く
んだなぁ」と思い悲しくなりました。でも同時に
「したくてしている人ばかりじゃないんだ」という
救われた気持ちも出てきました。
進級してクラス替えすると、自然とそういうことは
無くなっていき、首謀者だったAさん以外との
仲は元通りになっていきました。
学校ではシカト状態が続いていても、
お稽古ごとなどで
学校外に仲の良い友達がいたことも支えになりました。
今思えばあえて孤立を選んだわけではなく、
自然の流れに任せていたように思います。
為す術をしらなかったから
迎合することはしませんでした。
時間が問題を解決してくれた気がします。
辛い期間でしたが、人の気持ちを考える、
自分を見つめ直すという大事な勉強ができたと
今は思っています。
どちらを選んでもそれぞれに精神的な負担やストレスは
あります。自分さえ我慢すれば‥‥
という気持ちでいると、何か他に大切なものを
見落とすかもしれませんね。
自分の周囲全ての人が敵に見えるかもしれませんが、
決してそんなことはないと思いますよ。
(しゅくれ)

=
スパッと関係を絶つ。

悪口を言う人は必ずクラスに一人はいますよね。
確かに自分に対しての悪口はすごく気になりますが、
そういう人は「自分とは相性が悪いんだ」と考えて、
スパッと関係を絶つのがいいと思います。
僕も中学生の時から、自分への悪口を言う人は居ました。
はじめはとても気になりましたが、
気にしていても結局気疲れするだけだと
中学を卒業してから気づきました。
高校生になっても同じような人は居ます。
その人は小学校は一緒だった人で仲が良かったのですが、
自分を悪く言う人に変わってしまい、少し驚きました。
今でも原因はわかりませんが、そのことを気にすると、
中学の時と同じようなことになるので
仕方が無いと割り切りました。
嫌なやつにバシッと文句を言ったり
知らない人に声をかけるのは勇気がいりますが、
言わずじまい、声をかけずじまいはもったいないです。
そのちょっとした勇気で、一年間が楽しく
過ごせるようになるかもしれないからです。
僕はそうでした。
クラス替えで友達が減ってしまったなら、
まだ知らない人とも仲良くしてみてはどうでしょうか。
気の合う友達が、きっと見つかるはずです。
(16歳・男)

=
「お互い歩み寄る」のが友達。

私も中二のとき、まったく同じ状況でした。
40人もいるクラスでも
気があうほとんど人がいないことだってあるのです。
でもね、いくら友達が少なくても、
あなたの悪口を言う人に「歩み寄る」必要はあるのかな?
ていうか、「悪口を言う」人は友達かな?
ただ、一人でいるのは辛いです。
それは本当によくわかります。
だからあなたの方もじっと周りをみて、
チャンスがあればちゃんと話せる友達を作ってください。
その悪口を言う人にも、ちゃんと悪口は嫌だ、と言って、
その後、意外といいところや気の合うところを
見つけられれば、友達になったっていいと思います。
あなただけが「歩み寄る」んじゃなくて、
「お互い歩み寄る」のが友達じゃない?
それから、クラスがすべてじゃないよ、
部活とかの友達もいるよね。
そういう今いる友達は大事にしてね。辛ければ相談してね。
私は部活の友達に、クラスで浮いてることは
言わなかったけど、いっしょにいるだけで救われたよ。
(37歳 女)

=
自分のある人になってください。

大人だから子供の気持ちなんてわからないんだ!
って思われるかもしれないけど、Aに入れました。
学生生活のクラスの1年なんて
これからのカルカムさんの人生の中のほんの一瞬です。
そのほんの一瞬の1年、一人で自由気ままに過ごしても
いいんではないでしょうか?
確かに、何か1つの物事について語りたい、
共感したいっていうこととかあるかもしれない。
けど、そんな事は、これから先、いくらでもできます。
ハッキリ言って、社会に出てからでも
いくらでも出会いはあるし、仲間もできます。
だから、今、そのちょっといやな感じの人に
気を使わなくても、いやな事はいやと
はっきり言える自分のある人になってください。
(35歳 女 会社員)

=
いずれ周りも気づく。

抵抗するに投票しましたが、うーん、どうでしょう。
私の職業は教員(小学校)です。
カムカムさんは、中学生か高校生かな、と思いますが
どれくらいの期間になるか分からないけど、
一人で耐えられるならガマンしてもいいと思います。
小学校でも同じことはあります。
まだ小学生は担任や親に相談してくれるので、
一緒に考えることができますが、
中高生だったらあまりしないかな。
でも、経験から言うと、悪口をいう友達に対して、
周りの友達も、いずれその人の良くない部分に
気付いてきます。
そうしたら、立場が変わります。
悪口を言う子が孤立します。
いじめる子は、時が経つといじめられる方に変わります。
それから「悪口はやめて」と言えるのであれば
カムカムさんの何が嫌なのかを
聞いてみたらどうでしょうか。
立場上、いい意見ではないかもしれませんが、
孤立の覚悟があるなら、相手に正直にぶち当たってみて
ちょっとガマンしてみてはどうでしょうか。
(すっとこどっこい)

