2008年02
永田農法では、チッ素、リン酸、カリで構成される
液体肥料を使用しますが、
微量要素は土の中からの吸収で十分なのでしょうか?
年々、土の中の微量要素は減少して
不足になることはないのですか?
永田農法では堆肥を使用しませんが、
土中での菌、微生物はどうなるのでしょうか。
category:
諏訪さん 永田先生は微量要素は、
基本的に自然の土の中のもので
十分とおっしゃってます。
ただ、カルシウムが若干不足する場合もあるので、
ケイ酸カルシウムを撒くわけです。
また、微生物は、固形肥料の分解において
重要な役目を担いますが、
液肥の場合は、一般的に少なくて大丈夫です。
極端な例が、液肥だけによる水耕栽培などでは、
土に比べると微生物はかなり少ないですが
普通にレタスなどの野菜ができています。

液体肥料をまく時間帯について質問です。
早朝または夕方がベターだと思いますが、
猛暑で日中(12:00〜15:00)しか時間がとれない場合、
液肥をまく時の注意又は善し悪しについて教えてください。
(葉面散布を避けて根元にまいています。)
category:
諏訪さん 暑い日中は、植物も乾燥を防ぐため、
気孔を閉じていますので
(葉も、萎れていると思います)
そこに水分を吸わせると、
体の中が蒸れてしまう状態になり、
本当は避けたいところです。
お仕事の都合などで難しい場合は、
なるべく遅い時間、
できるだけ15時に近い時間が良いと思います。
ご存知のとおり、
葉面散布はさけてください。
また、液肥は一週間に一度でいいので、
できたら早朝でもできるときがあれば、
そのほうが日中よりはベターです。

 
© HOBONIKKAN ITOI SHINBUN