=
自分を責めないで。

人生で一度は、ほとんどの人が
孤立するという局面に立たされると思いますよ。
もちろん私も一度や二度じゃなくありました。
その友達は、あなたをストレス発散の
はけ口にしているのでなければ、なにかあなたの態度から
苛立ちを感じているのかもしれませんね。
いずれにせよ、きちんとその理由を本人に説明できて
改善を要求できなければ、単なる悪口と考えて
よいものだと思います。
聞こえよがしの嫌味に対して一番効くのは、
言ったその場で真正面から
「なぜそういうことを言うのか」と
説明を求めることです。
逆に黙っているとだんだんエスカレートしていきます。
聞こえよがしの悪口をいう人というのは、
言ったことの責任を突きつけられると
大抵もう言わなくなりますよ。
悪口が陰口になったり他の友達に根回しすることも
あろうかと思いますが、悪口を言われながら
太鼓もちに回るのだけはやめたほうがいいです。
そして自分を責めるのだけは絶対しないように。
ただ辛くなって状況を客観的に判断できなくなるから。
若いときはクラスと家族が
すべての世界のように感じていて、
長い間絶望を感じたこともありましたっけ。
今はいいおばさんなので、
少々の孤立は全然動じなくなりました。
つらいときは学校を休んででも
信頼できる大人に相談して、心を休めてね。
(にゃんこ)

=
過去の自分を褒めたい。

悩んで「抵抗する」にしました。
頑張って欲しいという希望を込めて。
それは大人になった時に後悔して欲しくないからです。
私も、小学校・中学校と同じような出来事がありました。
小学生の時は、本当に毎日辛くて学
校に行きたくないと思ったり、
リーダー格の子が、休んだり転校したり
してくれないだろうか? と考えたりしてました。
どうやってみんなと元に戻ったのかは覚えていませんが、
本当に辛かったことは覚えています。
中学の時は、自分も大人になっていたし
クラスの中より部活の友達の方が親しかったので、
気持ちに余裕がありました。
「中学生にもなって、この人たちはこんな事して‥‥
 くだらない」と思えたので。
で、何が言いたいかというと、今、相手に歩み寄っても
相手が意地悪を止めてくれるとは思えない。
どの程度の言われ方をされているのかわかりませんが、
そんなくだらない人たちに関わらず、
孤立しても抵抗して欲しいと思います。
あとで振り返ったときに
「あの時、はっきり言ってよかった」と、
絶対に思います。
過去の自分を褒めたい気持ちになります
(私はそうでした)。
クラスの中に、カルカムさんをわかってくれる人が
いなくても、絶対に他の人で理解者がいます。
だから、負けないで欲しいです。
今、この方にいじわるをしている人は、
必ず後で同じ目に遭います。
その時に、カルカムさんの気持ちがわかるのでしょう。
とにかく、こういうレベルの低い人たちは放っておいて、
自分だけの学生生活を満喫して欲しいです。
つらいだろうけど、どうか負けないで欲しいです。
(30代・女)

=
先生を交えて相談も。

自分的には
「今の自分のために、そしてこれからの自分のために
 まずは抗ってみるべき」だと思います。
相手が自分に対して思ってることを言ってもらって、
自分が相手に対して思ってることをちゃんと言えば、
自分の意思とか相手の考えなんか
理解できると思うんですよね。
「でも、一人じゃ不安」だったりしたら、
先生を交えて相談、ってのも良いんじゃないですか?
そのあと打ち解けて、意外に仲良くなったりして!
何はともあれ、がんばってください。
(中一男子)

=
強くて優しい人になって。

今週のカムカムさんの問題ですが
心臓が痛くなりながらも「抵抗する」にしました。
誰だって、素敵な方とはお友達になりたいですし
人間関係はとても大切です。ですが、
たぶんその同級生は、今度は別の子をターゲットにし
まわりの子も、それを止める事はしない(出来ない)
そんな「お友達」なのではないでしょうか。
私自身、クラス内でのいじめが嫌で
「やめようよー」と言ったその次の日から
ターゲットが自分に変わったという思い出があります。
平気で他人をけなす事の出来るひとは
結局だれか戦う相手が必要なのです。
寂しい日々になるかもしれませんが
抵抗した後に出会えるお友達こそ、まことの友達ですし
5年後、10年後には、
痛みの分かる、強くて優しい人になれるだろうことを
考えると「抵抗する」にせざるをえませんでした。
もしも「抵抗する」を選択された場合には
どうか、その独りの期間を
無事に乗り切れますようにと願うばかりです。
どちらにしても、良い方へ事態がすすみますように☆
(そめ)


このコーナーへの感想、
または、解決したいあなたのおなやみは、
メールの表題を「ややこしい問題。」と書いて
yayakoshii@1101.comに送ってくださいね。

「ややこしい問題。」は、
毎週火曜日に投票を開始し、
金曜日に結果を発表します。
どうぞよろしくお願いいたします。
 
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